2009.04.24.
Anderson National Collge
『授業で知識とスキルを身に付け、Co-opで実務経験を積もう!」
新しい経営陣を迎え、心機一転、再出発。移民局とも綿密に連絡を取り、充実したCo-opプログラムで有名な、留学生対象の私立専門カレッジ。各分野のベテラン教師として採用し、そのネットワークを利用したCo-op提携先が多いのもAnderson
National Collegeならでは。また、卒業後、ワークビザや移民権取得の実績も多々あり。
→2004年の取材ページはこちら
★当校でしっかり学び、Co-opを通して実務経験を得て、就職活動の際の武器にしてください!
(TerryディレクターとAnnオーナー:学生想いで、とても親切なお2人。)
−Anderson National Collegeはどのような学校でしょう?
「はい、当校は、私立の専門カレッジで、ホスピタリティー、ツーリズム、インターナショナルトレード(国際貿易)、コンピューター、アカウンティング(会計)の分野のサーティフィケート/ディプロマプログラムを開講しています。Tourism
& Travel プラグラムではCITCサーティフィケートが、International TradeプログラムではFITTディプロマが、Hospitality
ManagementプログラムではAH&LAディプロマが、そして、AccountingプログラムではCanada Payroll
Associationサーティフィケートが取得可能など、ほとんどのプログラムで、当校の卒業証書だけでなく、カナダ又は国際的に認められる資格を取得する事ができます。また、当校では、全てのプログラムで、授業を通して知識とスキルを身に付けるだけでなく、その分野においた実践経験をも積めるようCo-opプログラムを設定しています。当校はCo-opシステムを最初に始めた学校で、Co-opの提携先が多いのでも知られています。」
−Co-op先は、学校が探してくれるのですか?
「当校では、3週間のワークショップを開催し、カナダの仕事文化、異文化間コミュニケーション、レジメの書き方などを指導します。学生の中には、学校にCo-op先を探して欲しいという方と、自分でチャレンジして探してみたいという方がいらっしゃいます。よって、学校にCo-op先を探して欲しいと希望する学生には、学校側でCo-op先を用意し紹介しています。」
-最近はバンクーバーも景気があまり良くないですが、Co-op先を見つけるのは難しくなっていますか?
「そうですね、今まで20人雇っていたのが、今では5人というように、競争率は確かに高くなりましたね。でも、当校の学生には、地元のカナダ人にはないバイリンガルという強みがあるので、不況だからといって、それほど大変になったわけではないですね。自力でCo-op先を探している学生を見ると、1社目の面接でダメでも、それをばねとして失敗を次のステップに上手くつなげている印象を受けます。」
−貴校のオープンドアーポリシーについて教えてください。
「はい、我々2人はもちろんのこと、カウンセラーのYoko、学生アドバイザー、Co-opコーディネーターなど全スタッフが全力で、学生のケアーにあたっています。オープンドアーポリシーといって、皆ドアを大きく開き、学生を快く迎える体制を整えています。学生の皆さんには、何でも気軽に話しにきてくださいといつもお願いしています。問題、悩み、相談、何に関してもOKです。話してさえ頂けたら、全力でできる限りのことはいたします。逆に、話して頂かないと、どういうサポートを要しているかわからないので、話すことが大切です!といつも強調しています。」
−最近では、バンクーバー以外の都市でのCo-op提携先の確保をされていると伺いましたが。
「はい、その通りです。バンクーバーは、カナダの中でも大都市なので、高学歴者も多く、仕事探しも大変です。生活費(部屋の賃貸料を含め)が高い割りに、給料が安かったりと。なので、先日BC州内陸部やアルバータ州の小さな町に足を運び、ホテルやモーテルなどを見学し、コネクションを築き、新たなCo-op提携先を探してきました。このようにして、当校では常に十分な数のCo-op先を確保しています。」
−Co-opに必要なビザなど手続きが大変そうですが、どうでしょう?
「はい、当校の方でPCTIAと移民局に説明を入れ、Co-opビザの点では解決済みなので、ビザ取得に問題はありません。学生アドバイザーのRuthが、ビザ担当で、学生のビザ申請・延長手続きのサポートをし、また移民局と密に連絡を取っているので、ご安心ください。」
★自分のペースで自分らしく勉強できるのが気に入っています!
(Chihiroさん:Travel
& Tourism プログラム受講中。しっかり勉強し頑張っている学生。)
−留学のきっかけ、そしてAnderson National Collegeに決められた理由を教えてください。
「はい、日本の旅行代理店で、企画、手配、添乗、予算管理など一通り業務を経験しました。ただ、会社特有のコンピューターシステムを使っていたこともあり、旅行業界でより広く活かせる知識とスキルを身に付けたい、また同時に英語力を向上させ、今後の可能性を広げたいと思って、留学を決めました。
Anderson National Collegeを選んだのは、Co-opプログラムがあると聞いたのと、カウンセラーにEメールをだしたら、すぐ返信が届き、自分の質問にしっかり答えてくれたので、信頼できると思ったからです。また、カリキュラムが実用的で仕事にそのまま活かせるのも魅力的だと思いました。他校は連絡をとっても返信が来なかったり、またカナダ人対象の学校だと英語力の面でついていけるか心配だったので、留学生向けであるAnderson
National Collegeに入学を決めました。」
−実際に通学されてみて、Anderson National Collegeにして良かったと思われる点は何ですか?
「1つは、留学生対象のクラスなので、気が楽な点ですね。プログラム開始直後は、専門用語や普段使わないような単語が多くでてきてわからなかったのですが、先生に確認すれば何でもすぐクリアになります。よって、英語面で不便はないですね。気軽に聞ける環境なので、自分のペースで自分らしく勉強できるのが気に入っています。
また、スタッフが、学校のことに限らず、生活面での相談にものってくれ、まるで家族のような点です。外国にいながら、自分の居場所がある感じがします。外国で不安な事も多いですが、スタッフに元気づけられ、外に行っても頑張ろう!挑戦してみよう!って勇気をもらっています。そうでなかったら、外国にいて、不安でいっぱいでくじけてしまっていると思います。」
−授業はどのような感じですか?毎日どの位勉強されていますか?
「今取っているクラスは、CITCやAH&LAの資格試験コースで、詰め込むというか覚える事が沢山ありますね。なので、毎日しっかり勉強しています。皆が同じ目標に向けて勉強しているので、モチベーションが高くとても勉強に励み易い環境です。先生がこまめにクイズ(小テスト)をするので、クイズの前は2時間くらい勉強しています。今月は地理をやっていますが、今週はヨーロッパ、来週はアジアというように地域ごとに勉強し、地域ごとにクイズがあります。全世界の地理を勉強した後は、大きなファイナルエグザム(試験)があります。」
−これからのご予定は決まっていますか?
「カナダに来るまでは絶対カナダで就職したい!と思っていました。でもカナダで日本のホスピタリティーの素晴らしさも知り、少し考えが変わりましたね。今の所、とりあえずはカナダで働いてみて、自分の方向性を決めていこうと思っています。知識をつけること、Co-opプログラムを通して職務経験を積むことを、目標にして、先の可能性を狭めないよう、オープンに考えていきたいです。Co-opでは、旅行カウンセラーの資格を目指しているので、旅行業の職に就けたらと思っています。」
★カナダでの勤務経験を得るという点で、Co-opは、とても深い意義があります!
(Olga先生、Co-opコーディネーターも兼任:ウクライナ出身。エンジニアリングの修士課程を修了。現在では、大手のクライアントを抱えるマーケットリサーチ会社を経営。カナダに限らず、北米とウクライナの貿易にも携わる。)
−Anderson National Collegeでは、どの位教えていらっしゃるのですか?
「2004年5月から教えています。色々な国の学生が勉強していて、インターナショナルで、世界が広がっていく感じがする学校です。インターナショナルトレード(貿易)は、この現代社会ではなくてはならないものなので、このプログラムを取れば、世界のどこへ行っても通用する知識やスキルを身に付けることができると思います。日本人留学生は、特に勤勉で、授業の内容にも深い興味を示し、どんどん知識とスキルを身に付けていますね。」
−Olga先生は、Co-opコーディネーターもされているそうですが、実際にはどのような事をされているのですか?
「はい、学生とCo-op先(職場)をつなげる役目をしています。夏の観光シーズンに向け、ホスピタリティーの分野のCo-op先を見つけるのは困難ではありませんが、国際貿易は高度な英語力が要求されるので、当校提携のCo-op先の紹介がほとんどとなっています。学生には、レジメの書き方指導、カウンセリングなどのワークショップを開催しています。学生がCo-op先で勤務するようになってからは、定期的に連絡を取り、学生の職務内容をチェックしたり、Co-op先で問題はないかなどカウンセリングをしています。カナダでの勤務経験を得るという点で、Co-opは、とても深い意義があると思います。」
★ワークビザをサポートしてもらえる学生も多いです!
(REDA先生:経験豊富なベテラン、ホスピタリティー講師)
−Anderson National Collegeで、どの位教えていらっしゃいますか?
「はい、4年になりますね。うち2年は、講師としてだけではなく、ホスピタリティーの学部長も兼任しています。ホスピタリティーコースの講師としては、10年の経験があります。また、カナダで10人しかいないCHT(Certified
Hospitality Trainer)の資格も保持しています。そして、現在Days InnホテルのGM(ジェネラルマネージャー)であり、過去にマリオット、デルタホテルなど一流ホテルで勤務した経験があります。」
−先生の学生は、Co-opはもちろん、そのままワークビザを取得した学生も多いと聞きましたが。
「その通りです。現在7名の学生がスクウォミッシュ(バンクーバーから北に1時間半)でCo-opをしています。全員がワークビザのスポンサーをしてもらえる事になり、そのうち3名が来年移民申請をする予定です。他にも、ブレッドガーデン(スターバックスのようなカフェ)にてCo-opをした学生は、ワークビザをスポンサーしてもらえただけでなく、GMの地位まで上りつめました。このように、学生の健闘振りを見ると、当校が業界と強いコネを持っているだけでなく、優秀な学生を送り出している証拠であると誇りに思います。」
−授業ではどのようなことを学ぶのですか?
「はい、例えば、昨日のインターナショナルホテルマネージメントのクラスでは、フランチャイズについて勉強をしました。フランチャイズに関わるプロセスをシェラトンホテルを例にとって、有利な点、不利な点、契約書など色々細かい点まで見ながら、ディスカッションをしました。もう1つのクラス、Tourism
in Hospitality Industryのクラスでは、心理学を取り入れマーケティングの勉強をしました。例えば、観光客がある特定の商品を土産として買う心理状況、沢山ある中からある特定のホテル滞在を選ぶ心理状況などについて話し合いました。」
★知識、スキル、経験を得るため、頑張っています!
(Kentoさん:2-3年はカナダで働き、経験を積みたいと語る、頑張り屋の学生。)
−留学のきっかけを教えてください。
「はい、家族経営の貿易会社に就職が決まっているので、その前に留学して仕事の知識と英語力をしっかり身に付けようと思いました。留学先については、アメリカは治安に不安を覚え、英国は費用が高く、オーストラリアは訛りが強い・・・など色々検討した結果、カナダを留学先に選びました。最初の4−5ヶ月は、UBCの英語プログラムを受講し、その後10月からAndersonに入学しました。Andersonに決めたのは、エージェントに相談した所、他の学校より、ディプロマの取得率が高いのと、Co-opプログラムがあり、就労経験が得られると聞いたからです。」
−毎日どれくらい勉強されていますか?
「クラスの皆は、貿易やファイナンスの職務経験が既にあるのに対し、僕は大学のバイトの経験しかなく、その分ビジネス用語を学ぶのにも時間がかかる為、毎日学校で夜9時半までしっかり勉強しています。宿題やFITTの資格試験の勉強など、少ししんどい時もありますね。」
−クラスは、どのような感じですか?どのように授業を進めていますか?
「とても国際色豊かなクラスですね。日本人、メキシコ人、チリ人、韓国人、スウェーデン人、ブラジル人がいて、皆英語が堪能な人ばかりです。授業は、先生のレクチャーの日もあれば、ディスカッションやプレゼンテーションをする日もあります。宿題では、皆が教科書の違う箇所を読んできて、自分の担当の箇所を皆の前で発表するような事もよくしますね。」
−Co-opに向けて何か準備をされていますか?
「Co-op先を、ネットを使って探しています。Co-opは、Canada Export Centreという日本に商品を輸出したい人に、その商品に関して日本の市場調査をし、情報提供をする会社でしたいと思っています。」
★学校と授業の風景
|
|
|
豪華な学校入口
|
卒業式
|
|
|
|
|
サルサダンスに挑戦!
学校アクティビティー
|
皆でピクニック
学校アクティビティー
|
|
★色を使ったカラーカウンセリングもしています!
(Yokoさん:日本人カウンセラー、気軽に話しかけやすい感じのするとても親切なスタッフ。)
−Yokoさんもホスピタリティー業界で経験がおありだとか。
「はい、そうなんです。日本、オーストラリア、カナダと3国で、レストランのマネージメント経験があります。また、オーストラリア、カナダともにワーキングホリデーの経験、そして留学エージェントとしての経験もあるので、自分の経験を活かしたカウンセリングをしています。また、カラーカウンセリングといって、色を使ったカウンセリングをもしています。(写真参照)」
−貴校は、しっかりとした学生ケアーをされていると聞きますが。
「はい、その通りで、スタッフ全員が協力して学生ケアーにあたります。例えば、履歴書のチェックは私が、授業や資格に関する相談は、ディレクターのTerryと、学生アドバイザーのRuthが、そして、学生やワークパーミット、ビザに関してはRuthが、最後に生活などの相談は私と受付がというように、各スタッフがそれぞれの専門分野において、しっかりサポートいたします。また、スタッフ間で情報交換をして、どの学生がどういったことで悩んでいるか、きちんと把握しスタッフが一丸となってサポートするようにしています。」
<取材後記>
バンクーバーのダウンタウンに位置するAnderson National
College。今回は、経営陣(オーナー)が交代したということでの再取材でした。それに伴い、学校の雰囲気も変わり、とてもフレンドリーな印象を受けました。スタッフが一体となって、学生を成功へ導こうとしているのが、伝わってきました。
クラスは、国際色豊か。留学生用のクラスなので、英語に不安を覚える方でも、気軽に質問することができる雰囲気です。勉強は、資格取得の為のコースが多く、ハードなようです。その一方で、学校アクティビティーも盛んで、楽しく交わる時間も設定されています。
Anderson National Collegeは、Co-opプログラムを最初に始めたバンクーバーの私立カレッジとして知られていますが、現在でも、全プログラムにCo-op期間を設け、留学期間中に勉強だけでなく、実務経験をも積めるプログラムを提供しています。カナダでの就労経験は、日本に帰国後就職活動の際に大きなプラスになることでしょう。また、中には、Co-opから、ワークビザ、そして移民権取得を希望し、実際に移民権取得の夢をかなえた学生も多くいるそうです。
レポート Jpcanada.com取材班(kiki)
|
|