2002.04.18
King George International College
(KGIC)
『留学生が共同で住む寮や、ティーチング・アシスタントなどユニークな制度がある語学学校』
キング・ジョージ・インターナショナル・カレッジ(以下KGIC)はカナダのバンクーバーのダウンタウンに2つ、バンクーバー近郊のサレー市に1つの合計3つのキャンパスを持つ大規模な語学・専門学校です。細分化されたレベル分けやティーチング・アシスタント制度、学校の運営する寮の制度など、ユニークな点が多く、留学生から人気の高い学校です。今回はKGICの魅力をお伝えします。→最新の取材ページはこちら
★分からないことや不安なことがあれば、どんどん相談に来てください。
(Yukariさん:School Counsultant/Japanese
Coordinatorも兼任)
−KGICでのプログラムの概要を教えてください。
「ダウンタウンのロブソンキャンパスでは基本のESLプログラムを集中的に行っています。サレーキャンパスでは基本のESLプログラムに加え、子供向けESLプログラム、親子留学プログラム、高校進学準備プログラムを提供しています。また、ダウンタウンにあるビジネスキャンパスでは、ビジネスインターンシップディプロマプログラム、ホテルマネージメントディプロマプログラム、TEFL英語教師養成プログラム、TTCE児童英語教師養成プログラム、TOEFL集中プログラム、TOIEC集中プログラムの6つの専門プログラムを提供しています。」
−基礎コースであるESLプログラムについて詳しく教えてください。
「ESLプログラムは7レベルに分かれており、入学時のプレイスメントテストとインタビューでレベル分けを行います。KGICでは、生徒の英語能力のレベルを文法、リスニング、会話の3つに細分化しているので、個人個人のレベルにきちんと合ったクラスで英語を学習することが出来ます。月曜から金曜の午前と午後はこのレベルに従ったクラスに参加します。これらのクラスのあとにオプションで週2回選択科目を受講することができます。選択科目はレベルによって選べる科目が制限されますが、TOEFLクラス(レベル3以上)、TOEICクラス(レベル3以上)、イディオム&スラングクラス、リスニングクラス、発音矯正クラス、語彙力増加クラス等があります。また、放課後には週1回約50分間、教師またはティーチング・アシスタント(TA)と1対1で無料のテュートリアルを受けることができます。」
−英語の学習の効率を最大限にするための学校での規則について教えて下さい。
「KGICでは英語の学習に集中できる環境を維持するために、2つのポリシーを作っています。1つは出席に関するポリシーです。生徒さんは授業開始に10分遅れたら、そのクラスには入れません。その授業は欠席扱いになってしまいます。この欠席を4回すると1週間停学になり、学校からのESLの修了書がもらえなくなってしまいます。遅刻が続くようですと、最終的には退学処分になります。もうひとつはイングリッシュオンリーポリシー
、母国語禁止のポリシーです。生徒さんは英語以外の言語を学校内(コンピュータールームでのインターネットの閲覧や書き込みも含む)で使うと、警告レターを受けます。2回目の警告レターで翌日は1日停学になります。3回目で1週間停学になり、ESLの修了書がもらえなくなってしまいます。4回目で退学処分になります。日本人の生徒さんはみんな学校以外でも、日本語を話さないようにしている人が多いので、とてもよいことだと感じています。
」
−厳しいルールだけでなく、アクティビティーも盛んに行われているのですね。
「そうですね。KGICでは学校外で気軽に参加できるアウトドア・インドアのアクティビティーの他、楽しく英語を上達させる目的で、スピーチコンテスト、英語カラオケコンテストなどのイングリッシュアクティビティーを定期的に行っています。優勝者には1ヶ月から3ヶ月まで授業料が免除になったり、商品券がもらえたりと大きな特典があります。クラス単位
で行うこともあり、友達を作るのによい機会となっています。また、KGICでは毎年、初夏に学生、教師、スタッフが参加するうバンフトリップを企画しています。ほとんどの人が参加する人気の旅行なので、この期間中は学校はお休みになってしまいます。カナディアンロッキーの大自然に触れ、留学生活での貴重な思い出を作る絶好の機会だと思います。
」
★KGICで英語を上達させてから、海外のホテルで仕事をしたいと考えています。
(Kyokoさん:ESLプログラム 文法レベル4、リスニングレベル3、会話レベル3/
来年はワーキングホリデーでカナダで働いて生活してみたいそうです)
−カナダに留学に来たきっかけは何ですか?
「高校のときから海外で勉強したり、生活してみたいと思っていました。高校卒業後はホテルに就職し、フロント業務に携わっていたのですが、海外からのお客様もいて、他の従業員の方は結構皆英語が話せるのに、自分は高校卒業のレベルしか英語力がなかったのです。しゃべれないと、仕事にも影響があるので、英語を勉強しないといけないと思うようになりました。もともと、海外のホテルで働くのが夢なので、英語もきれいで、生活費もかからないカナダに来ることにしました。」
−KGICを選んだ理由は何ですか?
「地元で留学フェアがあって、いろいろ業者の人が来て学校の説明を行うイベントがあったのですが、そのときにKGICの東京の事務局の方がきていていろいろ話を聞くことができました。レベルが文法とリスニング、会話のクラスによって違うということと、違うクラスに出席することによって色々な先生に習うことが出来るという点が気に入って決めました。」
−KGICのプログラムの気に入っている点は何ですか?
「TAのシステムが気に入っています。他の学校にはあまりないそうですね。ランチタイムにや休憩時間に気軽に話してなかよくなれるのがいいですね。担任制ではなく、3つのクラスにそれぞれ3人の先生と知り合いになれるのもよいと思います。先生やTAを通
じて色々な話し方や教え方に触れることができます。また、クラスの雰囲気もとても明るく、生徒も積極的で授業と止めてでも質問してわからないことはすぐ解消するようにしています。」
−今はどちらに滞在していますか?
「KGICに紹介してもらったホームステイのお宅に住んでいます。両親に子供3人、あと猫2匹犬1匹の家族構成です。子供とはよく遊んでいます。別
の学校の韓国人の生徒もいて仲良くしています。家族ともだんだんと英語で話せるようになってきて、とても快適な生活を送っています。」
★KGICの寮で生活することで、色々な異文化の体験をすることができました。
(Kotojiさん:ESL終了後TEFLプログラム/大学を休学してカナダに留学中です)
−カナダに留学したきっかけを教えて下さい。
「大学の先生がトロントから来た先生で、カナダを勧めてくれていたので英語の学習をするならカナダにと決めていました。カナダのなかでも、バンクーバーとトロントで迷ったのですが、トロントはとても寒く気候の面
で不安だったのでバンクーバーに来ることにしました。」
−KGICを選んだ理由は何ですか?
「KGICのことは留学に来る2年くらい前から知っていました。留学の本にプロフィールが載っていて、とても魅力的だと思いました。英語オンリーのポリシーと寮があったのが気に入りました。
寮は色々の国籍の人と知り合えるのがいいのと、とても経済的なのが良いと思います。最初カナダに来たときは寮が空いていなかったので、しばらくホームステイで滞在して、寮に空室ができたら寮に移って生活しました。寮で生活するのは国や文化が違う人と生活を共にするので、最初はカルチャーショックもありましたが、次第に慣れてきて本当に楽しかったです。現在は帰国を前にしてアパートで暮らしています。
」
−今取っているTEFL のプログラムについて教えて下さい。
「2ヶ月学校で教科を勉強して、残りの1ヶ月はプラクティカムで実際に教える経験を積みます。来週の月曜日から地域の小学校やサレー校にいって、プラクティカムで教えることになっています。担当の先生によっては、明日から教えてくださいという方もいるので、これから1ヶ月色々な経験ができるかなと思っています。TEFLを取ったきっかけは、教職をとりかけていたのですが、留学して大学を休学する都合で教職が完全に取得できないことになったので、教師としての資格を大学でとることをあきらめていました。こちらに来てから、最初はESLを6ヶ月とったら日本に帰国しようと思っていたのですが、周りの友人がとても熱心にTEFLの資格のために勉強しているのを知って、よいチャンスだからと思ってTEFLのコースをとりました。熱心な人ばかりで自分のようになんとなくコースに入ってきた人はあまりいないので、最初は追いついていくのに大変でした。また2週間ごとにカリキュラムが変わって、テストで70%以下だとそのカリキュラムを取り直さなくてはいけなくてかなりハードです。なんとか2ヶ月乗り切ったので、プラクティカムを楽しみながら頑張りたいと思います。」
−これから将来の目標はありますか?
「復学しないで、大学を辞めようかと思っています。アルバイトをしてお金をためて、またカナダに戻ってきたいなと思っています。とりあえず、ワーキングホリデーを取得して、働いてみたいなと思っています。」
★KGICではTAや細かいレベル分けの制度があるので、教師陣も効率よく生徒を指導できています。
(Sarah先生:Instructor/1995年から日本に5年滞在して、中央出版で英語を教えていたそうです)
−KGICのプログラムの特徴を教えてください。
「文法とリスニングと会話のクラスそれぞれに違うレベルがあることがあることがとても特徴的だと思います。生徒の能力を一面
的にとらえるのではなく、3つによって多面的にとらえ、弱点を補強できるしくみになっているのが、生徒にとってとても効率的だと思います。また教える側からしてみても、同じレベルの生徒が集まっているほうが、細かく指導することができ、能率が良いのです。またTAと一緒に働けることもいいですね。大きいクラスで目が届かないときに助けてくれる役目の人がいることは、生徒にとっても私にとっても本当にありがたいことです。また、TAから授業の際に新しい視点を教えてもらうこともあります。たとえば、私1人がカナダの文化について教えている場合、私はカナダの東部の出身なので、どうしても東部の習慣などの話が中心になってしまいがちですが、今のTAがBC州の出身なので、西部カナダのことについても生徒に伝えることができます。
」
−KGICで教えていてもっとも楽しんでいることは何ですか?
「生徒のバックグラウンドが違うので、色々な国の生徒と知り合いになれるのが本当に楽しいです。また、生徒同士が違う国の生徒と仲良くなってもらいたいので、深く異文化について学ぶことができるように授業を進めています。私はカウンセラーもしていて、カナダの文化についての質問などを受けたり、相談事を聞いたり、単に雑談をしたりしています。「カナダ人は毎日サンドイッチを食べるのですか?」という面
白い質問をうけたこともありました。」
−日本人の留学を計画している生徒さんにアドバイスはありますか?
「日本人の生徒への一番のアドバイスは勇気をもって発言をすることです。日本人の生徒は短期間滞在しているあいだ、なかなか発言をすることに慣れなくて、後悔することが多いようです。たとえば、3ヶ月学校に通
っていて最初の2ヶ月はほとんど発言することができず、3ヶ月目になってやっと積極的になることができたのはいいけれども、残り1ヶ月しか時間が残されていなかったりするので、とにかく間違っていてもいいから、積極的に発言する意思を留学前からきちんと持っていることが留学生活を成功させる鍵だと思います。」
★学校と授業の風景
|
|
|
|
|
コンピューターは自由に使えます。
ラウンジでの談笑。
|
|
|
|
放課後、ピアノに集中!
|
かなり真剣に卓球しています。
|
授業中。メイクアップの仕方を
英語で説明!
|
|
|
|
先生が席をちょっと離したら・・・
なんだか皆さんハイパー。
|
先生が戻ってきても、
結構にぎやかな会話のクラス 。
|
|
|
|
|
カラオケコンテストの様子。
優勝者には奨学金が。
|
サレーキャンパスの外観。
|
夏のキッズキャンプもあります。
|
★生徒さんにとっての成功は私達KGICにとっての成功です!
(Tanyaさん:Maketing
Director/KGICのプログラムと3つのキャンパスの事情に精通しています)
−KGICのプログラムの特徴を教えて下さい。
「まずひとつはKGICアドバンテージシステムです。これは、文法、リスニング、会話のそれぞれ3つで柔軟性のあるレベル分けを行うシステムです。例えばある生徒は文法がとても得意な場合、文法のクラスはレベル5になり、リスニングはレベル3、会話はレベル2といったように、3つの分野にわけてレベル分けを行っています。英語の学習者の多くは得意な分野と不得意な分野があるので、その違いを上手く補うために作られたシステムです。次に、マルチプルストラクチャーティーチングです。これは生徒が担任制のクラスではなく色々な先生の元で学べるシステムです。クラスごとに先生が変わることによって、生徒はおなじカナダの英語の中でも色々違った話し方のトーンやアクセントなどを学んでいくことができます。また、
チームティーチングもあります。クラスによって、先生にティーチングアシスタントがつく授業があります。TAは先生になりたい大学生がなることが多く、授業の手伝いをしています。授業以外でも休憩時間やランチタイムに気軽に話し掛けることができ、アクティビティーなどにも参加しています。先生だけでなくTAも放課後にテュートリアルの時間を持っています。生徒は宿題や弱点の練習など、何でもこのテュートリアルの時間に持ち込んで、先生やTAに教えてもらうことができます。最後に、オリジナルの教科書を開発して使っているということです。KGICでは学校のカリキュラム開発担当者が作成したオリジナルの発音強化の教科書を使用し、生徒に渡しています。グラマー、リスニングに関しても、将来オリジナルのテキスト、テープを作っていく予定です。」
−カリキュラム外でのKGICのユニークな特徴を教えて下さい。
「学校が管理している寮があることですね。バーナビー市に2つ、バンクーバー市に2つの計4つの寮を準備しています。約70人の生徒が共同で生活しています。とても経済的で学校にも通
いやすい位置にあります。他の国の生徒と一緒に生活することによって、より異文化に対する理解をふかめることができます。生徒は一緒に料理をしたり、遊びにでかけたりしています。寮は大変人気があって、現在は予約で9月まで埋まっている状態です。申し込みたい人は早めにお問い合わせ下さい。小さいお子さんのいる生徒さんの多いサレー校では、近くのデイケアに子供を預けることも可能です。また、生徒の学校内外での生活をさらに豊かにするために、生徒主導で作っているKGIC新聞があります。学校の出来事や色々なイベントなど情報が盛りだくさんで、新聞を作成する生徒同士の絆も深まります。また、KGICにとっても生徒の広い意見を聞くことが出来るのでとても意義深いです。」
−KGICのコンセプトや目指している目標を教えて下さい。
「KGICでは英語力の上達にはクラス内だけでなく、クラス外でのサポートも不可欠だと考えています。洗練されたカリキュラム、充実したプログラム、優秀な教師陣はもちろんのこと、先ほどお話ししたように他に類を見ない優れたサービスで学生をバックアップしています。KGICの目標は世界各国から集まった学生一人一人が楽しく、活気のある環境で英語を取得し、キャリアアップに繋げていくことです。"Your
sucess is KGIC's success"をコンセプトに、生徒、教師、スタッフが一丸となってさらによい学校づくりを目指しています。」
<取材後記>
KGICのキャンパスの中を取材していると、とてもにぎやかで活気のある雰囲気に触れることができました。放課後の時間になっても、プレイエリアで仲良く遊んでいる生徒さんやTAとおしゃべりに花を咲かせている生徒さんをたくさん見ることもできました。
色々な方のお話を聞いていて、TA制度があったり、細かいレベル分けがあったりと勉強の面
でもユニークな特徴があるだけでなく、経済的な寮で生活していたり、活発なアクティビティーがあったり、学校の新聞を生徒主導で作ったりと
勉強以外の生活にも他の学校にないおもしろさがたくさんある語学学校だと感じられました。
特に、寮で他の留学生との共同生活をおくることは、留学生活の貴重な体験となるでしょう。
また、留学中にある程度英語が上達してきたら、特別
プログラムで資格を取得してキャリアアップを図ることができるという点も大きな強みでしょう。
学校の勉強も大事だけれど、生徒としての学校外の生活も充実させたいという方にとてもお勧めの学校です。
レポート Jpcanada.com取材班(abe)
|
|