2001.12.19
inlingua
『授業はスピーキングとリスニング中心。文法は予習復習でこなそう。』
スイスで34年前に開発され、今では世界29ヶ国300ヶ所で学校展開している「inlingua」が、ついにカナダ・バンクーバーに上陸しました。特に会話力を向上させることに主眼をおいて開発されており、その効果
は世界中で証明済みとのこと。さて、その実体は、一体どのような方法なのでしょうか。
★授業では、文章を見ないで、何度も何度も基本的な文を口に出して使います。テキストは予習復習の為にあります。
(知克さん:日本で10年間社会人として働いていた。この学校は今で1ヶ月)
−どうして、カナダに留学しようと決心したのですか?
「僕は、日本でシステムエンジニア、プログラマーとして働いていました。実は、日本は、ハードウェアは素晴らしいのですが、ソフトウェアはノースアメリカより大幅に遅れているのです。というのも北米や英語圏で、新しい技術が発掘されても、それらが英語なので日本はすぐに追いつけないのです。また仕事柄、外人と接する事も多く、そしてその人達からメールが送られてきても、分からなかったのです。ですから、自分のビジネスチャンスを広げるためと、キャリアアップの為に留学しました。」
−こちらの学校を選んだのはどうしてですか?
「ここに来る前に4ヶ月間、他の学校に通っていたのですが、そこは生徒の人数が多すぎて、もう少し個人的に教えてもらえる学校を探そうと決心し、学校探しをしました。そしていろいろな学校を訪れて、トライアルレッスンをしたのですが、このinlinguaの教授法という、独特な訓練法が気に入り、この学校に決めました。」
−inlinguaの教授法とはどういうものですか?
「ここの学校には、独自の語学教授法というのがあり、また特許を取ったというinlinguaのみで使うテキストもあるのです。一度トライアルを受けると分かると思いますが、文章を見ないで、何度も何度も基本的な文を口に出して使うのです。先生が初めに見本を話し、生徒同士が次々にその文を疑問形にしたり、答えたりするのです。少し表現するのは難しいですが、簡単に言うと、繰り返し文章を使い、自然に文章を使えるまで訓練するというものです。」
−ここ専門のテキストもあるのですか?
「ええ。僕はこれについてもとても気に入っています。前の学校ではプリントで授業が進められていたので、予習が出来なかったのです。しかしここでは独自で開発されているという、とても分かりやすいテキストを使っているので、しっかり予習が出来ます。また、テキストは授業中はほとんど使わず、会話の為に時間が使われています。テキストは、宿題で練習問題をこなすという感じです。独自の教材にはCDもついていて、予習復習もしやすいです。」
★この学校では会話が伸びそうです。そして、字幕なしでも映画が見られるくらいになりたいです。
(絵梨子さん:高校を卒業してここに留学した。カナダに来て5ヶ月。この学校は1ヶ月)
−留学しようと決心された理由をお話ください。
「私は映画と洋楽が好きで、字幕無しで映画をを見たいとずっと思っていました。それと自分が英語を話す人になりたいと思っていたのです。高校の初めから英語に興味がありましたね。」
−どうですか?だいぶ英語は上達しましたか?
「そうですね。来たばかりはかなり難しかったですが、大分英語に慣れました。ホームステイもしているのですが、ホストファミリーが言っていることが大体分かるように名って来たように思います。本当はここの前の学校で帰国する予定だったのですが、もう少し勉強したいと思い、この学校に来ました。この学校では会話が伸びそうなので、留学をあと5ヶ月延ばす予定です。」
−授業のプログラムは何をとっていますか?
「わたしはSEコース(→詳細)を受講しており、午前は皆と同じinlinguaの教授法での授業を受けます。そして午後は選択授業を取るのですが、わたしは前はStreet
Smartsを取り、今はVancouver Pulseを取っています。」
−この学校はどうですか?
「学校の教授法も、覚えやすくて気に入っていますし、先生方も熱心に教えてくれています。でも私が一番好きなところは生徒がみんなフレンドリーで、仲が良く楽しいところですね。ラテンアメリカの生徒などは陽気で、楽しい人ばかりです。」
★カナダも、この学校も、とても気に入っています。またすぐに戻ってくる予定です。
(Evelyneさん:ベルギーからの留学生。この学校に来て2ヶ月。)
−この学校はどうですか?
「とても良い学校です。わたしはベルギーのinlinguaのカレッジに通
っていました。他にもスパニッシュ、ドイツ語、フランス語を勉強し、今回は英語を真剣に勉強しています。inlinguaの教授法は語学を覚えるに最適だと思います。」
−カナダはどうですか?
「とても良いところですね。人も親切で、ヨーロッパとはまた違い、新しいものが多い国です。アメリカともすぐ隣の国なので旅行に行ったり出来るので便利ですね。もうすぐ卒業する予定でしたが、この学校を気に入りましたので、一度帰国しまた戻ってくる事に決めました。」
★授業ではスピーキングとリスニング。ライティングとリーディングはしっかりと予習復習してもらいます。
(Paul先生:Director of Studies タイ大国で4年間半、inlinguaの学校で英語教師をしていた経験あり。日本語も上手。)
−Job
TitleがDirector of studyですが、学校内でどういう事をしているのですか?
「私は、この学校に来る前は、タイのinlinguaで英語教師をしていました。英語教師としては14年間働いています。日本でも企業で働いている方を対象として教えた事もあります。この学校では、生徒に英語を教えることももちろん、それに加え教師の養成と教授法の伝授も行っております。」
−その教授法について詳しくお話ください。
「この教授法はスイスで34年前に初めて開発され、今までずっと改良されてきたものです。一つのレベルで、数年に1回US60万ドルも使って開発され続けているのです。生徒は学校では、絶対的にスピーキング、リスニング力を身につけたいと思っているのです。文法などは自分で勉強は出来ますが、会話力はなかなか身に付きませんからね。そのため、授業では、最初はシンプルな文法を何度も繰り返し使い、生徒同士で問いかけ、答えるというような特殊な練習法をします。そのかわり、文法は予習・復習になります。また、英語以外の12ヶ国語の言語も、同じ方法で学ぶ事もでき、その効果
は世界で実証されています。例えば、アメリカでは、FBI、CIAなどの政府機関を始め、非常に多くの大企業で、他国語学習方法として、inlinguaが採用されています。」
★学校の風景
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Simone先生
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みんなでイエーイ
楽しい雰囲気の授業
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生徒全員が発言している
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学校のビル
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グランビル通りの
Capitol6映画館の横
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これ以外も沢山ロッカーがあり、
安心して荷物を置ける。
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空が見えるラウンジ
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ローカル通話なら
無料で使える
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毎日2回映画が流れている。
授業後、ランチ時などに
見ることが出来る
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毎日アクティビティーが行われている。
スケジュール表
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★毎日いろいろなアクティビティーを用意しています。いつでも参加できます。
(Anaさん:Director of Marketing)
−こちらは本当に独特な面
白い学校ですね。
「そうでしょう。inlinguaは28カ国に300校あり、世界でもっとも大きく、もっとも古い国際的な教育団体の一つです。教授法が優れていることはもちろんですが、1授業が45分で区切られているので、生徒が集中して勉強出来る点も、優れている点だと思います。」
−アクティビティーも行っていますか?
「もちろん。毎日いろいろなアクティビティーを用意しています。ですから生徒は授業後に時間があって何かしたい時、いつでもこれらのプログラムに参加することが出来るのです。またラウンジには大きなテレビを置いていて、毎日2つの映画を流しています。ですから、生徒は授業がない時間に映画を見ることも出来ますよ。」
−フルタイムの生徒さんはどの様にして授業構成がされていますか?
「 午前のクラスは、6人〜15人のクラスで、インリングア教授法を学びます。そして午後は選択クラスから好きなクラスを取ります。毎週月曜日に生徒に選択クラスを決めて提出してもらいます。生徒は1週間全て同じクラスでなく、自由に取ることが出来るのです。その後セミプライベートクラスというのがあり、これは5人以下、平均3人の生徒に1人の先生とで会話をしながら、午前中に理解できなかった文法などを個人的に習うクラスです。そしてコンピューターを使って勉強をするクラスがあります。この学校では生徒はいろいろな方法で英語を習得するのです。」
★「inlingua」はラテン語で、「コミュニケーション」という意味です。
(Executive Director : Juanさん)
−学校の質を保つためにどの様に心がけているのでしょうか?
「やはり教師が一番大切です。教師を選ぶときは彼らの態度、質、経験を重視します。教師はオープンマインドで、親切であり、そして生徒の中心になれる存在感がなければいけません。もちろん2年以上の経験のある資格を持った教師ばかりで、その上彼らに、inlinguaの教授法を訓練させています。彼らが前に経験の積んだ教え方をリフレッシュしてもらい、もう一度教え直しています。彼らの過去の経験と、ここの教え方が一つになって全てのクラスがとても優れた受業内容になっていると思います。」
−こちらの学校では他の語学の授業も行っているのですか?
「そうです。ドイツ、スパニッシュ、フレンチ、ポルトガル語の授業も教えています。これらのクラスはESLが終わってから6時からです。この様な語学を覚えようと、カナディアンも学校に訪れますので、お互いに出会える機会があり、良い環境を作り上げられていると思います。」
<取材後記>
私も早速、この学校の体験授業を少しだけ受けてみました。たった15分程度だったのですが、自分が発言する順番がすぐにどんどん回って来るのでびっくりしました。1回の授業で使われる英文は、本当に限られた表現だけなのですが、テキストを一切見ないで、間違った文法はその場で訂正され、その上何回も発言しなければならないので、とても緊張しました。体験入学を通
じて、集中して勉強して集中して遊ぶ、そんな高校時代を私は懐かしく思い出しました。
細かく設定されたアクティビティに参加することで、いつでも気分転換ができるようになっています。もちろん、早く上のレベルに上がる為には、自宅での予習・復習もかかせません。
誰しも、留学するからには結果を残したいと思っていることでしょう。しかし、実際の語学留学には、勉強の妨げになる誘惑がたくさん待っています。楽をした留学生活で結果
を残せずに帰国するか、勉強中心の留学生活で結果を残して帰国するか、全てはあなた次第です。
そして、多少は厳しくても真剣に英語を修得したいと考えているあなたなら、inlinguaを選択する価値は十分にあるでしょう。真剣に勉強するための素晴らしい環境がここにあります。
レポート Jpcanada.com取材班(Masumi)
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