2002.11.15
Arbutus College
『専門能力+人とのコミュニケーションが上手にとれる力を養う学校』
ビジネスの世界で本当に必要な要素は何か。専門知識、能力はもちろんですが、今の時代は、プラスアルファを求められます。それこそが、今回の取材校Arbutus
Collegeが提供するコミュニケーションスキルです。人とうまく接することができて、初めてビジネスの成功を収めることができる、という概念を探ります。
★コミュニケーション能力は、今や欠かせないキーポイントです。
(Kumikoさん:Admissions Officer/ご自身もビジネスの学校で学んだ経験があるそうです。)
-Arbutus Collegeの提供するプログラムの特徴を教えて下さい。
「特徴は、一言でいうと、"コミュニケーションスキルに重点をおいたプログラム"です。それでは、そのコミュニケーションスキルとは何かというと、人と接するのに必要になるテクニックのことです。学長は、以前にインターナショナルハイスクールの校長をしていたので、企業側の人事関係の方とお話しする機会があったんです。その時どの方も、"MBAや高いコンピュータースキルを持っている人というのは本当に沢山いる。でも人とコミュニケーションをうまくとれる人は本当に少ない。例え、素晴らしい学位や技術がなくても、人と接する能力をしっかり身につけている人を採用したい"、とおっしゃったそうなんです。それだけ採用する側が欲しいと思っている人材、スキルなんです。専門+コミュニケーション能力ですね。企業側は、どれだけ低コストで人件費を抑えつつ、より良い人材を会社に貢献させるか、というところを焦点にしています。例えばIT業界においても、コンピューターだけができれば良かった時代はもう終わりです。ですから、コンピューターはもちろん、カスタマーサービススキルも心得ている人。つまり、お客様がどのようなウエブサイトを作りたいのかをうまく聞き出し、会社がどのようなサービスを提供できるかを相手にしっかりと伝えることのできる、ウエブデザイナーやネットワークアドミニストレーターが求められている、というわけです。」
−現在提供されているコースを教えて下さい。
「はい、ビジネス・コンピューターの分野に全く知識がない方のための、Foundationサティフィケイトプログラム、以下はサティフィケイトとディプロマの両コースがありまして、Office
Administration、Business Management、Information Technologyの Media
Communications、同じく Information Technologyの Network Systemsコース、そして、Information
Technology and Business Professional ディプロマの10コースを用意しております。」
−プラクティカムの評判をお聞きしたのですが。
「ディプロマコース(8ヶ月)では、最初の6ヶ月が授業で、その後の2ヶ月は必修でプラクティカムをして頂きます。オプションの場合が多いプラクティカムを、なぜ必修でできるのか、というご質問をよく受けるのですが、それは当校のプログラムがコミュニケーションに焦点をおいているということを、企業側がとても評価して下さっているからなんです。企業側から、うちにプラクティカムに来て欲しい、コミュニケーション能力も備わった生徒を送って欲しい、というオファーが来ているんです。ですから、他でありがちな、生徒さんがプラクティカム先を捜さなければいけない、ということは決してありません。もちろん、プラクティカムの費用を別に払う必要もありません。」
−プラクティカムの内容、という点ではどうでしょうか。
「職種については、生徒さんが受講するコースによって決まりますが、例えばウエブデザインコースの生徒さんで、ホスピタリティー系でプラクティカムをしてみたい、というのであれば、その業種はできるだけ生徒さんの要望に応えるようにします。もちろんプラクティカム先において、コピーやファイリングだけをさせられる、というわけではありません。中にはこのようなプラクティカムしか経験できなかった、という学生さんの話も聞きます。ビジネスマネジメントコースを受講された場合には、マネジメントに関連した仕事、ウエブデザインであれば、その分野の仕事が経験できるようにアレンジします。さらに、プラクティカムに行っていただいた後、必ず定期的にフォローアップをさせて頂きまして、その時に何か問題があれば企業側と交渉することもあります。」
−プラクティカムは必修ということですが、誰でもその機会が与えられるのでしょうか。
「プラクティカムは、授業で習った実践スキルを、本当の意味での実践の場で生かせる有益な経験です。だからといって、もちろん、全員が何の努力もなしにできるわけではありません。授業にも来ない、来てもクラスに参加しない、テストの成績が悪い、という生徒さんには、大事なプラクティカムの機会を提供するわけにはいきません。プラクティカム先にご迷惑になってしまいますので、6ヶ月を過ぎた時点で、学校の基準をパスされ、企業に行っても恥ずかしくない方をお送ります。」
−これから来られる生徒さんにアドバイスはありますか?
「バンクーバーには、沢山ビジネスカレッジがありますが、インターナショナルの生徒さんが多く、英語のハンデもあることだし、なぁなぁでディプロマが取れてしまう学校が多々あります。しかし、当校の場合はそういう覚悟で来てしまうと非常につらいと思います。例えば講師も、当校のコミュニケーションスキルに重点を置いたプログラムに賛同して下さった方ばかりです。ですから授業も一方通行ではなく、生徒さんとコミュニケーションをはかりながら進めていきます。その分内容が濃くなり、生徒さんも自ら積極的に授業に参加をしないと、負担にもなるし、理解もしずらくただきついだけになってしまいます。そういった意味では、”履歴書にハクをつけようかな”という程度の、生半可な気持ちで受講すると大変なことになります(笑)。授業では出席率も厳しくとりますし、宿題も沢山でます。そのかわり、TOEFLのスコアといった表面的なことではなく、真剣に英語で仕事がしたい、という方にはとてもためになるプログラムです。Arbutus
Collegeにおいて、"カナダ滞在を楽しもう、エンジョイしましょう!"というわけにはいかないかもしれませんが、当校で得たものが必ず将来の糧になる、とお約束します。」
★私の方向転換にぴったり合ったプログラムを提供してくれて大満足です。
(Mihoさん:生徒/IT-Media
Communicationコースを受講中です。)
-カナダに来てArbutus Collegeで学ぶことになった経緯を教えて下さい。
「4年間日本で働いていたんですが、インターネット、ウエブ関係に興味があったのでその分野を勉強したかったのと、英語も習得したくて1年計画で来ました。カナダは治安が良いのと、お金の面で安いということ、それと行きたい学校が他にもあったので、最初からバンクーバーに決めていたんです。その学校は、ウエブデザインやインターネットの技術を教えてくれるところだったんですけれども、こちらに来て色々な学校を見たり、自分の中で考えた結果、コンピューターにずっと向かった仕事よりも、インターネット関連のマーケティングや、人と接する仕事をやりたい、と思い始めたんです。そうすると前に行こうと思っていた学校では、私の目的からそれてしまうので、新しい学校を探していました。Arbutus
Collegeはもちろんウエブデザインの技術も教えてくれるんですが、コミュニケーションの部分を大切にしている学校、ということを聞いてこれは私にぴったりだと思い、通うことにしました。」
-他にどのような部分に惹かれましたか?
「最初は英語学校に通っていましたが、専門学校に行こうと思った時、英語を勉強する機会が少なくなるのではないか、という不安がありました。でも、Arbutus
Collegeでは、ビジネスに関係する授業はもちろんですが、基礎の文法やライティングといったクラスも選択できるようになっていますし、ビジネスにおけるコミュニケーションに焦点をあてているだけあって、英語学校の時とはまた違ったアプローチで、スピーキングも学べるところが気に入っています。それと雰囲気がアットホームで、ランチの時などいつも校長先生や他の先生も話しかけてくれてます。学校が進むにつれて、私達を気にかけてくれている、というのをさらに実感するようになりました。」
−お気に入りのクラスは何ですか?
「ITMというクラスです。昔仕事でちょっとやっていたことを復習しているところもあるので、大体はわかっているのですが、同時に英語で聞いているのでとても新鮮です。この単語を英語で言ったらこうなるんだー、という感じですね。今は、ホームページの実際の作り方を学習している段階で、色合いはどのように調節するかとか、フォントはどれを使えばもっと見栄えがよいか、という理論と知識を学んでいます。その後に実際に、コンピューターを使って練習するので楽しみです。それと、英語のコースがすごく良いんですよ。たまたま、ESLの時に使っていた、グラマーやライティングのテキストをArbutus
Collegeでも同じものを使っているんです。でも、同じテキストなのに、先生の進め方が良いからでしょうけど、すごくわかりやすいんです。」
-プラクティカムをとることも考えていますか?
「今はサティフィケイトプログラムを受講しているのですが、延長してプラクティカムもとれるディプロマコースに進みたいです。プラクティカムのシステムが整っていることも、学校を選ぶ上でかなり重要なポイントだったんです。よその学校では、自分で探さなければならなかったり、別に費用がかかったりするそうです。そして、せっかく見つけた会社でも、実際に仲間と一緒に働くことはなかなか難しい、結局は雑用が殆ど、と聞きました。その点、Arbutus
Collegeはカリキュラムの中に2ヶ月のプラクティカムが既に設定されていて、サポートも十分にしてくれるので、この機会を大いに活用したいです。」
−今後の予定を教えて下さい。
「4年間仕事をしていたせいか、学生をしている今の生活が夢のようなんです(笑)。でも、1年という期間を設定してきたので、その後は日本に帰ってArbutus
Collegeで得た知識と経験を生かせる、ウエブコーディネーターの仕事をみつけたいと思っています。」
★プラクティカムを取りたいので、コースを延長する予定です。
(Rieiさん:生徒/Business
Managementコース受講中です。)
-カナダに来られたきっかけを教えて下さい。
「日本にいる時に、無職で仕事が見つからなかった時期があって、せっかくならこの空いている時間を有効に使おうと思い立ったのが一番のきっかけですね。昔から英語を勉強したかったし、海外に住みたいと思っていたのでいい機会だ、と。本当は友達も沢山いるアメリカに行くところだったんです。でも、バンクーバーの親戚の所へ遊びに来た時に感じた街の雰囲気の良さ、銃社会ではないこと、コスト面で安いこと、カナダ人の英語は比較的聞きやすい、癖がないこと、というような点からカナダに決めました。」
−Arbutus Collegeに通うことになったいきさつを教えて下さい。
「最初から、英語だけで1年はもったいない、と思っていたので、英語の他にインターネットの授業もとれる学校を選んで通っていました。でも、英語学校に行っているうちに考え方が変わってきて、これからの就職に有利になるように、どの方向でも応用が利くビジネスマネジメントを学ぼう、と思ったんです。それで、通っていた学校ではことが足りないし、Arbutus
Collegeだと、実社会でも本当に通用する知識とスキルを、専門とコミュニケーションから学べる、と聞いて決めました。」
−受講しているクラスについて教えて下さい。
「この学期は4クラスとっていますが、ひとつは、ビジネスマネジメントのクラスです。私は学校でも理系だったので、ビジネスという分野を勉強したことがないんですね。ですから、仕事をしていた時、漠然としかわかっていなかったことを体系的に学べるのでとてもためになっています。Office
Procedureというクラスでは、実際にオフィスの中でどのように仕事を回していくか、ということを学習していて、こちらはどちらかというと実践に近いですね。英語は2つのクラスがあって、ひとつはグラマーです。他の学校でも、同じ教材を使って同じことをやっていたんですけど、今のクラスの方が数倍わかりやすいです。それはきっと、テーマ毎に先生がまとめて教えてくれているからだ、と思います。もうひとつの英語のクラスは、文化的なビジネス事情を学びます。この国ではこういうことはビジネスのマナーに反する、とかでなかなかおもしろいです。」
−プログラム全体についてはどのように感じますか?
「先程もいったように、ビジネスマネジメント、という分野はどこに行っても必要な知識で、勉強もおもしろいんだけど、つらい、です(笑)。なぜかというと、やはり英語力もありますし、宿題も量が多いからですね。でも、クラスメート達にも恵まれています。みんな、ある程度英語もできるし、きちんと自分の目標を認識した大人の人が多いので、学校では自国の言葉で喋りだす、ということはないです。クラスメートと学校の外で話をしていて、あ、関西人だったんだ、とその時気付いたくらいですから(笑)。」
−今後の予定は決まっていますか?
「今は、サティフィケイトコースの最中なのですが、ディプロマコースも取ると思います。やはり、プラクティカムが魅力的なので。その後はカナダで仕事を探したいですね。今までの仕事がマーケティングの仕事だったので、Arbutus
Collegeで学んだ知識、経験を持って、馴染みのある分野で仕事ができればいいな、と思っています。とりあえず、日本に帰ることは、今のところ考えていません。」
★学校と授業の風景
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ビジネスマネジメントのクラス風景。
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ITのクラス風景。
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校長先生自らカウンセリング。
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受付前のホールの様子。
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いつも笑顔で迎えてくれるDirector of AdmissionsのThomasさん。
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キッチン。
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★生徒が望めば、喜んで個人的にも学業面で相談を受けます。
(Michaelさん:講師/ビジネスマネジメントプログラムの専門コースを教えています。)
-Michaelさんのバックグランウンドについて教えて下さい。
「僕のバックグラウンドを支えている大元は、実は教師であることではなく、ビジネスの分野です。25年間銀行業界に従事し、マネージャー、重役も勤めました。私の専門というのが、起業からそのビジネスを軌道に乗せて発展させていく、というものでしたので、6,7年前にそろそろ退職かという時期に、自分でも事業を起こそうと思っていたんです。しかし、同僚や友人が、銀行員に対するトレーニングを君がしたらどうか、と提案してくれて、自らそのトレーニングプログラムを発足させて教えることになったんです。というのも、当時の銀行業界では、どのようにビジネスを理解したらよいか、を行員に教えられる人がいなかったんです。実は、今でも銀行に行って行員のトレーニングを行うときもあります。そこから私の指導歴が始まり、よそのビジネスカレッジを経てArbutus
Collegeに来たわけです。」
−Arbutus College で指導されてみてどうですか?
「Arbutus Collegeは新しく、活気に溢れ、また指導に対するアプローチもとても新鮮です。他校のプログラムでは、どうしても過去のビジネス知識、経験にとどまりがちですが、ビジネスというものはいつも流動的です。Arbutus
Collegeでは、常にその流れの最先端を捉えるように教えます。この躍動的なところがとても気に入っていますよ。また、銀行業界を去ってからは、企業のビジネス問題を対処するコンサルタントとしても活動していましたので、銀行業界+ビジネス全般に渡る私の経験を、大いに活用したプログラム、またそのプログラム作りに携わっている、ということにも非常に満足しています。」
−Arbutus Collegeが他校と違う面はどのようなところだと思いますか?
「他校のビジネスプログラムもおおよそ、6から8ヶ月の期間を設けていますが、キーボードトレーニング、アカウンティング、といった、独学でもできるものまでカリキュラムに組まれています。もちろんこれらが必要ない、というわけではありません。ですが、これらに費やす時間が多い割に、もっと大事なビジネスコミュニケーションスキルをないがしろにしがちです。その点当校では、その比重が逆になり、コミュニケーションに力を入れています。また、大抵のカレッジは、クラスの人数も26,7人という多さですが、Arbutus
Collegeは多くても15,6人くらいなので、生徒と講師の距離が狭まるのも良い点ですね。後は、プログラムが非常に柔軟だ、というところです。他の学校では、受講するコースが殆ど決められてしまって選択の余地がないのですが、Arbutus
Collegeは生徒さんの希望に合わせたクラスを選べる、ということも魅力だと思います。」
−特にこだわった教え方、というものはありますか?
「それは、私の情熱です(笑)。教える時はいつも情熱を持って、力いっぱい伝えます。その人の助けになっている、という実感、生徒がより自信を持ってビジネス業界で活躍する光景を得られることは、私にとっての喜びです。ですから、私にとって教えることは、仕事というよりもむしろ趣味に近いですね(笑)。楽しくなければ教えていません。しかしそれと同時に、生徒さんも楽しんでいなければ意味がありませんね。説明は、生徒さんができるだけ容易に理解できるように、自分の経験からいっぱい例を盛り込んで説明します。実体験に基づくと、自分もそこに関与している感じがしますし、より頭に入っていきやすいですよね。」
−生徒さんに望むことは何でしょう。
「私のプログラムでは、理論だけではなく、どのようにビジネスというものが成り立っているのか、をコミュニケーションを含め、実践で通用するスキルも教えます。その後、生徒さんはここカナダにおいてか自国に帰り、なんらかの形でビジネスに関わることになるでしょう。国によって、ビジネスの進められ方に違いがあるかもしれませんが、根底にあるビジネスの原理というものは変わりません。ですから、Arbutus
Collegeで学んだ原理をどこへ行っても活用できる、ということは大変価値のあり、それを身につけた人、というのは社会に貢献できる重要な人材です。しかし、そのようなビジネスパーソンになって頂くためには、こなさなければならないことが沢山あります。はっきりいって、厳しいですよ。寝ててパスできると思わないで下さい。でも、一生懸命な生徒さんには、私もそれ以上に応えたい。ですから、ただ単にインストラクターと生徒、という関係以上に、メンターとしての役割を果たすこともあります。推薦状はもちろんですし、個人的に相談にものります。頑張っている生徒さんの助けになることなら、喜んで引き受けます。」
★専門知識だけではなく、上手に人とコミュニケーションをとれるビジネスパーソンになって下さい。
(Jindraさん:Principle
/大規模インターナショナルスクールの学長も経験してらっしゃいます。)
−Arbutus
Collegeの一番の特徴を教えて下さい。
「私達の一番良い面というのは、コミュニケーションと、コンピューターやビジネス、といった専門を組み合わせたスキルを習得できるということです。今日の労働力として求められるものは、仕事を求める若者が自己のあり方をしっかり持ち、人前でうまくその能力を発揮できることです。それが会計士であろうと、コンピューターネットワーキングエンジニアであろうと、上手に人とコミュニケーションをとることは、いつも一番大事になってきます。ですから、Arbutus
Collegeでの勉強は、ESLの遥かに上の段階の勉強になるでしょう。このコミュニケーション能力というものは、もちろんカナダにおいても必須の要素ですから、私達のプログラムは、インターナショナルの生徒さんだけではなく、カナディアンにも提供しています。コミュニケーションがうまくとれるようにならなければ、ビジネスの世界での活躍は望めません。このことは、私達のインストラクターにも当てはまります。彼らは、専門を教える講師であると同時に優秀なコミュニケーターでもあります。コンピューターを教える講師の1人は、バンクーバーのtoastmasters(スピーチ能力、リーダーシップ能力向上を目的とする国際団体)の代表者でもあるんです。まさに彼は、パブリックコミュニケーションと専門知識の両方に長けている、私達の生徒さんが目指して欲しいモデルです。」
−学長自ら生徒さんに話しかけたり、個人カウンセリングをしていらっしゃるそうですね。
「その通りです。生徒さんと接してコミュニケーションをとることは、生徒さん1人1人を知るとても素晴らしい機会だと思っていますし、実際にとても価値のあることです。私自身、学校を発足させたこともあり、カリキュラム全般の理解も深いので、生徒さんへの的確なアドバイスができることも大きな理由のひとつです。例えこの先学校が大きくなっても、私自ら生徒さんと積極的に接する、ということは続けていきたいと思います。」
−コミュニケーション能力と専門知識を備えた講師陣を、どのような基準で採用されたのですか?
「一番の決定要素は、その人が、学校のコンセプトである、コミュニケーションと専門スキルの融合、ということに賛同してくれるかどうか、ということです。そこから、私達のために何を提供してくれるか、どこまでそのビジョンを強く持っているか、を重視して時間をかけて厳選します。何人かの応募者は、この学校を気に入ってくれる理由のひとつとして、講師採用に時間と手間をかけていることだ、といってくれました。これは当たり前のことですが、残念ながらそうしない学校も沢山あります。しかし、私達にとって、Arbutus
Collegeと同じビジョンを持ち、且つ専門の分野で秀でている人を厳密に選ぶ、ということはプログラムそのものをデザインしていることと同じなのです。ですから、講師を採用する事に、何倍もの時間と労力をかけて、生徒さんに満足のいく授業をしてくれる人材を選ぶわけです。」
−どのような生徒さんにArbutus Collegeで学んで欲しいですか?
「幸運なことに、今現在学んでいる私達の生徒さんは、確固たる目標と、それをやり遂げようという強い意志を持っています。私達の最終目標は、”生徒さんが当校で学んだ知識とスキル、経験を持って、卒業後に実社会で成功すること”ですから、成功したいという強い意志、目標、熱い心を持っていらっしゃる方に来て頂いて、思う存分勉強して欲しいです。」
<取材後記>
学長のご自宅でバーベキューも催される、というアットホームさ。学長のこの人柄がまさにArbutus
Collegeの成功をサポートしている、と言えます。そうでなければ、開校して間もないのに(2002年9月開校)、これだけ意欲的な生徒さんが集まることは考えられないでしょう。
もちろん学長だけが、Arbutus Collegeの雰囲気を作り上げているわけではありません。スタッフ、先生、そして生徒さんも学校を作っているのだ、という感じを受けました。みなさん、真剣で意欲的。さすがにコミュニケーションに重点を置く学校だけあり、真剣さと意欲・開放的な雰囲気が融合され、皆が心地良く勉強、働いています。
コミュニケーション能力と専門スキルの融合をうたい文句にした学校、というのは確かにあまり聞き覚えがありません。特にコミュニケーション能力が不足すると言われる私達日本人にとっては、興味深いプログラムです。ただし、英語学校で提供される、コミュニケーション英会話とは全く違うことを理解する必要があります。Arbutus
Collegeは、ビジネス社会で通用するコミュニケーションスキルを学ぶ、カナディアンにも門を開いている専門学校です。確固たる意思を持ち、それなりの勉強の負荷を覚悟して来られる生徒さんには、期待以上のものが望めるかもしれません。
レポート Jpcanada.com取材班(saki)
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