2002.02.14
Blanche Macdonald Centre
『カナダ最大のメイクアップ・スクール』
ブランチ・マクドナルド・センターはバンクーバーの中心部にあるショッピング・モール、シティーセンターの中にある、カナダ最大のメイクアップ・スクールです。その高品質のプログラムと卒業生の業界での活躍によって、他の学校の追随を許さない程、高い評判を維持しています。カナダのファッション業界に40年の間優秀な人材を送り続けている秘密を取材しました。
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★将来はミュージックビデオ向けのメイクアップアーティストとして活躍するのが夢です。
(Rueさん:フルタイム学生/カナダに来て2年になる)
−カナダにきたきっかけを教えてください。
「カナダに来たのは語学の勉強と日本と違う文化に触れたいというのがあって決意しました。来た当初はワーキングホリデーで来て一ヶ月英語学校に通って、後は日本料理さんでアルバイトをしながら旅行にいったり好きなことをしていました。ワーキングホリデービザが切れてから、ビジタービザに切り替えて滞在していたのですが、ずっとメークアップの勉強がしたかったのと、どうせ日本に帰るならなにかを身に付けて帰りたかったのもあってメイクを本格的に学校で学ぶことにしました。」
−ここの学校を選んだ理由を教えてください。
「他にもいくつかメークアップを教える学校があるのですが、ここは国際留学生が少ないので、英語の勉強にもとてもなります。また、ここの学校がとても優れていてよいという評判をいろんな人から聞いていたのです。例えば日本でメークアップ業界に従事している人も、この学校の卒業生を採用していると聞きました。生徒の質がよく、才能がある人が集まっているという風な印象を受けました。やっぱり習い事をするならいい学校にいきたいので、この学校の見学に来たのですが、とても雰囲気がよいし、メアリーがマネージメントをしてくれたのですが、彼女によくしてもらったので、とても気に入り入学を決めました。」
−授業の印象はどうですか?
「思ったより勉強は大変です。友達で違うメイクアップの学校に行っている人がいるんですが、メイクアップだから実技が主だから大丈夫よと言われていたのですが、最初のファンダメンタル(基礎)コースはスキンの勉強から始まるのです。酸性とかアルカリ性とかといった肌のサイエンスから勉強しなくてはならなかったので、最初はわー大変だと感じました。それでも、どんなに才能が最初からあってもきちんとそういう基礎から教えていくというプログラムの内容はとても役立つので、納得しています。クラスではお友達同士とても仲がよいです。一クラス18人で、日本人は私だけですが、みんなと仲良くやっています。」
−卒業後の進路はどうされますか?
「インターナショナルの生徒がカナダで働くのは大変難しいという話を聞きました。移民するか、ワークビザをとるかどちらかなんですが、私はもうすぐボランティアを始めて色々な方面にコンタクトしていこうと思っています。実際学校で学んでいるのと仕事ではかなり違いがあると思うので、そういった面からも勉強になるのでためになるかなと思っています。私は特にミュージックビデオのメイクアップがやりたいと思っているので、市場的に大きいのはカナダかアメリカなので、がんばって北米で仕事がしていければいいなと考えています。」
★ファッションに言葉の壁はありません。文化の違いがあるからこそ、豊かなクリエイティビティーが生かせます。
(Bet先生:Instructor: Fashionのコースを担当 )
−いままでの経歴を教えてください。
「私は最初モデルとしてこの業界に入りました。ファッションショーやTVコマーシャルなどに出演していました。バンクーバーからトロントに移りそちらでモデルの経験を積みました。12年経ってモデルをやめて、タレントのエージェントになりました。いろいろなメディア、日本市場にもモデルを紹介するような仕事をしていました。その後、エスプリやジョーンズニューヨークなどのブランド服の洋服のホールセールの仕事をトロントで行っていました。バンクーバーに戻って来てからは、ファッションスタイリストとしてスタジオで働いて、撮影の際のモデルの洋服やメイク、ヘアスタイル全てのイメージについてコーディネートしてしています。ブランチ・マクトナルドで教える以外に、フリーランスのファッションスタイリストとしてプロヴィンス紙の為に働いています。またフリーランスのメークアップアーティストとしての仕事も平行して行っています。」
−学校の特徴を教えてください。
「まず一番の大きな特徴は私達は流行、またその最先端の動きにとても敏感なことです。ここにいる講師は基本的に、この学校で教えると同時に、実際の現場で働いている現役なのです。そういった点から、映画・ファッション・メイク業界で今何が起こっているかを知り、それをすぐに授業に反映することが出来ます。このように講師陣が業界で活躍していることで、学校の高い評判を保つことができています。」
−今教えている授業はどんな内容ですか?
「今教えているファッションのクラスでは実際に生徒をファッションショーに連れて行き、バックステージがどんな風に機能しているか、メークアップのポリティクスを観察したり、実践に沿った授業を行っています。また最近のファッション業界では過去の流行のリバイバルが流行っているので、ディケード・メークアップ(1920-30年代風のメーク)も教えてます。その時代の洋服やメークや音楽などをコーディネートして教えるのですが、生徒はとても楽しんでいるようです。また、コースの最終段階の授業では、白黒とカラーの写真撮影も行っています。コースで習ったことの総まとめとして、生徒は習ったことを実践し、写真撮影をします。生徒はモデルを連れてきて、メークアップやヘアアレンジ、ファッションをコーディネートをして、写真に撮ります。留学生は私のクラスでは数人いますが、きちんと授業についてきています。ファッションで重要なことは創造性なのですが、留学生は潜在的なクリエイティビティーを持っていると思っています。またファッションはビジュアルでインターナショナルなものだからこそ、言葉の問題はないと思います。」
★将来は日本のとカナダの間でブライダル関係の仕事をしていきたいと計画しています。
(Keikoさん:パートタイム学生/今年の7月に挙式予定!おめでとうございます)
−カナダに来た経緯や学校での履修の様子を教えてください。
「もともとメイクの学校に行きたかったのですが、先に英語を勉強しないと講義がわからなかったので、最初はケローナのOUCのESLプログラムに入って1年4ヶ月通いました。最初の予定ではメークアップに興味があったので、カナダで英語を勉強してからNYに行こうと思っていたのですが、カナダにいるうちにだんだんカナダが好きになってきました。バンクーバーにいいメイクアップの学校があると聞いたので、そこに行こうかなと思ってバンクーバーに移ってきました。こちらのコースが始まってから今月で5ヶ月目です。ウエディングのメークアップアーティストになりたいので、スペシャルエフェクトとかのコースは取らないで、ファンダメンタル、コスメティック・リテイリング、ヘアスタイリング、ファッション・メイクアップ、エアラッシングの5つのコースだけを取ってパートタイムで勉強しています。(エアブラッシングとは、エアブラシをつかってファンデーションを塗る技術のことで日本ではまだ使われていない最新の技術です。花嫁やブライズメイドなど多くの人に短時間で化粧ができるのが特徴です。)」
−学校の印象を教えてください。
「みんな思ったよりフレンドリーで、学校の中に溶け込みやすかったです。生徒同士はとても仲がよいです。ファッション業界に進みたい人が集まるところなのでファンキーな人が多いですが、みんなとてもフレンドリーです。また、英語も完璧でもなんでもないので、授業についていけるか不安だったのです。でも友達もすぐできて、クラスメートとも仲良くしています。先生も厳しいときには厳しいですが、基本的に優しくてわからないことがあったらすぐに助けてくれて、本当に満足しています。」
−出席が厳しいと聞いたのですが。
「授業は9時から5時まであり、進度が速いので、1回休むと本当に追いつくのが難しいです。例えば、ファンデーションまで進んでいたところで1回休むと、その日だけで目周りもリップも終ってしまっているという事もあるので、授業を休む生徒はほとんどいません。先日は風邪で39.5度も熱が出たのですが、その翌日はヘアスタイリングの授業で、ヘアスタイルは実際に自分の目で見ないと全然わからないと思い、見学だけでしたが頑張って出てきました。」
−これから将来の目標はありますか?
「カナダのブライダル業界で働きたいと考えています。最近の日本人は海外挙式をハネムーンと兼ねてする人が多いのですが、やっぱり言葉が問題なので、自分がオフィスを持っていて、メイクアップとかヘアスタイルとか挙式のブッキング等、トータルにコーディネートする会社を、日本の業者と協力しながら作れたらいいかなと思っています。カナダと日本の間で結婚式をしたい人のお手伝いができればいいなと思っています。」
★メイクアップ・アーティストは才能も必要ですが、思いやりや心配りができる態度がもっとも大切です。
(Debbie先生 :Instructor/Makeup
for Movie and TV/Special Effectの両コース教えている)
−今までの経歴について教えてください。
「私はもともとケベック州の出身です。モントリオールでアーティスト(画家)としてキャリアをスタートさせましたが、なかなか儲からず生活していくことができませんでした。絵が得意なので、キャンバスのかわりに人の顔に絵が描けるといいなと考えたことをきっかけに、メークアップに興味を持つようになりました。そして本格的にメークアップを勉強するために、1993年にバンクーバーに移ってブランチ・マクトナルドに入学しました。学校卒業後はバンクーバーの写真家のもとでメークアップアーティストとして働いていました。ファッション撮影・広告等のモデルのメイクが主です。またビクトリアに移り住んで、同様に写真家と働いたり、そこで行われる映画撮影でメイクの経験を重ねてきました。」
−ブランチ・マクトナルドで教えることになったきっかけは何ですか?
「1999年にもっとメイクアップの技術を広く学ぶため、オーストラリアのシドニーに行きました。シドニーではカナダと気候が違うので、違う製品を使う等違いがたくさんあり、いい経験になりました。カナダに戻ってきてからバンクーバーに移り、ブランチ・マクトナルドにいる先生を個人的に知っていたのがきっかけで、私のオーストラリアでの経験を生徒に話す機会がありました。その生徒達が私のことをとても気に入ってくれて、ここで教えてほしいという要望があったので、実現しました。ここに来て約2年になります。」
−生徒にはクラスでなにを学んでほしいと思っていますか?
「私は年の半分は教えていて、半分は映画撮影の仕事で業界にいたりしています。よい先生でいることは、努力して実世界での経験を重ねてそれを生徒に伝えられることだと信じています。この業界では才能もとても大切なことだと思うけれども、私が一番大切だと思っているのはアティチュード(態度や姿勢)です。私は生徒に、プロフェッショナルになるために深い情熱や思いやりをもつ人間になるように教えています。残念なことにこの業界では競争が激しく、欲のある人間が多いのですが、私は「人に与えれば与えるほど、自分に与えられるものは多くなる」という信念をもっているので、それを生徒にも教えています。また、この業界では他の人と密接に繋がって働くので、思いやりをもつことは必要です。いっしょに働いている人の心理状態を読まなくてはいけないので、そういうことも教えています。才能というのは、情熱があり努力すれば最初はなくても後から練習でついてくるものだと思っています。」
−留学生に対してアドバイスはありますか?
「自分もケベックからバンクーバーに移り住んだとき、フランス語しか話せなかったので、留学生の言葉の問題についてはよく理解できます。ブランチ・マクトナルドでは、もし生徒がフォローアップが必要なら、先生は授業が終った後にきちんと分からないところを説明するようにしています。分からないことがあれば、先生にどんどん進んで質問するのがよいでしょう。」
★学校と授業の風景
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学校は綺麗なモールの2階にある。
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学校の入り口。
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学校を入ってすぐに
アートな会議室があります。
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モデルの写真が飾られています。
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ゴージャスな生花が飾られた レセプション。
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ファッションコースの最終日。
写真撮影中。
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メイクアップの授業中。
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とても真剣に作業を行っています。
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鏡と明るい照明で 細かいところまで
チェックできます。
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エアブラッシングの練習。
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芸術的な作品。
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メイクとヘアのコーディネイト。
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★勇気をもってカナダにメイクアップを勉強しに来てください!
(Maryさん: Associate Director /留学生の入学担当)
−ブランチ・マクトナルドの特徴について教えてください。
「まず第一に私達はカナダで最大のメイクアップの学校であることです。 3000スクエアフィートの広いキャンパスを持っていて、校内にはエアブラシスタジオやメイクアップラボなど充実した施設があります。私達の学校の評判がとてもよいので、台湾、韓国、チベット、中国、ケニア、クエート等世界各国から留学生も集まっています。第二にブランチ・マクトナルドのインストラクションは他のメイクアップスクールとは違います。私達の講師は業界で最前線の講師、例えばジェミナイ賞やエミー賞にノミネートされたことがあるアーティストを講師として迎えています。つまり、業界で最優秀だと認められているアーティストから指導をうけることができるのです。また生徒と常に協力している点も挙げられます。生徒が卒業して業界に入ってよい職につくと、学校の評判をさらによくすることになり、私達にとってもとても重要なことです。また、入学を希望する生徒を全部受け入れているわけではなく、生徒本当にメイクアップに興味があってやる気があるか確認しています。生徒にも定期的にプログラムの評価をしてもらって、常によい内容にするためにカリキュラムの改善を図っています。最高の教師陣が必要なので、講師にも大変よいサラリーを払っていてとても大切に扱っています。私達はカナダで常に最高のメイクアップスクールであるよう努力しています。」
−講師はどのように選んでいますか。
「講師は自分から学校に応募してくるケースがほとんどです。学校の評判がとてもいいので、教えることに興味の有るバンクーバーの業界人は私達にレジュメを送ってくるのです。私達のメークアップディレクターが他の講師と協力して応募者の経験などを基に講師を選んでいます。残念ながら、最高のアーティストが常に最良の教師になれるというわけでなはいのです。才能があるだけでなく、生徒が好きであって、知識を共有することが好きな人を講師として選んでいます。現在講師陣は約60名です。」
−留学生の高い英語力を要求されますか?
「これまではそうでしたが、今年の6月から国際留学生向けのインターナショナルコースを新設します。このコースでは、今までより低い英語力(TOEFL400点程度は必要)でも、当校の最先端の技術を、半年間かけて幅広く学ぶことができます。もちろん、英語力の高い留学生なら、従来からあるフルタイムアドバンスト・メークアップ・ディプロマ・コースで勉強してもらいたいと思います。」
−留学を考えている生徒さんにアドバイスをお願いします。 「カナダはとても美しく安全な国です。カナダ人はとても親切でフレンドリーだし、バンクーバーではたくさんイベントがあります。今までBlanche Macdonaldに来た留学生の多くは友達にBlanche Macdonaldに来ることを勧めています。メイクアップに興味を持っていて、一生懸命がんばればメークアップアーティストのディプロマをもって帰国することができます。申し込みや質問等いつでも連絡をお待ちしています。」
<取材後記>
スタッフの皆さんを始め、生徒の方々は、ここの学校に所属していることを非常に誇りにされています。さすが、カナダNo.1と呼ばれるだけことはあると、インタビューを通じてひしひしと感じました。
この学校でメイクを学びたくても、英語力の面で諦めていた留学生も多いと聞きます。ですから、今年の6月から国際留学生向けの新しいコースがオープンするというのは、メイクアップアーティストを目指す皆さんには非常に嬉しいニュースだと思います。
新しいコースは、メイクを学びたい人はもちろん、英語を学ぶきっかけとしてメイクを選ぶ人にも打ってつけのコースだと思います。留学生向けのコースを卒業後、自分の興味ある分野の上級コースを取るという長期の計画も可能でしょう。
Blanche Macdonald、最高のメイク技術を学びたいあなたなら要チェックです。
レポート Jpcanada.com取材班(abe)
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