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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2003.01.17

BERLITZ

『日本でも評判の大手語学学校で、カナダ独自のプログラム。

芸能人とクラスメイトになれるかも。ベルリッツカナダ校にお邪魔して、ぜひ知りたかったあの事?!について聞いてきました。

 リスニング、ライティング、TOEFL,TOEICといったバラバラのクラスは設けていません。ICEプログラムがベストだからです。
(STEVEさん:Program Coordinator/気さくな学校の"顔"です。)

★―プログラムの特徴について教えてください。

「カナダのベルリッツ英語学校はICE(:Intensive Conversational English集中英会話)センターと呼ばれていて、本部はトロントにあり、モントリオールとバンクーバーに支店があります。
私達のICEプログラムは、世界的に有名なベルリッツ・メソッドの教材が使われ、独自のトレーニングを積んだ教師が教えています。フルタイムかパートタイムが選べ、クラスサイズは平均7名、夏期でも最高12人までのクラスです。


日本から来る生徒さんはグラマーがすでにかなり上達されている代わり、話すときに自信がないため表現があまり切でなかったり、会話で文法的な間違いがあったり、リスニングや発音が難しかったりします。だから私達が特に気を配っている点は、生徒がそれらの弱点を克服し、会話や筆記能力を高め、それをさらに使ってコミュニケーションを創造していってもらうことです。」

―ベルリッツ・メソッドについて、もっと詳しくお願いします。


「何かを伝えたいとき、書く前に、言葉にする。これは、日本で学ぶ英語とは逆の方法ですよね。最初に話す。最初に聞く。それから、読み、書きの順です。これは子供が母国語を習得するときと同じです。最初に聞き、話し、後で読み書きを覚えるというのは全く自然なことで、だからこそ私達はその方法を採用しています。文法のルールを説明してから、はいこれを言って見ましょう、というやり方より、能率的です。」

―ベルリッツメソッドという言葉は日本にいたときから聞いてはいましたが、今初めて理解しました。

「(語学を習得するには)その言語を母国語とする教師が教えること、そしてクラスは少人数、そして緻密に構成されたプログラムを使うことが大事です。教師は、順に新しい学習項目・語彙・文法を紹介していき、それを練習させ、生徒が習得しているか確認し、それらの学んだ内容をさらに学ぶために、関連した文を読み、それについて書かせます。それらが教材に組み込まれているので、全てを総合させて効果的に学ぶことができるのです。これを実践するため、ベルリッツの教師は皆、指導法のトレーニングを受けています。教材も自社で作成・発行されたものです。」

―ベルリッツの先生方はどのようなトレーニングを積まれているのですか。


「教師は最初に一定の期間、集中講義を受けます。それから学校にはHead Teacher(教頭先生)がいて、彼女のオフィスにはマイクロフォンがついていて各教室での授業を聞くことができます。教師は彼女から紙に書かれたフィードバックをもらうことによって、どの面を向上させる必要があるかが分かり、授業の質を高く保つことができます。

それから、教師は生徒からも定期的にフィードバックをもらいます。これは双方からバランスをとるためです。よくあることですが、生徒から人気のある先生が良い先生とは限りません。良い先生が必ずしも生徒から人気があるとも限りません。これは皆さんも過去に経験あるのではないかと思いますが(笑)、厳しい先生は、実は良い先生だったと後になって分かるんですね。

この双方からのフィードバックシステムは保守的な学校ではありえないことで、そういった学校では、先生はクラスに入ったらそこが自分の領地で、誰も入っていって、教え方を評価することができないんですよね。」

―生徒さんも安心ですね。

「教師陣の質を高く保つように努力をしていますから、全ての教師が生徒達からとても良い評価をもらっていますよ。教師は一週間ごとに違ったレベルを教えます。だから生徒は一週間ごとに違った先生と接することになります。同じネイティブスピーカーでもアクセントが少しずつ違うから、これはとても良いことです。

ベルリッツの教師は全て、少なくとも大学卒業資格があり、人間的な資質があることが条件です。エネルギッシュな先生方は、座ることを忘れて教えていますよ。ちなみにここで教えている教師達はいつでも外国に出かけていって、その国のベルリッツで教えられます。もちろん同じメソッドと基準ですからね。
事務に携わっているスタッフチームも、とてもパワフルで、生徒さんたちがいつも快適であるように努めています。」

―生徒が実際に接する人々は?

「入学申し込みの際は、私がプログラムをご案内します。インターネットを通しての申し込みももちろん大丈夫です。スチューデントコーディネーターは生徒のあらゆる相談にのり、クラスや進学の相談は教頭先生が担当し、3人の受付/顧客担当者、授業料を管理する会計担当者がおります。各先生方も、いつも喜んで生徒の相談にのりますよ。

それからここにあるアクティビティカレンダーをお見せしましょう。」
(このカレンダーによると、主に学校が終わる4時以降、週2回以上の学校独自のアクティビティが組み込まれ、週末にはウィスラー、ビクトリア、シアトルといった小旅行に参加可能です。)

―ICEプログラムのレベルはいくつありますか?

10レベルに分かれています。生徒さんは自分ではレベルを選べません。同じレベルの生徒同士だからこそ、クラスの全員がより向上するからです。レベルアップのためのテストを受けてからレベルを上げることができますが、厳しいですよ。テストを受けずにレベルを上げることはできません。生徒さんは名前を登録し、テストは試験官と1対1のインタビュー形式で10−20分間行われます。2週間ごとにテストの機会があり、パスすればレベルが上がります。
教お話しているのはICEプログラムですが、クラスはセミプライベートやプライベートもあります。


―ぜひお聞きしたかったのですが、多くの有名人もベルリッツで勉強しているそうですね。

「ええ、日本では皆が知っている有名人の方が、ついこの間までこの学校におりました。
(ここでスティーブさんが個人的にもらったという、日本から来ていたというある芸能人の写真をこっそり見せてくれました!)

ここ北米でも、多くの有名人がベルリッツで語学を学んでいます。この本のなかににそのリストがありますが、ケネディ大統領からセリーヌ・ディオンまで、聞いたことある名前が膨大な数のリストになっていますよね。バンクーバー校にも中国からはジェット・リーのコレオグラファーがきていましたよ。」

―日本にもベルリッツがあるわけですが、カナダにわざわざ来て勉強することの利点は何だと思われますか。


「もちろんここだと、学校が終わってすぐに習ったことを生活で実践できることでしょうね。日本のベルリッツはベネッセが運営しています。もちろん日本のベルリッツもすばらしいですが、違いがあります。こちらではすぐに習った単語が使える環境があり、それに加えて異文化体験ができます。そして、コストの安さです。日本のベルリッツよりこちらのほうが安いですから、飛行機代を払えてしまいますよ。」


★今日は私のカナダ・ベルリッツでの4ヶ月目の記念日です。
(EMMAさん:生徒/メキシコから来ています。学校の人気者!)

―カナダで英語を勉強することを決めたのはなぜですか。

「英語は私の国メキシコでもとても大事です。メキシコは多くの輸出入貿易をアメリカ、カナダ、日本、韓国などと行なっており、英語は世界中どこの国に行っても一番使われているので、ビジネスの際とても役に立ちます。留学先をカナダに決めたのは、米国より人々の英語の発音がアクセントが無くきれいですし、人がフレンドリーだから。街に出ると、お店やレストランで地元の人が「どこから来たの?」と話し掛けてくれます。
この学校ではクラスで会話を中心に学び、アクティビティなどで他の生徒と英語で会話をすることにより、習ったことをすぐ実践できるのが最高です。」

―こちらに来る前は働いていたのですか?

「来る前はいろいろな会社で事務の仕事をしていましたが、午前中は人事関係の事務を、午後はまた違う仕事をしていました。ここで勉強をしてから帰って、また同じ仕事に復帰します。最初に父の会社を手伝っていましたが、1年前に自分でビジネスをはじめました。」

―自分でビジネスを!従業員は何名ほど?

「秘書一人と、それから一人の部下がいます。
4ヶ月前ベルリッツで授業を受け始めた時、一週間は全く英語が話せませんでした。全く!人に英語で話し掛けられてもなんだか怖くって泣きそうでしたが(笑)、今ではレベル4です。今はここがすごく快適で、気に入っています。友達もたくさんできました。
あと2ヶ月いて、一度メキシコに帰り、その後また来てTOEFLを受けようと思っています。」


カナダに来て、体重が増えたかな。
(BADRさん:生徒/サウジアラビアから来ています。 

―なぜカナダに?

「カナダの人はフレンドリーだと聞いていたし、バンクーバーは今の時期は特に気候がいいですから。私達の国の季節は夏期と冬季の2つあって、夏は暑いし、冬は氷点下以下に気温が下がります。それに比べるとここは温暖です。

この学校はインターネットで調べて、さらにバンクーバーに友人がいるのでその友人にEメールでコンタクトを取って、申し込み手続きをお願いしました。
ホームステイのお父さんはイタリア人、お母さんはベルギー人なので、パスタとチョコレートがたくさん出されます(笑)最近太ったかな・・。」

―現在のレベルは?

「2ヶ月前に来ましたが、レベル2です。来週レベル3に上がります。」

―学校が終わるまでにレベル10になっているといいですね。その後どうしますか?

「カナダか、またはUSAの大学に入って、コンピューター・サイエンスを勉強したいです。母国の大学で図書館学が専攻でしたが、高校から文系の勉強をしていたので、母国で理系の学部を取れません。だから、カナダが好きだしここで大学に入れたらと思います。」


★学校と授業の風景

授業風景1。

授業風景2。

開放感のあるビルの3階にある。
2階にもエキストラスペースを確保。

アクティビティの他、あらゆる生活相談にのりますヨ!
カフェのようなかわいいラウンジでランチ。大きなキッチンもついてます。
教室のひとつから見下ろしたバンクーバーのダウンタウン。


13年間ベルリッツの教師をしています。
(SILVANAさん:先生/ICEプログラム・全てのレベルを担当。


―先生の教師としての経歴を簡単に教えてください。

「13年間ベルリッツで英語を教えています。11年イタリアのベルリッツで、ここ2年はバンクーバーで、ICEプログラムを教えています。もちろん教えているだけでなく、私も生徒達からたくさんのことを学んでいますよ。」

―イタリアとバンクーバー、教えていて、何か違いはありますか。

「良い質問ね。生徒の文化、といったところかしら。ここはアジアや南米の生徒さんが多いですが、イタリアではイタリア人はもちろん、ドイツ、フランス、スイス人などが生徒さんでした。教えるメソッドはもちろん変わりませんが、人が変われば話題も変わってきますね。」

―学校のどのようなところがお好きですか。

「これ以上は望めないほど、この学校で教えるのが気に入っています。同僚は皆すばらしく、フレンドリーな環境で、他のスタッフにも気軽に相談できます。私達はベルリッツのメソッドを元に教えているわけですが、各教師は各自の資質を十分クラスに生かしていると思います、これはとても重要なことではないかしら。」


先生の側から見たモニターシステムとは?
(TIMさん:先生/ICEプログラム・全てのレベルを担当)


―先ほどスティーブさんから伺ったのですが、各教室には外部からクラスの様子が聞けるシステムが備わっているそうですね。

「ええ、指導教官が教師の様子を定期的にモニターします。決してサボっている生徒をモニターするためではないんですよ(笑)。もしこれがなかったら、指導教官はたびたび授業の行われている教室に入ってこなくてはなりません、それを避けるための基本的な道具なんです。モニターをすることは指導教官から前もって知らされるわけでなく、後からフィードバックをもらいます。特に新しい先生の場合など、ちゃんと教え方の基準が守られているかどうかといった、授業の質に気を配るためです。」

―どのくらいこちらで教えていらっしゃいますか?

「2年半です。5年前に日本で教えていました。船橋、一ツ橋学園、小平などで、主に幼稚園で教えていました。」

―日本からこちらに戻られて、現在はベルリッツで教えられているわけですが、学校はどうですか?

「すごくいいですよ。教材はとても能率的で、うまく構成されています。ベルリッツは歴史がありますから、メソッドには経験と試行錯誤が生かされています。授業は伝統的な講義スタイルでなく、活発なスタイルで行われています。」



<取材後記>

日本で名前は聞いたことのあったベルリッツ。高級なイメージがありましたが、実際訪れてみて、期待を裏切られることはありませんでした。オフィス街の落ち着いた一角のきれいなビルの中で、受付から一望できる各教室は、窓が大きく開放的。若いスタッフの皆さんの笑顔も印象に残りました。

双方フィードバックシステムによって、教師の質の安定をはかっているという姿勢は、世界中に名前が知られた学校のプライドと、生徒さんに対する責任感が感じられ、安さで選んだ語学学校の、先生の質が一定でない、レベルが細かく分かれていないといった点を避けたいと考えている人にはおすすめの学校ではないでしょうか。

今回取材したお二人の生徒さんは、レベル2と4ということでしたが、取材陣とも十分にコミュニケーションが図れ、生き生きとお話をしてくださったのが印象的です。日本で駅前留学を考えている皆さん、思い切って来てみては。外国人のクラスメイト、会話の即実践、異文化体験、日本と比べたコストの安さ、といった利点に加え、もしかしたらそれ以上の何かが得られるかもしれません。

レポート Jpcanada.com取材班(kiri)



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