2003.06.13
Sprott‐Shaw Community College
『就職が最終目標!歴史あるビジネス専門学校』
就職するには、スキルが要る。英語を学んだあと、実務的な知識を勉強したい人、コンピュータースキルを得たい人、Sprott-Shawで国際貿易やホスピタリティ、オフィス実務やツーリズムなど幅広い知識を学べます。
★校内の雰囲気が良いので、のびのびやらせてもらっています。
(Keikoさん:International Trade
and Business Management Diplomaプログラムを受講中)
―Sprott-Shawに入学した理由を教えてください。
「校風に、断然惹かれました!『ここだったらがんばれそう』な雰囲気、後ろから背中を教えてくれそうな方ばかりです。入学する前、英語のレベルテストをPCルームで受けていたら、メキシコ人らしき生徒さんが来て、『あなたの選択は正しいわ、この学校ならあなたもがんばれるわよ』と、聞いてもいないのに言ってくれたんです。初めてここを訪ねた時、私の話す英語が今よりずっとゆっくりだったのに、受付の方は私が言い終わるまで、しっかり話を聞いてくれたのも、とても印象深かったです。」
−現在のコースを取ったきっかけついて教えてください。
「日本では不動産関連で働いていましたが、将来カフェや雑貨のお店を出せたら、と思って、このコースを取りました。コースは1月に始まり、12月に終わる予定です。今はマネジメント科目のマーケティング、セールスなどを取り終わって、コンピューターのクラスを取っています。大変だといわれているFITTの科目はこの先です。」
―マネジメント科目と、FITTの科目はどう違うのですか。
「例えばシャンプーを売るときに、マネジメントのマーケティングだと、カナダ国内で売り出すときにどんなことが必要かといった国内市場の調査などを学び、FITTのマーケティングは国際的に、イギリスと日本ではどちらが良い市場か、といったことを調査します。」
―実際の授業はどうですか。
「最初はリーディングが全く出来ないので、もう必死でした。先生に相談したところ、単語で読むのでなく、全体から単語の意味を推測していくように言われて。科目の内容が似ているので、出てくる単語は重なってきます。それで読むのがだんだん早くなってきます。最初は完璧を目指したのですが、出来ることから始めていったら、自然に容量が増えていったんです。語彙はすごく増えました。」
―授業は楽しいですか。
「授業はいつも楽しい!みな和気藹々としているし、プレゼンテーションでは性格が出るので面白いです。セールスのクラスだと、お客さん役と売り手役の1対1でのやり取りを、横で先生が見ていたり。グループを組んで前に立って発表するのもあります。カナダ人だと、短い時間に言いたいことが全て言えてしまうけれど、私は資料は簡単・的確に作って、これだけは言いたい!という個所を的確に言う。ゆっくり話すと伝わるので、10分という中で分かってもらおうと、笑顔を交えてやっています。」
★ビジネス一般についてもっと情報を得るという意味でも、このプログラムは有益。
(Amandaさん:International Trade and Business
Management Diploma)
−現在学んでいることを教えてください。
「1週間前から、国際貿易物流管理という科目を学んでいます。このプログラムを取った理由は、以前マーケティングのコースとビジネスコースを取ったことがあり、就職して短い間、カスタマーサービスの分野で働いたのですが、もっと国際的な視野のものを学んで、より良い仕事への可能性を広げたいと思ったからです。マーケティングと物流は好きだし、バンクーバーは他国とのビジネスが盛んで、各国の文化が入ってきますから、このプログラムはキャリアの入り口です。」
Sprott-Shawでビジネスを学ぶことにした理由は?
「時間割がフレキシブルで私のニーズに合っていました。他の学校というよりむしろ、Sprott-Shawのもうひとつのプログラムである、マーケティングとFITTを比べましたが、FITTのほうが私にとって得るものがある、と判断しました。カレッジや大学のマーケティングコースも考えましたが、ちょっと期間が長いのです。今は基本の知識を学んで、就職して、経験を得るのが目標ですから、将来、何をやりたいか本当に絞り込んだときに、また大学やカレッジに行けばいいと思います。」
−具体的にどのような職種につきたいか、決まっていますか。
「いいえ、まだはっきりとは決めていません。違った科目を取っている間に、どの分野が得意か、あまり好きでないかがはっきりしてきます。まだ自分で起業するという考えはありません。もう少し、会社で経験を積んで見たいと思います。就職先も、現在調査中です。」
−最後に、インストラクターについて、一言お願いします。
「Patrickはとっても良い先生よ。たくさんのビジネスの経験があって、それを例えば、働いた経験のある生徒・無い生徒、カナダ人の生徒・留学生など、違ったレベルの生徒に分かるように教えてくれます。そういうところがとても助かります。」
★このコースは決して易しくは無いですよ!(笑)
(Patrick先生:FITTインストラクター。国際貿易の経営学修士と商学士号を持つ。)
−先生はビジネスの経験が長いと伺いました。
「トロントで環境関係のビジネスに12年間携わり、ビジネスの分野でマネジャーとして20年の経験があります。Sprott-Shawで教え初めて2年になります。」
−FITTのクラスについて教えてください。
「FITT (国際貿易トレーニング評議会)承認,のプログラムが大変だと言われるのは、宿題は多くない代わりに、読むものがとてもたくさんあるからです。生徒は29人、Sprott-Shawで最も大きいクラスです。貿易を勉強するのは男性が多い、と考えられがちですが、生徒の半数は女性です。彼女達は素晴らしい能力を発揮していますよ。平均年齢は、24−5歳位で、就業経験のある生徒と無い生徒が上手く混ざっています。95%の生徒達は、カナダ以外のさまざまな国の文化背景を持っています。違う意見、反応、視点をいろいろと知りたいから、喜ばしいことです。」
―ビジネスのマネジメントと教師の違いとは。
「とても似ていますが、マネジャーは利益を追求し、教師は知識を生徒と交換し分かち合う、という機能の違いがあります。私はこの知識を『分かち合う』、ということがとても好きです。私の仕事は、生徒が卒業する時、社会に出て能力を現し、成功する心構えが出来ていること。そして、ただの社員ではなく、組織や社員全体、そして顧客のことを考える、スーパーバイザーやマネージャーになってもらうために教えています。
全ての教師が、マネジャーが素晴らしいわけではありません。でも、北米はアジアに比べて個人主義社会です。21世紀でもあります。現実を直視して、上司がどうであろうとも、一日の終わりに、自分に責任を持つことが要求されます。そのために、学校に戻って実践的な知識を習得して、自分をアップグレードすることが大事です。テクノロジ−、国際貿易、マーケットが鍵となってきている今、このコースはとても意義のあるものです。」
―留学生に一言おねがいします。
「英語が第一言語でない留学生は、授業中、『学ぶ』より『聞き取る』ことに必死になって、頭の中で専門用語を母国語に訳すという作業で終わってしまいがちです。私は生徒には前もって、科目の進行表とそのページを教えるようにしているので、生徒は予習する部分が分かります。授業の前日に、その部分を前もって読んで、大事な部分に線を引いておくことは欠かせません。」
★学校と授業の風景
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BCスタジアムで行われた100周年記念式典と卒業式に行ってきました。観客席にはご家族や関係者など大勢集まりました。
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音響も本格的なステージではこの後コンサートが行われる予定。ガードマンも立っています。
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無事にプログラムを終え卒業式を迎えたみんなの顔にはハッピーマークが浮かびます。
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本格的なコンサートがおこなわれました!すごかったです!!
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TakakoさんとPatrick Dang さん(Provincial
Director of Marketing) のツーショット。
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卒業式後、ベレーとガウンで写真を取ってもらい、それが校内の壁に飾られる。
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廊下の風景。壁にたくさんある掲示物は生徒を励ますような就職情報でいっぱい。右手には教室、左手には就職専門のアドバイザーのオフィス。
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ラウンジはこじんまりとしているがとっても静かで落ち着く。
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成績優秀者は名前がプレートに彫られて壁に飾られる。日本人の名前もたくさんあります。かなりの数になるので他の場所に保管されている。
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★ボストンとスイスで、ホスピタリティとビジネスを学びました。
(Monique先生:Hospitality Instractor/オランダ生まれ、スペイン育ち。7言語を話す。18歳の時、米国のボストンに留学。)
−先生の経歴について教えてください。
「ボストンから、そのままスイスへ。3年間、ホテルマネジメント学校で学んでディプロマを取り、スイスの大学のホスピタリティツーリズムマネジメントの専門分野で、ビジネスサイエンスの修士課程を終えました。
ホテルではウエイトレスからリゾートの総支配人補佐まで、あらゆる職種と地位を経験し、この業界を愛しています。教えるのも大好き。クラスでは、教科書の理論だけでなく、自分の経験から多くのことを生徒に教えることができます。こういう状況で、このような問題が発生したら、どうする?ということを、ホスピタリティ産業の内側と、ビジネスの両方の面で話ができます。それがあるから学んでいてとても面白い、と生徒達は言います。
プログラムの中では、私が生徒達をマネジメントレベルまでトレーニングしますので、そのままホテルですぐ働き始めることが出来ます。すでに経験があればここで学んだ後、さらに上の職位に行けます。私の生徒の一人も、一般従業員としての経験があり、ここで学んだ後、日本に帰ってすぐマネジメントのレベルについています。マネジメントレベルのプログラムを行っているからこそ、プログラムの価値は大きいのです。」
−現在のクラスについて教えてください。
「現在は夏なので9人の少人数です。9月には毎年地元の生徒が入学するので、昨年は30人でした。一つの教科書は2−3週間で終わるので、入学はいつでも可能ですよ。生徒は皆とても仲が良くて、プロジェクトやグループでの活動も上手にやっています。現在生徒の国籍は、中国、日本、韓国、インド、そしてカナダです。英語が第2言語の生徒達には、心配要らない、パニックにならないで、と言います。大丈夫、もし分からなかったら、他の章でもかまわないから聞いてもらいたいわ。私はいつも時間より早く来てるし、辞書を引くより私に聞いてくれれば、違う言葉で分かりやすく説明できます。そういうわけで、今までのところ、生徒は全員テストにパスしていますよ。(笑)」
−Sprott-Shawでホスピタリティを学ぶことの利点は?
「まず、Srott-Shawはカナダに20のキャンパスがあり、名前が知られています。評価も高く、もし生徒が大学やカレッジでさらに勉強したいとき、Sprott-Shawのディプロマをクレジットとしてトランスファーすることはとても簡単です。私が勉強したスイスの学校に行きたい生徒がいれば、現在Sprott-Shawと提携を結んでいるところですので、生徒を送ることが可能になるでしょう。」
★私たちの校是は、『教え、導き、学ぶ』です。
(Margaretさん:Vancouver
Campus Director)
−Sprott-Shawの経営理念を教えてください。
「授業についていくのに努力が必要な人、授業に行き詰まり手助けが必要な人も含め、全ての生徒を卒業まで導き、新しいキャリアへ送り出すこと。この点について、Sprott-Shawはとても気を配っています。」
−再履修制度について。
「再履修制度として、一年間に4週間のアップグレードを提供しています。例えばSprott-Shawで学んだ表計算ソフトのスキルをすぐ使う機会がなく、使い方を忘れてしまっても、いざそのスキルが必要になったとき、Sprott-Shawでもう一度トレーニングをすることが出来るのです。10年、15年たっても、最新のトレーニングが必要なら、また戻って来て勉強してください。学校で学んだスキルをすぐ仕事で使うとは限りませんし、コンピューターソフトはいつも進化していますから、これはとても素晴らしいことです。私達は、卒業生にこのようなサービスを提供している唯一の学校です。BC州に20あるキャンパスのどこでも可能ですし、留学生ももちろん大丈夫です。」
−創立以来の歴史を教えてください。
「Mr.SprottとMr.Shawの創立したこの学校は、今年100周年になります。時代の要請に応えて、モールス信号も教えていましたし、バンクーバーで最初のフライトスクールでもあり、戦争から帰ってきた兵士達は、Sprott-Shawで仕事に復帰するためのトレーニングを無料で受けました。ラジオ局トレーニングをして独自のラジオステーションも作るなど、時代の変化に対応した他にない歴史があります。」
―日本からの留学生にメッセージを。
「留学生によってカナダと各国の文化が交わり、双方にとても良い影響を与えていますから、スタッフもインストラクターも留学生を本当に歓迎していますよ。
Sprott-Shawで専門スキルを学んでいる間は、英語をも学ぶとても良い機会だから、学校でも英語を話すのを応援します。各国の文化を祝う行事がバンクーバーにはたくさんあって、Sprott-Shawには学生がたくさんいるから、ハロウィーンパーティーも仮装して盛大にやります!イースターや、バレンタインデーも、その都度いわれについて掲示物を作って、楽しく盛り上げます。」
★卒業生の就職先をリストアップしています。
(Takakoさん:Admissions
Advisor/卒業生とも豊富なコネクションを持つ、日本語対応スタッフ。)
−留学生に人気のあるプログラムは?
「FITTのディプロマが取れるという事で、やはり『International
Trade』。このプログラムは6ヶ月間なので、英語学校を半年で終えてからビジネススクール、という流れで1年くらいの留学を考える多くの方に、かなり人気がありますね。このプログラムでは、6ヶ月間全てを専門の貿易のトレーニングに当てていますので、このプログラムを受講される方は、基本的なコンピューターの知識をお持ちであることをお勧めします。また基本的なビジネスの知識をお持ちだと、かなりやりがいのあるプログラムとなるでしょう。
『Marketing and Sales Essentials』のプログラムも、6ヶ月でマーケティングとセールスを中心としたビジネスの基本をしっかりと身に付けることができるというので大学生も含めてかなり人気があります。AH&LAのディプロマやサーティフィケイトも取れるという事で、『International
Hospitality management』や『Travel&hospitality Management』も人気がありますね。この2つのプログラムはカナダ人の学生にもかなり人気があり、いつも50%以上はカナダ人の学生が占めています。」
「留学生の就職先は、私自身が日本人卒業生にコンタクトを取って、リストを作っています。このように具体的なリストを作れる学校というのは、なかなかないと言われます。日本に出張に行くとき、同窓会を開く機会があり、去年は東京で、15、6人で。名刺の交換会になりました(笑)。大手の会社に勤めている方も多いです。日本で留学フェアを行ったときも、卒業生の皆さんが横でお手伝いをしてくださいました。皆さん週末なのにボランティアで参加して下さって、資格証書やクラスメイトと取った思い出の写真などを持って来てくれたんですよ。実際の卒業生で、大手の会社で働いている生徒と話をする機会があるというのは、フェアに参加してくださった方には、印象深かったようです。」
<取材後記>
Sprott-Shawは正統派のビジネススクールです。校内には、あちらこちらに就職を応援する記事や卒業生の記録などが飾られ、雰囲気そのものが、生徒の”就職したい”という目標を応援しています。学んでいる生徒さんの邪魔にならないように、今回授業風景は写真に撮ることが出来ませんでしたが、取材に応じてくださった皆さんのお話から、和やかかつ真剣な授業の様子が伝わったかと思います。
日本から留学する場合、卒業時に自分がどのくらいのスキルを得ているのか、どんなところに就職できるのか、とても気になるところです。そこでTakakoさんが整理している、卒業生の就職先リストを見せてもらいましたが、とても豪華な顔ぶれに驚きました。大手、外資系といった就職先が並んでいます。こういったリストを作成・公開できるということが、学校の実績と信頼の証ではないでしょうか。
うれしい再受講制度は、地元の卒業生の間ではこの制度がどんどん利用されています。日本に帰国してしまうと簡単ではありませんが、卒業したらそれっきり、ではなく、常に海外にサポート先、コンタクト先があるということは、とてもユニークで素晴らしいことだと思います。学校が大きいため、1つ1つのクラスに日本人は少なくても、学校全体ではかなりの数になります。在校生同士に出来たつながりを、日本で生かすことができるのも、大手ビジネススクールの素晴らしい点だと思います。
今年で創立100年を迎えたSprott-Shawの記念式典が、BCスタジアムで開催されました。BC州の各地から、卒業生や学校関係者が集まりライブが催された盛大な式になりました。イベントのときは、盛り上がる。マーガレットさんのおっしゃったとおりです。
レポート Jpcanada.com取材班(kiri)
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