2001.8.14
M.I.X.
SCHOOL OF PROFFESIONAL BARTENDING
『バーテンダー養成学校
ディプロマ取得後はプロへの道が待っている!!』
日本ではちょっと珍しい、バーテンダーになるための学校。10回の授業でディプロマを取得。無料で補講もしてくれるところと、地元カナダ人との交流が留学生にも人気の秘密!
★飲食業界における自らの豊富な経験を活かして、学ぶ環境はとにかく『本物志向』。
(ロビンさん・・・学校創設者。飲食店経営のコンサルティングなどもしている。バンクーバーには彼が手掛けたレストランが70以上ある。)
−ではまず、この学校のコンセプトを教えてください。
「この学校は、私の長年に渡る飲食業界での経験や知識をもとに作りました。学校を第二の家のように思ってもらえるよう、快適な環境作りを心がけています。
私の経験から、よりリアルな環境で勉強することがプロフェッショナルへの近道であると考えているので、教室も本物のバーと同じようなカウンターや椅子、テーブルを揃え内装も本物らしくしています。そんな楽しさと緊張感のある中で生徒に学んでもらっています。」
−バーテンディングの学校と言うと、日本ではあまり馴染みがないように思うのですが?
「そうでしょうね。日本では、実際に仕事をしながら学んで行くというのが一般的なのでしょう。ですが、北米では学校へ行き、資格を持っているプロのバーテンダーが数多くいます。バーテンディングには学ぶべきことがたくさんありますからね。」
−具体的にどのようなことを勉強するのですか?
「大きく分けると3つのカテゴリーがあります。はじめにカクテルを中心としたドリンクについて。
まずカクテルのレシピを覚えます。それを正確に早く作ること、どのグラスを使うか、付け合わせとなるフルーツは何かなどを学びます。さらに他の酒類、ビールやワインについても学びます。どの国の酒であるか、この食事に合うワインは何かなど、そう言ったことも学んでいきます。
次に法律などに関する知識。アルコールについての法律、知っておくべき知識を学びます。
最後にカスタマーサービス。どうすればバーに来てくれたお客さんに、居心地良く楽しい時間を過ごしてもらえるかどうかを学びます。ただお酒を飲むだけなら家でもできることですよね?それなのに、なぜお客がバーに足を運ぶかという理由が、このサービスにあるのです。お客がまた来たいと思うようなサービスを提供すること、これが大切なんです。」
−バーテンディングという仕事に就いて、一番おもしろいと感じることは何ですか?
「人ですね。人に会うことです。私自身、バーテンダーをしていていろいろな国の文化を持った人にたくさん出会ってきました。職場に行った時、その日何が起こるか、どんな人に出会うかまったく想像もつきません。そして出会うお客さんには自分から心を開いて接していると、思いがず興味深いことを学んだりすることもありますよ。こんな職業、なかなか無いと思います。
」
−ところで、バーテンダーになるなら、お酒に強くなければならないのでしょうか?
「その必要はないです。もし、料理をするコックだとしたら味見をする必要がありますが、バーテンディングは、いわばサイエンスのようなもので、分量と色さえ正しいものであればよいのです。常に味も同じであるべきなので、味見もしません。だからお酒に強くなくてもバーテンダーにはなれますよ。」
★バーテンディングの勉強をしたら、自分でバーに飲みに行く時の楽しみも増えました!
(彩さん・・・去年の5月にカナダへ。日本に帰ったら今度は調理師の学校に挑戦したい。)
−なぜバーテンディングを勉強しようと思ったのですか?
「お酒飲むの好きだし。友達とかで集まった時に作ったりできたら楽しそうじゃないですか。それで、勉強してみようかなあ、って思ったんです。
」
−実際に勉強してみた感想は?
「お酒を作るのがイチバン楽しい。特にシェイクするのがイチバン楽しい。やっぱりアレが気持ちいいな。」
−大変だったこともありますか?
「うーん、レシピを覚えること。それがイチバン大変だった。全部暗記しなくてはならないので。」
−英語での授業はどうだったでしょう?
「地元のカナディアンの人がたくさんいたから、英語を話すっていう意味ではすごく良い場所だった。ただ英語だけを勉強しに学校行くより楽しいんじゃないかな。」
−授業は週に何回あったのですか?
「好きな時に来れば良かったから私は週に2〜3回くらい来ていた。でも、毎日来たら2週間くらいで終わるみたいですよ。」
−今度お友だちに何かカクテルをリクエストされたら何を作りますか?
「女の子ならマルガリータ、甘いやつ。男の子だったら・・・、マティーニとかかな。」
好きなときに参加できる超フレキシブルだったり夜間のクラスがあったりするところが、他にも学校に行ったり、仕事をしていたりする人にも人気の理由なのでしょうね。
★留学生には何かとウレシイ、超フレキシブルクラス&無料補習授業もあり。
(ジャッキーさん・・・バーテンディングコースの先生。北米では、女性のバーテンダーも数多く活躍している。)
−クラス編成はどのようになっているのですか?
「ディプロマを取得するために、全部で10回のクラスがありますが、それを終えた時点でも、さらにもう少し勉強する必要あるという生徒には、追加の授業料無しで最後まで学べるチャンスを提供しています。特に、第二外国語として英語を話す留学生にとっては、マイペースで納得の行くまで勉強することができるでしょう。」
−日本人の生徒もたくさん教えましたか?
「ええ、たくさんいましたよ。とても良く勉強する生徒ばかりだったし、英語もずいぶん上達していたみたい。」
−バーテンディングの技術の中で難しいのはどんなことでしょう?
「素早く作るということかしらね。ドリンクを早く作ることができれば、それだけたくさんのお客さんにサービスすることもできるし、お客さんだって早い方がうれしいでしょう?
」
−まず最初に勉強するのはどのようなことなのですか?
「ボトルの持ち方。次に、バーの中での立ち振る舞い方。そして次に来るのがドリンクの作り方。」
−授業ではカクテルのことだけではなく、ビールやワインのことまで勉強するのですね。
「バーで扱われる商品については全て学ぶんですよ。それに、バーテンダーっていうのはいつでも学び続けなくてはならないの。新しいお酒、流行のカクテル、その時々でいつも違うのでね。」
※写真・右
生徒にカクテルの作り方のお手本を見せるジャッキー先生。出来上がったカクテルを3つのグラスに同時にそそぎ込む妙技に驚きの声があがる。
<ロビンさんから、日本のみなさんへメッセージ>
「ここを卒業した日本の生徒からもよく手紙などをもらいますが、ここで勉強した時のことを非常に喜んでくれています。無償でエキストラの授業を提供したり、彼らの英語の上達を手伝ったことなども感謝してもらえているようです。でも、私たちも日本人の生徒たちにはとても感謝しているんですよ。とても良く勉強するし、先生に対して本当に礼儀正しい。私はそんな日本の文化と、日本の生徒たちを素晴らしいと思います。だから、たくさんの日本の生徒にここで学んでもえたら、私も嬉しいですよ。」
★学校の中は、本当のバーその物。くつろぎと、刺激がMIXした、とってもいい雰囲気でした。
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学校の入り口。アーティスティックな雰囲気の漂う通りにあります。 |
出来上がったカクテルで乾杯!生徒同士も自然と話がはずむようです。 |
ズラリとならぶお酒のボトル。でも中に入っているのは、実は色水。 |
<取材後記>
この学校のオススメポイントは、手頃な短期コースにもかかわらずディプロマが取得できてしまうところ。そしてコースを修了した生徒の多くが、カナダ国内外の飲食店でプロフェッショナルバーテンダーとして活躍することになる。留学生にとっては、授業を受けている中で、仕事の上で必要な英語のトレーニングを積み重ねることもできるので、カナダの飲食店で働きたいと思うなら、その前にこんな学校に通ってみるのも良いのでは?
また、バンクーバーの飲食店業界に広く通じたロビンさんの人脈で、仕事を紹介してもらえるケースは少なくないようです。
カナダならではの資格を取得しつつ、ちょっとクールな留学生活をしてみたい人、挑戦してみてはいかがでしょうか?
レポート Jpcanada.com取材班(Shinobu/Aya)
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