2003.12.12
Vancouver Community College
『安心と信頼の公立校ESLプログラム』
バンクーバーコミュニティカレッジは、留学生に向けた近代的な校舎をダウンタウンに構えて3年目。
今回はESLと、評判の高いITESOLプログラムを中心に取材しました。
★カナダ人と同じ土俵で勉強して、自信と親友を得た。
(Emaさん:生徒/VCCのITESOLディプロマを終えたばかり。)
−留学のきっかけを教えてください。
「日本では、英語を子供に教える雑誌を作っていました。でも英語を教えたことはなかったし、大学も、英語とは全く関係のない学部でした。でも仕事をしているうちに、興味が湧いてきて、英語教育の勉強をしたいなと思い、留学を決めました。留学に備えて、日本で3ヶ月間、英会話学校で勉強しました。2002年の9月から、ランガラカレッジのESLに行き、カレッジ英語準備コースを取りました。そして、2003年の1月から、VCCでITESOLを取り始めました。」
−TESOL(TESL)プログラムはたくさんありますが、どうしてVCCを選んだのですか。
「VCCでは、カリキュラムが深く掘り下げて学べる、カナダ人の学生と一緒に学べる、また教育実習があって、全体的にとても実用的だからです。せっかく勉強しても、仕事で使えなければ意味がないので、しっかり勉強したかった。あとは、ランガラカレッジの先生も、このプログラムの卒業生で、彼女がこれを薦めてくれたのも、決め手になりました。10ヶ月間というのは、他の学校のTESLプログラムと比べても長いし、短期のプログラムも有りますが、帰国後、果たして自分が本当に教えられるのか。そう考えたら、短期のプログラムは私には十分ではなかった。あと、私立のESLは留学生だけなので、自分の英語も伸びないのでは、と感じた。VCCのディプロマだと、カナダ人と同じ土俵で勉強できるから、留学生だからといって甘えがきかず、カナダ人の倍、勉強しなきゃついていけない。でも自分の英語も伸びると思いました。」
−実習について、詳しく教えてください。
「25時間以上、実習することが定められているので、希望を伝えて、コーディネーターの方に決めてもらいました。非営利団体の、移民支援のための、英会話学校で教えました。私はそこで一日5時間位、3週間近く毎日教えていました。10時間は自分が教えなくてはいけなくて、あとは担当の先生の授業を見学していました。先生の熟練の技をじっくり見ることができたのは、とても良い経験です。生徒達の国籍は、ロシア系、アフリカ系、その他いろいろですが、ほとんどは中国語を話す人たちで、若いお母さん達です。」
−初めて前に立って教えた時、どんな気持ちがしましたか。
「初めは、プレッシャーを感じました。それまで一度も教えたことがなかったので。でも生徒さんたちは、移民として英語が話せないと、ここで生きていけないから、とても真剣。そんな生徒さん達の期待に応えなければ、という使命感を持ちました。自分が出来る限りのことをしたい、という気持ちです。生徒さんたちは、一生懸命授業に協力してくれて、アクティビティなども一生懸命やってくれるし、分からないところがあったら質問してくれる。初めての経験だったけれど、やってみたらすごく楽しくて。授業の準備(アクティビティ作り、レッスンプラン、カードを作る)はすごく大変だったけど、実際やってみて、生徒さん達が応えてくれて、理解し、学ぶを見るのは、やっぱり嬉しかったですね。」
−カナダ人のお友達は、できましたか。
「クラスに日本人は、私一人で、他の国からの留学生もいるけど、6−7割はカナダ人。期間が長いので、本当に良い友達関係が築けて、カナダ人の親友も出来ました。プライベートでも、バーやカフェに毎週行って、パーティー、映画も一緒に行きます。そうやって、どんどん友人の輪も広がりました。」
−これからの計画は。
「日本に2月に帰国して、特に子供の英語教師を目指します。」
−選択授業は、どのようなものを取りましたか。
「ESLクッキングでは、どうやって英語でクッキングを教えるか、を楽しく学びました。それから、全くの英語初心者の人に、どうやって教えるか、というクラスは、実際に私が授業に応用したら、生徒さんの反応が良くて、好評でした。すごく実践的なコースだと思います。始めは大変だったけど、今思えば、ああ、このコースを取って良かった、と思います。」
ディプロマプログラムは、『英語教師になろう』という意思が固まっている人に最適です。
(Anneさん:Cont.Ed.プログラムコーディネーター/キャリアプログラムに詳しい。)
−ITESOLディプロマプログラムの特徴は。
「ディプロマは10ヶ月のプログラムで、受講資格は大学を卒業していること。TOEFL550点か同等の英語力も必要です。そして面接をして合否が決まります。ですから大学レベルのアカデミックプログラムと言えるでしょう。このプログラムがすばらしいのは、留学生がカナダの学生とともに勉強できること。留学生とカナダの学生がお互いに何かを吸収できるコースだからこそ、英語力の入学基準は高いですよ。留学生は、このTESOLを学びながら、平行して英語の勉強を選択授業でしてもらいます。発音やコミュニケーション、そしてアカデミックライティングなどを継続して学ぶことで、自信をつけて欲しいからです。このコースは卒業後、英語教師になろうという意思が固まっている人に最適です。」
−カナダ人と一緒に勉強できるのですか。
「ええ、コアコースがあり、それらをカナダ人の学生と一緒に取ることになります。コアコースは昼、夜、土日と選べるので常に同じクラスのメンバーとは限らず、大学の時間割のようになっています。留学生は、それに加えて、先ほど行ったような発音や筆記の選択授業を取るのです。この選択授業は30時間で、選択授業のクラスは小さくなります。現在留学生の割合は3分の1、少ない時は4分の1です。」
−就職先は、カナダ人はカナダで、留学生は母国に戻って教える、という形ですか。
「そうとも言いきれません。今の移民法だと留学生は、卒業後1年間ここで働くことが出来ます。これは実習ビザでなく、労働ビザです。もちろん学んだ分野で働くことが条件です。カナダ人生徒も、卒業後アジアに行って英語を教える人が多いです。」
−どんなにやる気があっても、学位がないとこのITESOLのディプロマコースには入学できませんか。
「残念ながら、例外は認めていないのですよ。」
−では、4週間のTEFLサーティフィケイトの特徴は。
「ディプロマプログラムは、『教師』という目標に向かって、膨大な時間とお金をかけますね。でも、本当に自分が英語教師の道に進みたいか、はっきりと分からない人もいます。ですからこれはキャリアを模索する段階で取るコースと言えます。あるいは、ESLで上級レベルに達した留学生達が、英語だけの授業を卒業して、他のスキルを学びつつ英語力も伸ばしたい、そういう方のためにも最適なコースです。このコースは大学卒業資格が要りません。でももし大学資格を持っていて、このコースを取ったあと、本当に教師を目指したいという意思が固まった留学生は、単位をディプロマプログラムに移行することが出来ます。それから、母国で教師としてすでに教えている人が、キャリアの向上のためにこのコースを取るのも良いでしょう。1月,2月といった春休みには、アジアから先生がトレーニングのために4週間のこのコースを取ります。そしてコミュニケティブ・メソッドと呼ばれる、コミュニケーションに焦点を当てた教育法を学ぶのです。」
★VCCの教師達にはプロフェッショナリズムを感じます。
(Carla先生:教師歴22年。VCCは14年目。)
−現在担当されている、ESLのクラスについて教えてください。
「1時半から6時半までの、午後のクラスの、中級の上レベル担当です。生徒達は全て留学生で、進学を目指して真剣に勉強し、早く上のクラスへ行きたい生徒たちと、進学が目的ではないけれど、母国に帰って仕事に役立てるために英語を学んでいる、2種類の生徒達がいますが、授業はどちらにも対応できる内容です。会話をたくさんやるし、読み、書き、聴く、文法を取り混ぜています。生徒の国籍は中国、台湾、韓国、日本、トルコ。そしてオランダからの生徒が一人います。私のクラスでは、皆英語しか話しません。それはとっても厳しくしています。お互い英語を話すことによって、会話力が伸びるから、その重要さを常に生徒に説いています。」
−昨日は何をクラスで学びましたか。
「カナダのディナーパーティーにおける習慣、が主題でした。カナダ人にパーティーに招かれたら、食卓でどのような習慣を見ることができるか、そしてそれは、自国の習慣とどのように違うか。グラス、ナイフやフォーク、テーブルの上にあるが届かない食べ物を、どうやって人にお願いするか、食事をしながらの会話、そして自国のタブーについて。こういった、興味深いことについてディスカッションをし、記事を読み、そこに出てきた文法を学びました。つまり、一つのテーマの中で、読む、書く、聴く、文法、会話という各スキルを学習するのです。」
−宿題は出されますか。
「出すけれど、多すぎません。生徒達を疲れさせてしまいたくないし、勉強を嫌いになってほしくないの。好きでありさえすれば、自分でいくらでも勉強できるのよ。彼らは若いから、ここで良い経験をしてほしい。でもある程度、時間があるはずだから、各授業の準備のために、、少しづつ宿題を出しています。毎週末には、もう少し大きな宿題を出します。先週末は、サラ・バーンハートとハワード・ヒューズといった、変わった性格の、有名な人物について書かれた記事を渡し、クラスの半分はバーンハートについて、半分はヒューズについて、自宅でその記事を読み、月曜には、それをクラスメイトに自分の言葉で説明するんです。記事の中の洗練された言葉を使って、15分もかけて自分の言葉で伝える。これは聴く、話す良い練習になります。」
−テキストはどのようなものを使っていますか。
「VCCでは、『コースブック』と呼ばれる教科書を使っています。これを基に、教師の個性が反映される授業をしています。同じレベルで、同じ過去完了形のクラスでも、教師のスタイルによって、少し違ったクラスになるでしょう。生徒は、希望を出せば、同じレベルの中で教師を選ぶことができるんですよ。朝と午後という時間帯を選ぶことができるのも、VCCのESLの特徴です。」
−VCCの良い点を挙げてください。
「まず教師がとてもプロフェッショナル。先生方は皆、経験が豊富で、そのクラスに最適の授業を、どんなレベルでも即座にこなします。そして、良い学校には良いリーダーが必要ですが、VCCには良い学部長がいます。資料室や視聴覚室、設備が充実していることも大切です。とても近代的な設備、清潔でロケーションも良く、交通の便も良いですし、日本人学生の割合がまだまだ少ないのも、特徴ではないでしょうか。」
★上に行くにつれ、大学進学への道が開けるVCCに目が行きました。
(Junさん:生徒/一般ESL中級の下レベルを受講し始めたばかり。高校を卒業後、渡加。)
−VCCを選んだのは、どうしてですか。
「こちらの滞在が長い友達にも、VCCを薦められて。授業を見学に来て、面白かったし、納得して決めました。授業の内容は、例えば有名な芸能人のことについて、生い立ちや、出演作について勉強したり、プリントや写真を渡されて、それを基に、今度は自分が好きなタレントの生い立ちについて書くという宿題が出たり。書いたものは、他の生徒とペアを組んで、説明し合います。あとは、文法の基本的な復習や、映画を見て、質問が書いてあるプリントをもらい、絵と字幕を見ながら、質問に答えていく形式だったり。それから、毎日、日記を書いて提出して、間違っているところは直されて帰ってくるから、それをもう一度直して提出したり、ということをしています。」
−今のクラスはどうですか。
「良いですね。何が勉強したいか、希望を聞いてくれて、僕が発音を希望したら、すぐに取り入れてくれました。先生は女性の先生で、とても面白い。クラスメイトは14人、日本人は2人です。授業は、まず午後1時半から3時まで、そのあと休憩が5分間あって、そのあと4時まで勉強した後、30分間休憩があり、あとは午後6時半までです。」
−最終目的は、大学進学なんですね。
「行きたいですね。大学で何を勉強したいかは、今すごく考えています。英語をとにかく話せるようになりたいと、そればかり考えていたけど、今はそれを探しながら勉強しています。」
★学校と授業の風景
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午後のESL教室で勉強しているクラスを撮影。
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受け付けの風景。
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PCがたくさん有るのでインターネットでメールも送れます。
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受付でお仕事をされているパトリシアさん。日本語も話します。
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ラーニングセンターでビデオの貸し出しもしています。オースチンパワーズを発見。
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1階にある雑貨店。ESLの教材や文房具を売っている。
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建物は近代的で、とっても綺麗。
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ESLで使われている教科書。
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★ケンブリッジのテストは会話力も証明してくれる。
(Takashiさん/生徒:アイルランドにある語学学校に行っていました。)
−どうしてFCEのプログラムを選択しましたか?
「ケンブリッジの試験は、TOEICやTOEFLより、自分の能力を表すのに有効だと思う。ディスカッションなんかも入ってくるから、試験勉強もTOEICより面白い。日本の採用条件で、TOEIC800点以上、といった基準が設けられていることがあるけど、TOEICで800点あっても、実際に英語でコミュニケーションできない人もいる。でもケンブリッジ試験は、会話も、テストに含まれているんです。だから、ケンブリッジ試験だと、自分の英語コミュニケーション能力も証明できますよね。」
−クラスの雰囲気と、先生はどうですか。
「クラスは、日本人は僕だけです。先生は良いよ!クラスで今度テストを受けるのは、僕だけだから、1週間に1・2回、授業外でも、個人的に質問に答えてくれたり、資料をくれたりする。」
−ラーニングセンターという施設がありますが、利用していますか。
「映画がたくさんあるから、借りたりしてます。VCCの施設は、バンクーバーで1,2を争うんじゃないかな。」
−これからの計画は。
「ヨーロッパで将来働きたい!日本語が話せるわけだから、それを生かしたい。」
★ケンブリッジ試験は、英語力を伸ばすのにも有効なのよ。
(Tracy先生:FCEインストラクター。教師歴20年。)
−FCEについて。
「ケンブリッジ大学を基準とする英語の検定試験の為のクラスですが、ほとんどの生徒は試験を実際に受けるのではなく、英語学習の一環としてこのクラスを取っています。というのも教材が上級英語に対応していて、すでに上級レベルの生徒達に最適だからです。FCEには、ディスカッション、語彙、読む、書くなど全てのスキルが必要です。」
−先生のクラスの生徒さん達について教えてください。
「今のクラスは女性が4分の3を占めていますが、通常は半分くらいです。主な国籍は韓国で、その他に中国と日本も混じっています。」
−今やっている主題はなんですか。
「昨日と今日は、発明がテーマでした。興味深い発明をした人の話をテープで聞いて、ディスカッションをしました。今日は蛍光ペンやポストイット、コンピューターといった最近の発明が話題で、その長所と短所についてどのようにディスカッションをするか、そしてその時、どのように賛成・反対の意を表したり、途中でさえぎったりするか。つまり自然な会話をするというスキルを学習しました。英語が母国語でない生徒達は、相手の会話が終わるまで待ってから注意深く話し出すけれど、自然な英語の会話では、押したり引いたりするのね。それから昨日に引き続いて、発明と探検に関係する文法や語彙を学びました。」
−ケンブリッジ試験の模擬テストもやりますか。
「はい、全てを通してやるわけではなく、短いものをやります。テストに出題されるのは現実に即した素材で、例えば手紙を書く、ディスカッションなど。だから、テストを受けるための勉強ではなく、英語力を伸ばすのにも有効なのよ。」
★ESLのカリキュラムは、会話、読む、聞く、書く全ての分野でコミュニケーションを取れます。
(Marilynさん:学部長/インターナショナルプログラムを代表しています。)
−公立校のVCCと、私立のESL校の違いを、何だと思われますか。
「VCCの教師の水準はとても高く、教師へのトレーニングが継続的に行われます。カリキュラムは整備され、前日に思いつきで決められたものではないのです。VCCに来る生徒達は、ゆるぎない評判と、確かな経営を求めてやって来ます。ビジネスに偏る傾向にある私立の学校の経営陣に比べて、教育を熟知しているからです。プログラムのために視聴覚室が完備されており、施設が充実しています。」
−教師の質、という点を、もう少し詳しく教えてください。
「現在約20名の教師がこのキャンパスで教えていますが、どの教師も、最低15年の教師経験があります。皆学位を持ち、ESLの教師として一定のトレーニングを受けています。私は教師を評価する立場にあるのですが、求めるのは常に標準以上の質です。」
−VCCのESLコースは、アカデミック英語というイメージがありましたが。
「うーん、両方ですね。上級の生徒は大学進学を目指して英語を学びますから、アカデミック英語と言えます。でも基本的に全てのESLクラスの目標は、コミュニケーション。アジアの生徒のほとんどは、すでにアカデミック英語を学んでいます。足りないのは、会話や聞き取りの能力。そこで、会話、読む、聞く、書く全ての分野でコミュニケーションを取れ、母国に帰国したときに、学んだ英語を使って仕事をすることができるように、勉強してもらいます。」
★VCCでは、大学1年次英語の講義を受けることができます。
(Cathyさん:Associate Director/申し込み手続き、アクティビティーなど、スチューデントサービスの責任者。)
−ECUという、VCCのカレッジ準備クラスについて、教えてください。
「3レベルあります。アカデミックに、小論文、文学など上級の英語を学びます。卒業するとBC州のグレード10,11,12の資格と同等の英語力と見なされますから、終了するとTOEFLの点数なしで、VCCの本科のプログラムに進むことができます。また、VCCの大学トランスファープログラムを通して、VCCと提携している大学に入学できますから、大学レベルを目指す留学生にとって、意義のあるプログラムです。」
−では、大学英語のクラスについて、教えてください。
「VCCでは大学1年次英語の講義を受けることができます。このクラスは英語が母国語でない生徒が時間をかけて講義を受けることができ、集中的に学ぶことで確かな単位が取れるのです。VCCの進学アドバイザーは、VCCの本科への生徒達の進学計画を助けています。しかし、VCC以外の提携の無いカレッジや大学へは、『インフォメーションセッション』と呼ばれるものを各大学が提供していますから、生徒には、それに参加して情報を集めることを推奨しています。大学側は、留学生がカレッジで最初の単位を取るのを歓迎しているようです。カレッジでは大学の大規模クラスより小規模なクラスを提供しているから、カレッジから大学へのトランスファーは上手く機能していますね。」
−VCCのキャリアプログラムに進む留学生の数は、多いですか。
「今年VCCのキャリアプログラムに在籍する留学生は、40%に達しました。昨年に比べて伸びています。だから、キャリアプログラムは留学生にますます人気だと言えます。」
−VCCの特徴は、何だと思われますか。
「VCCの英語プログラムは、西カナダでは最も歴史のある、大規模のプログラムだから、提供されるプログラムは、絶対の信頼を得ています。VCCでは英語を特に強化していますが、専門プログラムも充実していて、キャリアの機会を広げるトレーニングを提供していますから、公立のESLとは一線を画しています。他の公立カレッジと比べて優れている点は、他のカレッジは初級者のための英語のクラスが無いところもありますが、VCCはレベル分けが初級から始まっているので、初級から大学一年次英語まで、一貫して学べる点でしょう。」
<取材後記>
VCCはカナダ人も多く学ぶコミュニティカレッジです。中でも、ESL専用の近代的なキャンパスは、ダウンタウン中心部にあり、交通の便が良いのが特徴です。カレッジ準備と職業訓練プログラムは、他の2つのキャンパスで開講されています。
今回、取材で圧巻だったのは、VCCの先生方の教師歴と、教育に対する姿勢です。スタッフも教師の皆さんも、口をそろえて「経験の長さと、質の高さ」を保証していました。さすが公立校です。学校が、常に教師へのトレーニングを提供し、質を落とさないように努力しているから、どのレベルのクラスでも、教師の質が一定で、安心です。
英語を全く話せない初級者のレベルから、大学英語まで一貫して学べるVCC。ESLからVCCのキャリア専門プログラムに入りやすいのも大きな特徴です。カナダで公立校に進学を目指すなら、VCCは、留学生の選択肢の一つに挙げられる、代表的なカレッジと言えるでしょう。
レポート Jpcanada.com取材班(kiri)
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