2002.05.03
Vancouver English Centre
(VEC)
『16段階に分かれた細かいレベル分けとメキシコ姉妹校が自慢の大規模校』
バンクーバー・イングリッシュ・センター(以下VEC)はカナダのバンクーバーのダウンタウンにある大規模な語学・専門学校です。つい先日、広くて新しい校舎に引っ越しが完了したばかりです。細分化されたレベル分けや、オリジナルのテキストを始め、メキシコの姉妹校での1ヶ月授業料サービスや色々なお店での割引制度など、生徒にお得な内容がいっぱいの学校です。今回はVECの魅力をお伝えします。
★美しいカナダのバンクーバーとのんびりした南国メキシコのグアダラハラで学ぶことができます。
(Satokoさん:Marketing Director/Japanese
Coordinatorも兼任されています)
−VECでのプログラムの概要を教えてください。
「16段階に細かくレベル分けされた基本のコースであるESLプログラムを中心に、ビジネス英語を使って実際に北米の企業での研修、経験を積むことを目的としたビジネス・インターンシップ・プログラム、英語教育の教授法を学ぶTEFLプログラム、午前中の英語の学習と午後と週末のアクティビティー、また週末の小旅行もセットになったヴァケーション・スタディー・プログラムの3つの特別
プログラムがあります。」
−基礎コースであるESLプログラムについて詳しく教えてください。
「ESLプログラムは、入学時のプレイスメントテストとインタビューでレベル分けを行います。文法と会話のレベルは別
になっていますので自分にあったレベルで勉強できます。また、授業が始まる前に、何を学びたいかを先生と相談し、選択科目の中から自分で自由にカリキュラムを組み立てることができます。基本は午前中の文法、午後に会話という組み合わせですが、ある程度のレベルがあると選択授業を受講することも出来ます。たとえば午前中文法を取って、午後に発音クラス等の選択科目を受講することも出来ますし、午前、午後ともに選択科目から選ぶこともできます。」
−選択授業はどのようなものがありますか?
「会話(初級、中級、上級)、発音(初級、中級、上級)、TOEIC(初級、中級、上級)TOEFL(初級、中級、上級)、ビジネスグラマー、新しい産業に関連した語彙を学ぶNew
Economy、パブリック・スピーキング、ライティング(初級、中級、上級)、マーケティング、生活に密着したサバイバル・イングリッシュ、ミュージック&ドラマ、リスニング(初級、中級、上級)、ポップカルチャー、国際経済など、様々なジャンルでしっかりとレベル分けされた選択科目があります。」
−生徒さんになにか特典はありますか?
「VECの魅力はまだあります。メキシコにある美しい街、グアダラハラにある姉妹校、バンクーバー・ランゲージ・センターでは、スペイン語と英語両方を学ぶことができるます。VECでは6ヶ月以上、フルタイムで学んだ学生さんにはグアダラハラ校での授業料を1ヶ月無料にするという特典があります。グアダラハラでは日本人がほとんどいないので、スペイン語を話す国でありながら英語を話すチャンスもたくさんあります。このチャンスをどんどん利用してください。また、
90日間以上BC州に在住しているカナダ市民又は移民の方は、ESLコースの授業料から50%のディスカウントが受けられます。これには、BC州の在住者である証明書(BC州免許書又はBC州在住証明書)の提示が必要となります。」
★バンクーバーとVECがとても気に入ってしまって帰りたくなくなってしまいました。
(Ninaさん:学生 ビジネス・インターンシップ・プログラム/
ドイツからの留学生です)
−カナダに留学に来たきっかけやVECに決めた理由を教えて下さい。
「カナダに来た理由は口語の英語だけでなく、ビジネス英語を学びたかったからです。他の英語圏の国の中でカナダを選んだのは、自然が豊かで、余暇にいろいろなツアーに出かけることができる魅力があったので決めました。学校を選んだきっかけは、3年前に友達がVECで勉強したことがあり、とてもよい評判を聞いていたので、インターネットのホームページを調べてこちらの学校に来ることに決めました。また、その友達も他のバンクーバーの英会話学校をかなり詳しく調べていたので参考になりました。」
−今回のプログラムで気に入っている点は何ですか?
「今年の2月にVECに来て、ビジネス・インターンシップ・プログラムに入りました。最初の1ヶ月はニューエコノミー・インダストリーとビジネス英語の2コースを受講しました。2ヶ月目はインターンシップの準備のためのコースを受けました。インタビューの受け方やレジュメの書き方などを具体的に学びました。今、3ヶ月目で実際にVECの中でインターンシップとして働いています。今やっている仕事の内容はアクティビティー・デパートメントで、色々なアクティビティーに関係する予約の申込を行ったりしています。」
−インターンシップの中で楽しんでいることは何ですか?
「 全てのことが楽しいし、とても役立っています。というのも、私はドイツでトラベル・エージェントとして働いていたので、今やっていることはいままでのキャリアの延長線上にあるからです。また、時々教室に入って、企画されているアクティビティーの参加を促す宣伝をすることがあるのですが、とても新鮮で楽しいです。」
−今後の予定を教えて下さい。
「6月にドイツに帰る予定ですが、もう少しカナダにいたいので、職を探してワーキングビザを取得して1年ほどカナダにいたいなと思っています。ドイツに帰ったら、大学でツーリズムについて本格的に学びたいと考えています。」
★英語を話すことで言葉が生きてくるのだなと実感しています。
(Hiroshiさん:学生 ESLプログラム/
ビジネス・エコノミーとポップカルチャーの選択授業を受講中。視覚の障害を乗り越えて充実した留学生活をおくっています
)
−カナダに留学したきっかけを教えて下さい。
「大学と大学院では英語を専攻していて、先生になりたいと考えているので、その前に留学をしたいと思っていました。当初はアメリカにいきたいと思っていたのですが、京都の留学センターの担当者の人にアメリカに比べてカナダの方が治安もよく、英語を話すスピードもゆっくりめだということで勧められました。色々なホームページで調べてみると、カナダでは小学校からメディアの教育がなされていることや、フレンドシップを大切にする国民性だということを学んで感銘をうけてカナダに来ようと決めました。」
−VECを選んだ理由は何ですか?
「私は視覚に障害があるので、なかなか語学学校側から受け入れてもらえないという危惧がありました。そんな中、留学センターの人にVECを勧めてもらい、VECのSatokoさんとも事前に連絡が取れて、HPなども参考にして決めました。 」
−視覚が不自由だということですが、海外での日常の生活については問題ないですか?
「ホームステイ先からはバスで通学しているのですが、皆とても親切なので特に問題も無く、通
学できています。日本と違うところはバスの停留所のアナウンスがないので、運転手さんにどこでバスを降りるか前もって告げておきます。そうすると次が下りるところですと運転手さんが言ってくれます。行ったことがないところに行くのは誰かの手伝いが必要になってきますが、学校と家の往復といった慣れているところであれば一人で行動できます。」
−授業の様子や感想を聞かせてください。
「先生がとても面白い!最初のセッションで担任だった先生がミュージッククラブの顧問をしていた先生で、話していて本当に楽しい経験をしました。今回のセッションもたまたま同じ先生になったので、とても楽しく授業を受けています。最初は難しいかなと思っていたのですが、だんだんと話していくうちに慣れてくるものなのだなと感じているところです。」
−これから将来の目標はありますか?
「7月1日に帰国する予定です。また学生ビザを取り直してバンクーバーに戻ってくるつもりです。もちろん、またVECで勉強する予定です。今はESLを受講していますが、将来教師になるのが夢なので、TEFLを取りたいと思っています。」
★VECのきちんと開発されたカリキュラムや効率のよいシステムに感動しました。
(Kimiyasuさん:学生 文法レベル3A・会話レベル3B/サンディエゴからバンクーバーにやってきました)
−留学を決意したいきさつなどについて教えて下さい。
「高校ぐらいから英語に興味をもっていて、アメリカに1人で旅行にいった時に全然通
じなくて困った経験もあって、英語をきちんとしゃべれるようになりたいと思っていました。大学卒業してからアメリカのサンディエゴに留学して、旅行などをしながら7ヶ月過ごしました。サンディエゴ
の街にだんだん 飽きてきたので、バンクーバーにいた友達にバンクーバーはとってもいいよ〜といわれて興味を持ちました。サンディエゴは自然はあるけれど、あまり都会的ではなかったので、バンクーバーは都会でもあるし、同時に自然も豊かであるところが気に入っています。」
−アメリカで通
っていた語学学校と比べてVECはどうですか?
「サンディエゴではプライベートのランゲージスクールに通っていたのですが、文法と会話のクラスが分かれていなくて、午後の会話の授業を取りたい人は追加の授業料を払わなくてはいけない仕組みになっていました。なのでVECに来て、とても学校としてのシステムがきっちりとしているのに本当にびっくりしました。VECの中で気に入っているのは、細かいレベル分けがあるのと、レベルによって細かく指導する内容があること、また、先生とかスタッフがとてもフレンドリーで優しいことですね。でも、ここにくる一番のきっかけとなったのは、さとこさんです!バンクーバーに来る前に電話でたくさん話してとても感じがよかったのが決め手です。授業は教材がオリジナルでとてもわかりやすく、内容が濃いと思います。先生も面
白く、皆で楽しくにぎやかにやっています。」
−休みの日はどうやって過ごしていますか?
「日本人だけだと英語を話さなくなるので、日本人以外の人も交えてスタンレーパークでローラーブレードをしました。初心者なので、弁慶の泣き所打って痛かったです・・・。今度の休みはグラウスマウンテンにハイキングに行こうと思っています。」
−将来のプランについて教えて下さい。
「将来はシェフになりたいと思っています。日本料理をベースにした創作料理をやりたい。バンクーバーでの留学が終わったらサンディエゴに帰って、シェフとしての仕事を探したいと思っています。せっかく英語を習って使えるようになってきたので、どうせなら世界を舞台にしたシェフになろうと思います。」
★アクティビティーやディスカウント・プログラムをどんどん利用して、課外活動を充実させてください。
(Sandraさん:Activities
Coordinator/レクリエーション・リーダーシップのディプロマを持っているプロのコーディネーターです)
−どんなお仕事をされているか具体的に教えて下さい。
「生徒だけでなく、働いているスタッフのためのアクティビティーをコーディネイトするのが私の仕事です。例えば、生徒、スタッフ、ホストファミリーが参加するクリスマスパーティーや、8月に行うビーチピクニックなど、特別
なイベントを企画して実行する仕事をしています。特別なイベント以外にも、バレンタインパーティーやイースターパーティーなど季節のイベントにあわせた企画も行っています。
」
−生徒向けにはどのようなアクティビティーを用意していますか?
「オプショナル・スチューデント(午前・午後は学校で勉強して放課後と週末アクティビティーに参加する生徒)のための毎日のイベントをコーディネートしています。有料のものもありますが、無料のものもたくさんあります。また、バケーション・スタディー・プログラムに参加している生徒は月曜から金曜までの午前中英語を勉強して午後はガイドつきのアクティビティーに出かけます。土曜日は1日かけてウィスラーやシアトルなどの近郊の町にでかけたりします。このプログラムに参加している場合、アクティビティーの費用は授業料に含まれているので、追加料金を払う必要がありません。」
−VECのアクティビティー・プログラムの特徴を教えてください。
「まず第一に、アクティビティーの種類が多く、無料のアクティビティーが多いのが特徴です。スポーツ用品や楽器など、好きなときに借りられるようになっています。次に、生徒のディスカウント・プログラムがあることです。VECのスチューデント・カードを見せると色々なバンクーバーの90以上ものお店、ホテルやレストラン、博物館やアトラクション、アウトドア・クルーズなど様々な場所で割引が受けられるシステムになっています。サブウェイの割引や、フューチャー・ショップでの写
真の現像の割引など、バラエティーに富んだ割引が受けられるのは、ほかの学校にないプログラムだと思います。」
−お勧めのアクティビティーは何ですか?
「ロッキーマウンテン・トリップです。自分も2回行っています。交通
費、宿泊費、ビュッフェの朝食3回付で4日間310ドルどとてもお得な値段です。バンフ、ジャスパー、レイク・ルイーズに行き、氷河にいったり、ゴンドラに乗ったりと色々な体験ができます。5月から10月の間毎月2回ツアーが出ていますので、興味がある方はぜひ参加してください。」
★学校と授業の風景
★生徒と一緒に教室で学ぶことがなにより大好きです。
(Alexandra先生:Instructor/現在、グラマー4Bとビジネス・インターンシップ・プログラムを教えています)
−VECのプログラムの特徴を教えてください。
「自分が以前教えたことがある学校は比較的小さい規模の学校だったのですが、VECにきて大規模校であることの強みであるテクノロジー・ディベロップメントや授業外の活動内容にはとても感心しました。ここでは大きなコンピューターラボがあるので、ビジネスプログラムが行えたり、生徒は自分のプロジェクトのリサーチをしたり、電子メールを書いたりできます。また、学校にゲストスピーカーを呼んだりして、講演会を開くこともできます。学ぶことは黒板と教科書によるだけではなく、ほかのリソースがあればあるほど多角的な学習ができると思います。
」
−VECで教えていてもっとも楽しんでいることは何ですか?
「生徒が何かわからないことがあって私に質問したとします。私はそれを生徒が理解できるように黒板に書いたり、動作をしたり、沢山の例を挙げるなどして説明して、生徒が「あ!分かった」というような表情をしてくれる瞬間が最も嬉しいです。」
−VECの生徒とほかの学校の生徒では違いはありますか?
「学校が大きくなればなるほど、色々な国籍の生徒がバランスよく構成されていると思います。多国籍の生徒で構成されたクラスで学ぶことは、他の国でどんなことが起こっているのかを身近に学ぶ大切な機会になるのでとても重要なことだと思います。学ぶということの1つの側面
は新しいこと、経験したことの無いことを知るということだと考えています。その点では、VECのような大きい学校で学ぶのは大変有意義なことだと思います。」
−日本人の留学を計画している生徒さんにアドバイスはありますか?
「生徒はどんなことでもいいので、なにか問題があったりわからないことがあったら、必ず誰かに相談してほしいと思っています。外国に生活にすることは新しい経験で大変なことなので、分からないことや知りたいことが合ったら必ず誰かに尋ねて解決していくようになってもらいたいと思います。恥ずかしかったり、聞きにくいと感じて、問題をそのままにしていたり、知らないまま過ごすのは短い留学生活を充実させることができないからです。教室で直接質問したり相談したりするのが苦手な人には、放課後や休み時間を利用して積極的に相談に来てくださいといっています。」
★生徒と教師、スタッフが協力してよりよい学校づくりを目指しています。
(Kimさん:Director
of Studies/プログラムの開発やカリキュラムの作成をしています)
−VECのプログラムの特徴を教えて下さい。
「まず、カリキュラムがとても洗練されていることです。特に文法のカリキュラムには定評があります。私たち教師陣がカリキュラムやオリジナルの教科書をレベルごとに作りあげて、常にフィードバックするようにしています。教科書はカリキュラムの大きな主旨に沿うように開発されているので、どのレベルにいっても適切な教材と指導が受けられるしくみになっています。また、沢山の選択科目があり、生徒がそれぞれの学習目的に沿って自由に自分にあったスケジュールを組んでいけることです。基本は午前の文法、午後の会話のクラスですが、生徒のレベルにもよりますが、文法と選択科目、会話と選択科目、選択科目を2つ取るという風に、自分の学びたいことに合わせてスケジュールを組み立てていくことが可能です。また選択科目の中でもきちんとしたレベル分けがあり、生徒の能力にあった指導ができるようなシステムになっています。」
−レベルが多くある利点は何でしょうか?
「グラマーテストとインタビューで生徒の文法のレベルと会話のレベルを別
々に行っています。生徒の中にはグラマーが得意だけれど、会話は苦手という生徒もあり、なかなかその2つの側面
で1つのレベル分けをしてしまうのは、生徒が適切なレベルの教室で学べないことになってしまいます。ですので、会話と文法でレベルを分け、またさらに細かく生徒の能力を把握して進度を分かりやすくするために16段階のレベル分けを行っています。こうすることにより、生徒同士が経験するクラスでのギャップをなくすことができると考えています。」
−大規模校ではたくさん先生がいますが、先生の質を保つために何をしていますか?
「先生はとても慎重に選んでいます。きちんとした教育機関の学位を持ち、豊かな経験のある候補者を選んで、実際に私たち教師陣に向かって授業を行ってもらうようにしています。また新規の採用者は最初の3ヶ月は頻繁に授業を見学し、評価を行うようにしています。また、生徒に毎月アンケートを行ってフィードバックを得ているので、プログラムや先生の評価など学校の全ての面
において改善点があれば、どんどん生徒の意見を参考にして行うようにしています。」
−VECの目指している目標を教えて下さい。
「短期の目標としては新しい大きなキャンパスに移ってきたばかりなので、ここの施設を使い易くしてもっとたくさんの生徒にVECの新キャンパスで学んでもらいたいと思っています。また、新しい選択科目をつくっていくなどカリキュラムを増やしていきたいです。ここでは先生がとても協力的で、音楽が得意な先生が新しい音楽に関係した選択科目のカリキュラムを作成してくれました。また、生徒からの要望でボキャブラリーを増やしたいという声がたくさんあったので、ワードパワーという選択科目を作りました。このように、生徒の声を最大限に生かし、教師陣の協力を得て、充実したカリキュラム作りをめざしていくことが目標となっています。」
<取材後記>
数年前の事ですが、バンクーバーで留学斡旋業者が授業料をもちにげして倒産するという事件がありました。路頭に迷う生徒が大勢いるなか、まっさきにVECでは、「学校に行かれなくなった生徒は全員VECで無料で受け入れます」と宣言しました。この声をきっかけに、各学校の協力の下、結果的にほほとんどの学生が本来希望していた学校に通えるようになりました。今回取材したHiroshiさんの件も含め、VECには他校には見られない暖かい経営理念が伺えます。
移転したばかりの綺麗な校舎、様々なジャンルの選択授業、16段階にレベル分けされたプログラムはもちろん、充実したカウンセリング体制、ディスカウント・プログラムなどは、生徒一人一人を大切に扱いたいという学校の姿勢が感じられます。取材全体を通じて、大規模校でありながら、細かいところにまで手が届いているという印象を受けました。
また、他の大規模校に比べて、日本人比率が少な目な点、比較的低めに押さえられた授業料なども魅力です。メキシコに姉妹校もあるので、バンクーバーだけでなく他の北米の都市でも学んでみたい方やスペイン語に興味がある方にもおすすめの学校です。
レポート Jpcanada.com取材班(abe)
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