2002.03.28
Imperial Hotel Management College
(IHMC)
『北米初!ホテルに滞在しながらホスピタリティを学ぶ!』
Imperial Hotel Management College (IHMC)はカナダのバンクーバー、ダウンタウン中心にある歴史あるホテルCrowne
Plaza Hotel Georgia(今現在、改装中のため、他キャンパスを利用)をメインキャンパスとしたホテルマネジメントに特化したユニークな専門学校です。2002年の1月に開校したばかりの新しい学校ですが、実際のホテルで授業とプラクティカムを行うばかりでなく、ホテルに住むという3つが経験できる他にないプログラムで、早くも評判になっています。
★ホテルで生活して、勉強し、働くという3つが経験できる点がこのプログラムの魅力です。
(Program Coordinator/ホテルツアーや学生の入学手続きなどの色々な事務を担当している窓口)
−プログラムの特徴を教えて下さい。
「9ヶ月間ホテルに住んで、働き、学ぶという3つの側面
からホテルでの生活を経験できるということが最もユニークな点です。きちんとした資格をもった教師と経験のあるホテルスタッフからホテルでのホスピタリティーを学ぶだけでなく、ホテルに宿泊することによって、顧客としての視点を養うことができるのです。また、生徒は毎日3時間までプラクティカムを経験します。ですので、卒業するときにはエントリーレベルの業務なら何でも自信をもって望むことが出来ます。」
−ホテルに宿泊しながらホスピタリティー業について学ぶというコースは他にはないのですか?
「スイスに数校あるのは知っていますが、北米にはIHMC以外に、ホテルに宿泊しながら勉強するプログラムを提供している学校はありません。他にもたくさんプラクティカムを提供しているプログラムはありますが、ホテルに宿泊するということは含まれていません。また、場合によっては生徒はプラクティカムをするために、余分に費用を払わなくてはならなかったりすることもあります。そういった面
から言うと、IHMCのプログラムはレクチャーのあとにすぐプラクティカムを行う形になっており無駄
がなく、ホテルで寝起きすることでより深くホテルの業務を経験することができるのです。」
−卒業生の就職活動について教えてください。
「卒業生の進路は個人によります。中にはバンクーバーでの生活が気に入って、こちらで仕事を探す人もいるし、国に帰って就職する人もいます。ホテルはきちんとした教育を受けた人材と経験のある人材と求めているので、IHMCでは卒業生の就職活動をサポートするために2つのことを行っています。まず1つは、IHMCでは卒業生にIHMCからのディプロマとAHLA(アメリカン・ホテル・アンド・ロッジング協会)というホテル業界で高く評価されている団体からの2つのディプロマを授与します。2つ目は、卒業生は就職時に役立つように、ホテルのジェネラルマネージャーやデパートメント・ヘッドからの推薦状を得ることが出来ます。もう実際にホテルで働いている人でも、このような推薦状を得るのはとても難しいことなので、就職時には大変役に立つと思います。優秀な成績で卒業する生徒は北米でも職を探すのはあまり難しくありません。」
−入学の際の語学の条件について教えて下さい。
「TOEFLが500点は一応の目安になっていています。入学希望者にはIHMCオリジナルの入学試験があって、それを全員に受けてもらうことになっています。テスト自体は難しいものではなく、60%クリアして合格すれば入校が認められます。もしも、生徒がまだ英語が完全ではない場合は、IHMCのユニークなホスピタリティーに特化したESLコースを取ってもらうというオプションもあります。」
−北米でしばらく働いてみたいという生徒さんにアドバイスをお願いします。
「どうしてもホテルで働きたいという本当にきちんとした目標がある人にとって、IHMCのExecutive Hotel Management
Diploma Programは就職口を見つけるのに最適のプログラムです。自分自身もバンクーバーのある学校のホスピタリティーのコースを卒業したのですが、少し物足りないところがありました。私が学生だったときは、まだIHMCのコースができていなかったので、もしこのコースができていたらここに来たのになと思っています。」
★将来は大学に編入して学位を得て、北米で働きたいです。
(Weiさん:生徒/カナダに来て2年半。中国からの留学生です)
−IHMCに来たきっかけは何ですか。
「高校卒業後英語の学習を目的にカナダに来ました。バンクーバーESLカレッジとランガラカレッジに通って英語と数学を勉強しました。その後、ホスピタリティーについて前から興味があったので学校を探していて、プラクティカムと学科の勉強のバランスが取れているIHMCに来て勉強することにしました。」
−授業の印象について教えて下さい。
「今まで、フード&ベバレッジとフロントデスク業務を経験しました。自分は人と話すのがとても好きなので、フード&ベバレッジではとても楽しく学ぶことができました。実際にサーブすることができるのが勉強になります。フロントデスクのモジュールでは実際にお客様に対応することが出来て、とても緊張したけれど、嬉しかったです。セールス&マーケティングのモジュールに興味があるので、そのモジュールを経験するのを楽しみにしています。今はハウスキーピングを勉強しています。ベッドメーキングやクリーニングなどホテルの基礎を学ぶことはとても大切なことだと思っています。今実際にこのホテルで暮らしていますが、ホテルに長期に滞在して住むという経験はあまりできないので、とても貴重だと思っています。」
−このプログラムが終了したら、将来はどうしますか?
「このコースが終ったら、大学にこの単位をトランスファーしてバチュラー・ディグリー(学士号)を取得したいです。大学が終ったら、最初は北米で就職したいと思います。中国は近年急成長していてホテル業界も活気があるし、自分の国に誇りを持っているので、最終的には中国に帰りたいと考えています。」
★学校の風景
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キャンパスと宿泊先になる
クラウンプラザホテル 。
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朝食をとるレストランの店内。
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華やかにセットされた
バンケットルーム。
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会議用にセットされた
コンファレンスルーム 。
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宿泊先になるホテルの部屋の一例。
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会食用のセッティング。
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クラウンプラザホテルの周囲。
美術館の真裏です。
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★ESLの教師としての資格もあるので、語学面の留学生のサポートができます。
(Instructor/ホテルマネジメントの教科を教えている。ESLの教師としての資格も有り)
−IHMCのプログラムの内容を教えて下さい。
「IHMCのプログラムは、世界で最も優れているプログラムの1つであるAHLAのテキストに基づいて行われています。AHLAが出版している、ホテル業界の全般を詳細にカバーしている質のよいテキストを使っています。イントロダクションから初めて、ホスピタリティー業の基礎を学んでから、実際にハウスキーピーング、会計、セールス等のホテルの業務の全ての部門を勉強します。それぞれの部門を3週間かけて勉強します。月曜から金曜の午後2〜3時間に授業があります。プラクティカムは午前中と午後のクラス前かクラス後の2回行っています。」
−ESLの授業と比べてどんな点が違いますか?
「このプログラムにいる生徒の英語は中〜上級レベルなので、文法などの初級のことを繰り返し教える必要がありません。情報に基づいたプログラムなので新しいことをどんどん学んでいく楽しみがあると思います。ただし、ホテル業界の言葉はあまり聞きなれない単語が沢山出てくるので、ESLの資格をもっていると生徒が知らなそうな言葉や情報には敏感になることができます。そういう点に注意しながら教えています。また、学んだことを実際に経験するプラクティカムが毎日あるので、ただ単に暗記するだけでなく、テキストをすぐ実地に生かすことができるのも、このプログラムの大きな特徴だと思います。」
−留学生はきちんと授業についてこれていますか?
「生徒は留学生が多いのですが、やはりとても熱心に取り組んでいて、とてもこのプログラムを楽しんでいると思います。きちんと動機があって、目標にむかってがんばっている人たちです。授業では毎日小テストがあって、3週間のモジュールの最後には大きな試験があります。万一、その試験に失敗した場合、そのモジュールだけを取り直せばいいので、生徒にあまり負担がないようになっています。」
★真のホスピタリティーはビルの中の教室ではなく、ホテルでのみ経験し学べるものなのです。
(Director/北米の8つのホテルを所有するホテル不動産会社(Allied
Hotels)でChief Information Officerでもある)
−IHMCのプログラムが他の学校のプログラムに比べて優れた点を教えて下さい。
「私達の会社はホテルを所有しているので、ホテルに実際に住んで学ぶというIHMCのプログラムが提供できます。ホテル業界は、実際にきちんと訓練されているのかわからないから、基本的にどこかの学校でディプロマを取ってきただけの生徒を雇わないのです。だから私達は実際にホテルで生活して毎日プラクティカムを行ってきた生徒を、自信をもってホテルに送り出すことができます。また、他の学校がやっているように1つのホテルだけでプラクティカムをやるのではなく、IHMCではカナダ国内の他の8つのホテルでプラクティカムを行うことができます。リゾートスタイルのホテルや、ビジネスでの滞在が中心のホテル、家族連れで宿泊するホテルや高級レストランなど、違ったスタイルを経験することができます。」
−生徒の卒業後の就職のサポートについて教えて下さい。
「ホテルのジェネラルマネージャーやデパートメント・ヘッドからの推薦状を得ることが出来ます。他のホテルでプラクティカムを行った生徒は、そのホテルからも推薦状をもらうことができます。IHMCのプログラムで私たちのホテルのマナーと経験を身に付けてよい成績で卒業した生徒は、私たちのホテルグループで職を見つけることができる可能性が非常に高いと言ってよいでしょう。また、大きな国際ホテルチェーンとの強い協力関係があるので、就職の面
でもこれらの推薦状は有利です。」
−入学希望者の質も大切ですね。
「そうですね、私たちは入学する生徒にはとても気を使っています。というのも、もしやる気のない生徒が入ってきてしまうと、そういう人たちがプラクティカムで働いているときに、私たちのホテルの評判が落ちてしまうからです。また語学力の面
でも、水準以上に達していない場合はESLコースを提供するなどして、お客様にきちんとした対応ができる状態で学んでもらいたいと考えています。IHMCのプログラムの生徒はきちんとホテルのネームタグと制服が与えられていて、ぱっと見も実際に働いているスタッフと同じなのです。」
−学校の哲学を教えて下さい。
「私たちの哲学は、1(アカデミック)足す1(プラクティカム)は3であると考えています。アカデミックな面
とプラクティカムの面を両方同時に経験し学んでいくことで2以上の効果が出るのです。多くの学校ではホテルについて教室で学ぶだけで、実際にホテルに来ることもほとんどありません。そして約8ヶ月くらい教室で勉強をして、やっと最後の1ヶ月間だけプラクティカムを行うというのが現状だと思います。私たちは本当のホスピタリティーは、ホテルでのみ学べることだと考えています。例えばフードとベバレッジについて教科書でサーブの仕方を学んでも、実際にお客様を目の前にした経験がなければそれは生かされないのです。」
<取材後記>
みなさんはサークルや部活動などで、合宿に参加したことはありますか?短い期間の中で、同じ仲間が一緒に寝泊まりして練習を繰り返します。合宿は短い期間であっても、通常の活動の何倍も実りのある結果が得られます。
IHMCは、まさに9ヶ月間のホスピタリティ合宿と言えます。同じ志を持った者同士が、寝泊まりを共にしながら一つの目標に向かって勉強と実践をくりかえします。それは、非常に充実した期間になることは間違いないでしょう。
IHMCのディレクターであるEricさんの会社が、8つのホテルを所有しているという点も見逃せません。強力なコネクションは、あなたの将来にきっと役立つことでしょう。
寝ても起きてもホスピタリティ、そんなIHMCでの生活があなたを待っています。
レポート Jpcanada.com取材班(abe)
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