2005.05.20
British Columbia College(BCC)
『小規模でアットホーム。国際色豊かで、学生の要望をとりいれたカリキュラムで、学生の満足度も高い。』
British Columbia College (BCC)は、現在の住所に移転してから、しばらく経ちますが、バンクーバーのダウンタウンでは珍しい、小規模ながらも豊かな国際色を保っている学校の1つです。小規模な為、学生の要望も聞き入れる事が可能で、学生からアンケートをとって、学生のやりたい事を研究し、カリキュラムに反映させています。
★BCCの特徴は、豊かな国際色、アットホームな雰囲気、学生の要望を反映させたカリキュラムです。
(Megumiさん:日本人スタッフ)
−BCCの特徴を教えて下さい。
「BCCの特徴は、3つほどありまして、1つ目は、国際色が非常に豊かだという事です。ラテンアメリカからの学生が多く、バンクーバーでは、今の時期では珍しいくらい日本人学生の比率が低いです。
2つ目の特徴は、小規模校なので、とてもアットホームな感じがする点でしょう。学生が 教師、ディレクター、そしてスタッフに何でも話しやすい、相談しやすい環境になっています。(もちろん、English
Only Policyは、とても厳しく、学生皆さん守られていらっしゃいます。)
3つ目は、当校独自に研究、開発されたカリキュラムでしょう。当校では、学生を対象にアンケート調査をし、何を学びたいか、どの分野をもっと伸ばしたいかなどを聞き、それにそったカリキュラム編成をしています。学校側、教師側が、学生が何を学ぶべきかを決めるのではなく、学生が何を求めているのかを基に、カリキュラムを組んでいます。最近のアンケートの結果では、レベルによって、もっと伸ばしたい、重点的に勉強したい分野が異なる事がわかりました。結果、現行のカリキュラムでは、レベル毎に、学ぶ分野の時間配分やカリキュラムの内容を変えています。このように、学生の声を反映させたカリキュラムをご用意しています。」
−BCCのプログラムについて教えてください。
「BCCでは、一般英語、ビジネス英語、TOEFL、TOEIC、TESL/TEYC、そして国際貿易(FITT)のコースをご用意しています。特に、フレキシブルなスケジュールでとれる国際貿易のFITTのコースはお勧めです。このコースは、10回のワークショップからなっており、修了後は、FITTとカナダ政府からのサーティフィケートがもらえます。」
−近く、新しいプログラムを始められると聞きましたが、、、。
「そうですね、来月6月20日より、医療英語ディプロマコースを開講いたします。これは、現在、カナダ国外で、看護師、もしくは、医師として働いている方、また、医学部生や、医療業界で働いている方、北米の医療に興味のある方が対象の、48週間のコースです。英語を母国語としない方に、医療専門家として必要な基本医学用語、医療機関でのコミュニケーション技能などを徹底的に教えます。今後、北米で医療関係のカレッジ、大学にすすまれる方や、この分野で就職をお考えの方に、特にお勧めのコースです。また、カナダでの医療従事者不足から、医療従事者には、移民の道も開かれています。このコースは、日本での経験を生かし、また海外で働きたいという希望をお持ちの方の掛け橋となるよう、その第一歩に必要な基礎英語力を養います。
コース内容を説明しますと、この48週間コースは、3つのステップからなっています。まず、ある一定レベルの英語力が、入学条件となりますが、それに満たない場合は、BCCのESLコースを最初のステップとして、12週間、受講していただきます。そして、次のステップでは、24週間の医療英語コースをとっていただき、そして、最後のステップとして、12週間のTSE、TOEFL準備に入ります。TSE、TOEFLの準備をする理由は、カナダで英語を母国語としない人が、看護婦として登録する場合、一定の点数を要求されるからです。
このコースは、48週間からなるものの、ご説明したように、3つのステップに分かれています。3つまとめてでなく、1つのステップのみをとることも可能です。」
★より実践的なことを教え、実生活で使える英語を学んでもらいたい。
(Brianさん:Director of Studies/ヘッドティ−チャ−)
−経歴を教えてください。
「私は、ロンドン(イギリス)の出身で、大学では、芸術を専攻し、ビデオやフィルム製作の勉強をしました。卒業後は、金融業界(銀行や保険会社)で、ビジネスレターの書き方を、英語を母国語とする人たちに教えていました。その後、台湾で、1年間、ESLを教えました。午前中は、子供を、そして午後は、大人(会社員)をというように、幅広い年層の方々に教えていました。台湾滞在後は、バンクーバーに移住し、某ESL学校で、ヘッドティーチャ−として2年半従事し、去年の10月BCCのDirector
of Studiesに就任するに至ります。現在は、午前は、Director of Studiesとして事務的な仕事をし、午後は、クラスを教えています。」
−Director of Studiesとしてのゴールは、何ですか?
「そうですね、教科書をベースにしたクラスから、ワークショップ形式のクラス形態の移行に努めています。というのも、より実践的なことを教え、実生活で使える英語を学んでもらいたいと願っているからです。クラス中に、間違った英語はその場で直すようなクラス形態にしたいですね。現在、教師はフルタイムで4名、パートタイムで1名いますが、皆かなりの経験と技術を持っています。夏に向けて、学生総数が増えるので、教師の数を増やさないとなりませんが、こういったワークショップ形式のクラスを教えられる経験豊富な教師を雇いたいですね。ESLの教師に、資格、学歴はもちろん必要ですが、一番大切なのは、経験だと思ってます。経験なしに、学生とコミュニケーションをきちんととる事も、ワークショッププ形式の授業作りも難しいでしょう。」
−教えていてどんな事が楽しいですか?
「全学生が楽しく活発に発言し参加しているクラスは、本当に教えていて楽しいし、やりがいがありますね。学生が、何かを新しく学んで、それを実際に使っている姿を見ると、嬉しいです。学生の英語力の向上を実感した時ほどやりがいを感じる事はないですね。つい最近も、1月にBCCにきたブラジル人の学生が、1番下のクラスで殆どしゃべれない状態から始めたにもかかわらず、4ヵ月後の今では、何と上から2番目のクラスまであがっています。こういう学生を見ると、私自身教師として、学生の上達を実感するだけでなく、学生本人も上達を身で感じ、それが自信につながります。」
★英語を勉強する事によって、異なったキャリアの道が開けたりと、将来、予想も出来ない方向に進めたりします。
(Arnold先生:上級クラス担当)
−経歴を教えてください。
「大学では、英語と国際関連の学士号を取得し、今は、コミュニケーションとジャーナリズムの修士号取得を目指しています。ESLを教え始めて、2年半になりますが、その前は、フィリピンで、ビジネスマンや看護婦に英語(スピーキングやビジネスライティングを含め)を教えていました。」
−授業のようすや教えていて楽しい事は何ですか?
「まず、教えていて楽しいと思うのは、英語を教える事で、ある意味、学生の生き方、一生を変えることが出来る点ですね。というのも、ここで学んでいる学生は、皆、必修科目として英語を勉強しているのではなく、勉強したいからここに来ているわけです。ですから、やる気と目的意識の強い学生が多く、英語を勉強する事で、異なったキャリアの道が開けたり、中には、カナダに移住したりというように、将来、予想も出来ない方向に進んだりします。私自身こういったプロセスのお手伝いをしていると思うと、嬉しいですね。
あと、私が英語を教えていて、本当に大切だと思っているのは、実践で使える英語を教える事です。学生の中には、英語の文法、単語はよく知っているのに、コミュニケーションが全然はかれない学生がいます。何か英語の試験の点をとる勉強ばかりしているとこうなりがちです。私のクラスでは、こういったことがおこらないよう、本当に使える英語、実践に役立つ英語を教えています。」
−今日は、どのような授業をされましたか?
「午前のクラスは、リスニングで、今日は臨死体験やテレパシーについての会話のテープを聞き、その後で問題に答える形式でした。午後のクラスでは、レジメ(履歴書)作成をしました。多くの学生が、実際に英語圏で就職できたらいいと思っているので、このレジメ作成はとても大切です。来週のこのクラスでは、インタビュー(面接)の練習をし、それから、ジョブフェアーに行って、レジメを提出してくる予定になっています。」
★学校と授業の風景
★BCCに通って、カナディアンのルームメイトに、すごく英語が上手になったと言われます!
(Yuriさん、Yuhkiさん、Flaviaさん:生徒)
−皆さん、いつ頃からBCCに通われていらっしゃいますか?
Yuri: 「1月31日からBCCに通っています。3ヶ月通う予定でしたが、BCCが気に入ったので、もう1ヶ月延長する事にしました。入学した時は、レベル3で、今は4に上がっています。自分では、あんまり実感ないんですが、カナディアンのルームメイトに、すごく英語が上手になったと言われます。」
Yuhki: 「僕は、カナダに来て、まだ2週間なんだ。レベルは今は2だけど、来週からは3に上がるんだ。来年の3月までここで勉強するつもりだよ。ここで、英語漬けの生活ができるよう、日本人のクラスメートとはあまりつるまないように頑張ってるよ。」
Flavia: 「私は、1月の初めからここで勉強していて、6月17日が最終日になります。始めた当初は、レベル2だったのが、今では4で、本当に英語力が上がったと実感しています。」
−この学校を選んだ理由を教えて下さい。
Yuri: 「私は、バンクーバーにきてから、何校もトライアルに行ったんですが、どうしても決められないでいました。結局、BCCは、直感でここがいいかな?と思って決めました。実際、私の直感は、当っていたようで、とても気に入ってます。ここは、スピーキング重視とか、ある分野だけに力を入れず、バランスよくカリキュラムが組まれている点がいいですね。」
Yuhki: 「僕は、良さそうな学校を幾つか見つけていたんだけど、どの学校にしようか迷っていたんだ。そんな時に、日本の高校の先生の友人に、日本人学生が少ないという事で勧められて、ここに決めたんだ。」
Flavia: 「私は、BCCのいい評判をブラジルで聞いて、ここに決めました。」
−今日の授業ではどのようなことをやりましたか?
Yuri: 「今日は、リスニングのクラスがありました。毎回、トピックがあり、それに関連したテープを聞きます。ちなみに、今日のトピックは、犯罪でした。そして、犯罪に関係した単語やイディオムを勉強しました。グループになって、犯罪のテーマでディスカッションもしました。」
Yuhki: 「僕のクラスでも、リスニングがあったんだ。テープを聞いて、穴埋めをして、その後は、発音を練習したんだ。’th’’l’’r’’v’’b’など、日本人の僕にとっては、すごく難しかったよ。でもブラジルの学生は、’r’とか上手に発音できるから、僕も見習って頑張るよ。」
Flavia: 「今日は、ジャーナリズムのクラスがありました。このクラスでは、新聞記事を読みます。今日のテーマは、’Countries'で、1人1人国を決めて、その国のことについて書いてある記事を読みます。そして、何が書いてあったかを、発表するんです。私は、カナダの国に決め、麻薬取締法について発表しました。発表中は、心臓がドキドキしました!」
<取材後記>
この学校が、ダウンタウンの中心地に移転してからしばらく経ちますが、この小規模さにもかかわらず、国際色がこれほど豊かである点には、驚かされます。ブラジル、メキシコからの学生が多く、明るく楽しいアットホームな雰囲気をかもし出しています。
学校の入り口を入った所には、生徒がペイントした綺麗な壁があり、教室の壁も 教室ごとに違う色のペンキが塗られ、内装にも気を配っているのが分かります。綺麗で清潔な校舎で、気持ちよく勉強できます。また、学生が自由に利用できるコンピュータ−ルーム、ランチルーム、そして卓球台など設備も整っています。
この学校のオーナーであるUBさんは、過去の学校経営の経験で、学校作りに、生徒の希望、要望を反映させるには、学生総数が300人迄と考えていらっしゃいます。ですから、BBCは、Quantitiy(生徒数)より、Quality(質)を重視し、今の規模を維持していくそうです。小規模だからこそ、学生の意見も聞ける、それを生かしたカリキュラムが作れる、その結果、学生がSpecial(特別)な存在だと思える、そんな学校であり続けたいそうです。まさに、BBCは、UB
さんのそのようなビジョンが強く現れている学校だと思います。
小規模でアットホームな環境、そして、日本人留学生の割合の少ない(国際色豊かな)学校をお探しの方には、ピッタリの学校でしょう。
レポート Jpcanada.com取材班(Kiki)
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