2004.11.26
PACIFIC INSTITUTE of CULINARY ARTS
『少人数、短期集中でプロの料理人を目指すコースです』
6ヶ月間と短い二つの集中型コース、人気度、評判はかなりのようです。
プロの講師陣を向かえ、国際感覚を養いながらシェフの道へ
★ 6ヶ月の間に真剣な生徒たちをプロフェッショナルなシェフに育てます
(Sueさん:Director)
-学校の特徴は?
世界クラスの講師たちを迎えて授業を行っています。コースは大きく分けて二つの6ヶ月の短期集中コースで、Culinary(調理)かBaking&Pastry(製菓、製パン)があります。当校では、調理コースは講師1人に生徒12人まで、製菓コースは講師1人に生徒9人までの少人数で生徒一人一人が実際に料理する環境で授業を行っています。高級レストランで働くシェフを育てていくために、他校の様にカフェテリアスタイルの食事などは作ったりはしません。たくさんのマスコミや新聞、雑誌からのインタビューも今までに受けてきました。それほど人気のある学校です。生徒が実習で作るレストランの料理も評判がとても良く、リピーターのお客様もおられます。就職率も高く、卒業生たちはホテルや、高級レストランで現在も現役で活躍しています。
ーコースについて
6ヶ月という短期集中コースで、Culinary(調理)コースかBaking&Pastry(製菓、製パン)コースとに分かれています。プロフェッショナルになるためのコースなので、ただ単なるクッキングコースとは違います。授業内容も理論10%実習90%となっており、初めの3ヶ月は一般基礎などを勉強し、残りの3ヶ月は実際に学校付属レストランで料理を実践していきます。レストラン付きの学校はここが始まりなんです。レストランの他にベーカリー店もあります。そのほかにもさらに上級Culinaryコースや、ウェディングケーキのデコレーションを勉強する短期コースなどもあります。自分の都合に合わせて時間が組めるので、仕事を持っている方でも参加できます。
−英語力について
アメリカや他国からの英語圏の留学生も土地柄を選んでか、何名かいます。フランス訛りの英語でも聞き取れる英語力、中上級英語力が必要になってくると思います。TOEFL520点が必要となるので、”実習”でほとんどの授業が行われるので、真剣に取り組む生徒たちを求めています。
★ ペーストリー菓子を専門に、ベーキングの基本を教えています
(Bernardさん:Baking&Pastry(製菓、製パン)講師)
-経歴を教えてください
フランスで生まれ育ち、ベーカリー菓子シェフの資格を取得し、イギリス、スコットランド、アラブと転々と仕事をしました。その後カナダへ移民し、今度はタヒチでシェフ業を約2年してましたが、またカナダへ戻り、ハイアットホテルで18年間働いた後、ここで講師になってからは20ヶ月が経ちます。
ーBaking&Pastryのコースについて
パン作りも教えているのですが、基本はペーストリー菓子の専門です。チョコレートを使ったデコレーションなど、いろんな技術を教えています。同じ材料を使ってメレンゲを作るときもイタリア風とかフレンチ風などいろいろなやり方があります。ヨーロッパは北米と違い、3年間の学校へ通わないとペーストリーシェフとの資格がもらえませんが、こちらは短期間で基本が学べるのが特徴かと思います。
ー留学生が多いそうですが、みなさんの英語レベルは?
最低の基本英会話力を必要としますが、もちろんそれ以上の英会話力があれば、さらに良いです。英語が読めないと、何も出来ませんし、授業についてくるのが大変だと思います。シェフから講師として教えるというのは、とても大きな違いなのですが、以前教えていた学校ではものすごい生徒の数で、ここは少人数で、一人一人に目が届くのでとても授業がしやすいです。
★ 食べる事も作る事も大好き、けれど授業はとても真剣です
(Akikoさん/Pastry(製菓、製パン)コースを受講中)
ー何故この学校を選んだのでしょうか
今年の9月からスタートしたので、2ヶ月以上がたちました。この学校の評判が前から良かったので、一度ここに面接に来て、講師陣もみなさん優しく、学校の雰囲気自体も大変良かったのと、授業のほとんどが実践で出来るのでここを選びました。私のように、”食べる事”、”作る事”が好きな方なら、この学校はお勧めですし、とても気に入ると思います。
ー現在受講しているプログラムはどうですか?
とても楽しいです。クラス自体も小さく、クラスメイトとも皆仲良く、講師もとてもフレンドリーで、細かい指導が受けれる事がとても効果的です。クラスメイトもとても”時間に厳しい”し、全員がプロフェッショナルな態度で授業に取り組んでいます。
ー今後についての予定は
もちろん就職活動ですが、この業界は世界中のどこへ行っても働けるので、旅行をしながら考えて行きたいと思います。
★ ”HANDS
ON”実践で授業が進んでいき、宿題もかなりあります!
(Timothyさん/Culinary
Arts(調理)コースを受講中)
ーこの学校を選んだ理由は?
インターネットで調べてこの学校のことを知ったのですが、その後訪問して、”実習”が主な授業なので、机にずっと座って勉強する時間が少ないので自分のスタイルにあっていると思いここに入りました。もちろんたくさん宿題もありますが、全て将来に役立つ事ばかりです。ビネガー、胡椒の種類だとか、料理の奥深い所まで勉強します。
ープログラムはどんな感じですか?
授業自体はとても真剣で、みんな集中しています。よくあるクッキングクラスとかとはかなり違います。レストラン業ですぐにでも働けるようになるための基本準備コースです。何年間もある長いコースと違って6ヶ月というかなり短い期間で基本料理のことを習うので流れもとても速いです。私のクラスは、留学生も多くアメリカに比べ授業料が安い為、アメリカ人の生徒さんなどもいて国際色も豊かです。
ー今後についての予定は?
ここに来る前は、商業の漁師でした。ここを卒業したら、同じ所へ戻りますが、船の上で働くシェフになる予定です。その後は、イギリスへ行ってもっと料理について勉強しながら働きたいと思っています。
★学校と授業の風景
★ 授業はとても集中型だけれど、同時にとても楽しい
(Johannesさん:Advanced
Culinary(上級調理)講師)
ー経歴を教えてください
オーストリア出身です。オーストリアでホテルやスポーツ施設などでシェフをしてきました。ここで働くのは2回目で、以前1999〜2000年に1年働き、現在また戻り働いています。
ー現在何を教えていますか?どんなことが楽しいですか?
生徒が時間内に下準備を終えるなどの基本マナーや、以前の基本コースで習った事を元にして、ダイエットメニューやアラカルトなど新しいメニューを勉強します。クラスは現在12名います。料理を勉強することは全てが楽しいですよ。スープを作る係り、ミートを用意する係り、サラダを作る係りなどのテーブルに分かれ、いろいろなメニューを実践で作ります。週末にはビュッフェスタイルも行ったりします。
ーここで勉強する留学生について
留学生が多いですが、今までに英語力で問題になった事は記憶にはありません。”英語”が母国語ではない人がほとんどだと思います。いろいろな料理学校がありますが、ここは”集中型”で、基本技術などをいろいろ学びます。私でさえ、現在シェフになっても、まだまだいろいろ学ぶ事はたくさんあるほど、料理の世界は無限です。
★ 両方のコースを取得し、マルチなシェフになる事が夢
(Santichaiさん/Bakery&Pastryコースを受講中)
ー何故この学校を選んだのでしょうか
タイに居たときにグルメ雑誌を読んでいて、ここを見つけました。タイではテキスタイルの仕事の自営業をしてたのですが、料理を食べる事も作る事も好きなので、将来はシェフになりたいと思い、入学しました。
ーコースについて
英語はカナダに来る前に勉強したので、問題はなかったです。初めにCulinaryコースを取得し終え、今はPastryのコースを受講しています。両方の技術があるととても便利と思ったからです。製菓、製パンのコースは下準備にとても忍耐と時間がかかりますが、調理のコースは着々と進むので私はどちらかと言うと調理コースの方が自分に合っていました。特にいろいろなソースを作るときはとても楽しかったです。
ー今後についての予定は
卒業後は、カナダで就職活動をしていく予定です。レストラン関係をいろいろ当たってみるつもりです。
<取材後記>
グランビルアイランドの入り口前にある学校。外からは、生徒が実習で作るランチ、ディナーがサービスされるレストランが見ることが出来ます。中にも生徒が作ったとても綺麗でおいしそうなペーストリー菓子を手頃なお値段で購入できます。
6ヶ月という短期集中コースですが、3ヶ月ごとに内容も細かく分かれています。授業時間も午前と午後コースに分かれ、自分の生活のニーズに合わせて選択が出来ます。
クラスも少人数で対応されており、意外と多かったのは留学生の割合。季節によって違うそうですが、そのためか国際的でアットホームな感じがしました。けれどもちろん授業は英語。中上級英語力以上の英語力が必要かと思われます。
授業内容のほとんどが実習。集中コースなので、授業も長く、宿題も多いようですが、全てがシェフになるために役立つ事ばかり。ちょっとした料理を習うのではなく、将来真剣にプロフェッショナルなシェフになる方にお勧めです。
レポートJpcanada.com取材班(momo)
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