2009.05.22.
Sprott-Shaw Community College
『Co-opプログラムを新しく開講。長い歴史と実績を誇る専門カレッジで勉強し、実務経験を得よう!』
100年以上の長い歴史と実績を誇る、私立のコミュニティーカレッジ。ダウンタウンバンクーバーキャンパスは、留学生向けのサポートが充実していて、学校の事のみならず、留学生活などの相談にも快く対応してくれる。地元のカナダ人を交えたクラス構成、そして地元のカナダ人も参加する学生交流アクティビティーを通して、カナダのカレッジの雰囲気を味わいたい方にお勧め。
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★しっかり勉強してディプロマを取得し、インターンやCo-opで実務経験を積み、今後の就職に役立てよう!
(Scotディレクター:日本の新潟でインターナショナルハイスクール開校に携わったのを始め、ESL業界で12年の経験を持つベテラン。)
−貴校について簡単に教えてください。
「当校は、1903年創立の長い歴史を持つ、カナダ人を対象とした私立のコミュニティーカレッジです。学生総数約4500名、バンクーバーをはじめ、ビクトリア、ニューウェストミンスター、サレーとBC州内に20キャンパスを展開しています。もちろん、政府公認校で、PCTIAのAccreditation取得校でもあります。
また、当校の長年の伝統と実績、産業界で高く評価されている数々のディプロマプログラム(例:ホスピタリティ:AH&LAディプロマ、国際貿易:FITTディプロマ)、そして質の高い講師陣による即戦力を重視したトレーニングを提供する事によって、当校では卒業生の高い就職率を誇ります。例えば、日本人卒業生は、現在までに三井、東芝、日立、ソニー、NTT、SANYOなど一流企業への就職が決まっています。」
−Sprott Shaw Community Collegeは、学生ケアーに力を入れていると聞きましたが。
「はい、その通りです。当校は、カナダ人対象の私立のビジネスカレッジですが、バンクーバーダウンタウンキャンパスは、留学生に人気のプログラムが多く開講されていることから、他キャンパスに比べ、留学生が多いのが特徴です。留学生においては、初めての留学や初めて親元を離れるケースが多いので、当キャンパスではしっかりした学生サポートを心がけています。私自身、学生一人一人の名前を覚え、勉強・学校のことに限らず、友達または家族のように色々な面でサポートしています。例えば、今日は学生の車が登校途中に故障したという電話を受け、メカニックが必要だというので、メカニックを紹介しました。学校でも、生活上の問題でも、しっかり対応しサポートするのが当校の姿勢です。ディレクターの私だけでなく、スタッフ、そして教師をもが同じ姿勢で、学生に接しています。
また、学生同士が、そしてスタッフとも交流を深めることができるよう、学校アクティビティーを頻繁に企画しています。ボーリング大会、BBQパーティー、サッカー大会など、留学生と地元のカナダ人学生が一緒になって楽しめるアクティビティーを行っています。」
−留学生に人気のコースは何ですか?
「留学生、特に日本からの留学生に人気なのは、ホスピタリティー・ツーリズム(AH&LA)、ビジネスマネージメント、そしてインターナショナルトレード/国際貿易(FITT)の3つのディプロマコースだと思います。この3コースでは、授業に加え、インターンシップまたはCo−opが取れるオプションがあるため、知識やスキルだけでなく職務経験も得られ、それが日本で就職する際の武器になるというので、日本人留学生に人気です。
その他に、オフィス事務、法律事務、医療事務、ヘルスケア−の分野ではコミュニティーサポートワーカーコース、ファーマシーテクニシャンコースもあります。また上記以外の分野では、幼児教育、スパセラピー、フライトアテンダントプログラムなどもあります。」
★インターンシップ・Co-op経験は、今後の就職活動において強力な武器になるでしょう!
(Derek先生:国際貿易(FITT)コースインストラクター、インターンシップ・Co-opコーディネーター)
−インターンシップやCo-opのオリエンテーションをされているそうですね。
「月に一度、インターンシップやCo-opのオリエンテーション(説明会)を開催しています。どのような手順で行うか、そして何が達成可能か、現実的に何ができるのかについて説明しています。学生の中には、インターンシップで最初からマネージャーのポジションをしたいというような、少し現実とかけ離れた希望を持っている方もいらっしゃるので、実際にどのようなポジションにつけるのかも、紹介しています。申込手続きが完了すると、私とのカウンセリングに移行します。学生の持っているスキル、知識、そして学生が何をしたいか、何のインターン・Co-opをしたいか聞き、仕事とマッチするように手配します。」
−どのようなインターンシップ・Co-opをしたいかについて、学生にアドバイスはありますか?
「そうですね、まずインターンシップ・Co-opを通して、何を、又はどのような経験を得たいかを考えることが大切でしょう。例えば、『私はオフィスでの仕事がしたいんです。』という学生がいましたが、それでは具体性に欠けるんですね。それよりは、例えば、『日本に輸出している会社で、関税関係の書類の処理がしたい』といったより具体的な希望があると良いと思います。」
−仕事をマッチした次のステップは何ですか?
「次は、インターンシップの場合は、レジメ・カバーレターを持ってインタビュー(面接)に出向きます。もちろん、場合によっては会社から断りがくる事もあります。その場合の主な理由は英語力です。なので、インターンシップやCo-opを希望される方は英語力をばっちり磨いておくと良いでしょう。
面接を終え、採用が決定すると、インターン・Co-op開始となります。タイムカードをつけて勤務時間を記録します。期間終了時にはレポートとエバリュエーションがもらえます。インターンやCo-opは、将来の仕事に結びつける為、また必要なスキルを磨く為、そして今後の就職に向けてどのようなスキルを強化する必要があるか判断する為の貴重な経験になると思います。」
−インターンシップ・Co-opの違いは何ですか?
「はい、インターンシップは無給なのに対し、Co-opは有給なのが大きな違いです。インターンシップは、学生を受け入れる会社側が給料を払っているわけではないので、比較的フレキシブルに対応してもらえます。例えば、インターン先の会社で、色々な部署を数週間ずつ回って研修をすることも可能です。それに比べてCo-opは、仕事内容がしっかり決まっているのと、もちろん有給なので求められるレベルが高くなりますね。」
★カナダでは、楽しむのも勉強するのも自分から行動を起こさないとダメですね。
(Hiroshiさん:大学を休学して半年間の留学。初めての留学で学ぶ事も多いと言う。授業開始約一ヶ月半。)
−今回留学を決めた理由を、教えてください。
「はい、日本では大学で比較文化を専攻していますが、貿易に興味を持つようになりました。通関士の資格試験に挑戦したり、大学で貿易関係の授業をとったり、独学もしてみましたが、貿易についてもっと詳しく学びたいと強く思うようになり、大学を休学して留学することに決めました。また、今まで長期留学の経験がないので、留学が就職活動の際に有利になればと思いました。」
−授業開始1ヶ月半が経ちましたが、留学の感想を教えてください。
「はい、自分から動かないと何もできない!というのを実感させられた1ヶ月半でしたね。最初は、流れに身を任せていれば良いだろうくらいに考えていましたが、それでは何も始まりませんでした。楽しむのも勉強するのも自分から行動を起こさないとダメですね。」
−授業は、いかがですか?毎日どの位勉強されていますか?
「授業は、面白いですね。でも、先生が留学生に合わせて授業をするわけではないので、大変です・・・。毎日予習で1時間は、教科書を読み、試験前は3-4時時間勉強しています。クラスは、20人で、うち3人がカナダ人です。日本人は5人いますが、社会人の方がほとんどなので、色々な経験談が聞けてとてもためになります。」
−学校スタッフのサポートはいかがですか?
「学校のスタッフは、しっかりサポートしてくれますね。日本人スタッフのTAKAKOさんは、本当に明るく楽しい方です。ディレクターのSCOTは、最初の週のオリエンテーションで、悩みでも相談でもいつでも話しにきて!と言ってくれ、毎日帰り際には、教室を回って、今から帰るけど、何か用ない?って聞いて回り、とても学生想いな方だと思います。」
★私のビジネス経験談やケーススタディーを交え、興味深い授業をしています!
(Ken先生:ビジネスコースインストラクター。MBA保持者。コンサルティング会社を経営し、北米で幅広いクライアントを持つ。長年のリテール(販売)マネージメント経験を活かし、自分の経験をも取りこんだ授業は面白く、またエネルギッシュな授業スタイルが大評判。)
−今担当しているクラスは何ですか?
「Marketing Planningのクラスを担当しています。マーケティングゴールやオブジェクティブをはっきりさせ、そのゴールにどのようなアプローチ(ストラテジー)を取ればたどり着く事ができるかを吟味し、様々なストラテジーを勉強しています。コースを通して、学生には就職に結びつくような実践的なスキルを沢山身に付けてもらうのはもちろんですが、同時にそのスキルを適切に使えるよう、基礎(理論)もしっかりおさえる授業をしています。授業は、講義、ディスカッション、プレゼンテーション、グループプロジェクトなど様々な形式で行っています。2回の試験と、数回にわたる小テストもあります。」
−クラスサイズはどのくらいですか?
「現在は18名です。カナダ人学生、移民、留学生が混ざっていますね。これはまさにカナダの大都市(バンクーバーやトロント)で仕事をする場合の、職場の人種構成そのものだと思います。なので、インターナショナルな環境で勉強し、またグループプロジェクトの経験など、どの学生にとってもプラスの経験になることでしょう。」
−先生の授業はとてもエネルギッシュだと伺いましたが。
「そうですね、人とのコンタクト、交流が大好きなので、授業でも自然と熱が入りますね。教えるのが大好きと言っても過言ではないですね。学生がわかった!っていう表情をすると嬉しいです。一人一人が最大限に学習するには、どのような指導が必要か(自主的に独立して学習ができるか、それとも手取り足取り教えることが必要か)を見分け、学生一人一人に合った指導方法で対応しています。教科書に沿って授業を進めますが、自分の経験談や最近のケーススタディーなどどんどん授業に取り入れています。私が、一産業に限らず、幅広い経験があるので、学生にも色々な産業での経験話ができ面白いと思います。」
★FITTコースをとって、英語力と貿易に関する更なる知識がつき、良かったです!
(Tokihikoさん:45週間のBusiness/International
Tradeコース受講中。修了まで残り数週間。)
−どのような理由で留学を決めましたか?
「日本で英語を使いながら、貿易の仕事がしたいと思い、貿易の資格であるFITTを取る為留学を決めました。」
−授業はいかがですか?
「最初、4ヶ月は、Sprott-Shaw付属の語学学校で英語力を磨き、その後ビジネス+国際貿易(FITT)コースに移りました。FITTコースは、本当に大変で、毎日12時間くらい勉強していました。クラスの仲間でスタディーグループを結成し、時には、図書館閉館後も近くの24時間オープンのカフェで徹夜で勉強したりもしました。」
−このコースを取って良かったと思われることは何ですか?
「まずは、英語力と貿易に関する知識が以前にも増してついたことですね。次に、日本人のクラスメートは、日本で貿易関係の仕事をしていた人が多く、人脈が広がったことが良かったですね。また、貿易関係の経験者から、色々教えてもらえたのも良かったと思います。」
★学校の様子
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学校入口付近の様子
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コンピューターラボ
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国際貿易(FITT)クラスの
様子
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学校創立106周年
記念ケーキ
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地元の学生
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卒業式
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★皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
(Kasandraさん:レセプショニスト、とてもフレンドリーで親しみ易いスタッフ。)
−Kasandraさんも、Sprott-Shaw Community Collegeの卒業生だと伺いましたが。
「はい、その通りです。私は、Legal Secretaryのプログラムを修了し、その後法律事務所で勤務していました。でも、真面目すぎるというか、お堅いというか、私には今一合わず、Sprott-Shawに戻ってきてしまいました。(笑)
受付に座っていますが、実は何でも屋で、いわゆる受付の代表的な仕事である電話の取り次ぎや、お客様へのご挨拶はもちろん、学生の成績管理や学生ローンの手続きなどもしています。仕事の中で、私が一番楽しんでしているのは、学生の皆さんとの交流です。毎日、学生の様子を聞いたり、学校のことに限らず何でも悩み相談を受けたり、また学生の交流を深める学校イベントの企画をもしています。Sprott-Shawは、自分らしく勤務できる職場なので、とても気に入っています。人と話すのが、大好きなので、自分に向いている仕事だと思います。」
−学校のイベントの企画とおっしゃいましたが、どのようなイベントがあるのですか?
「はい、最近ではSprott-Shaw創立106周年記念パーティー、ボーリング大会、ポットラックパーティー、学校BBQなど、学生が交流を深めたり、友達になれるようなイベントを沢山企画しています。留学生だけでなく、当キャンパスに通う地元カナダ人の学生も多数参加しています。」
<取材後記>
Sprott-Shaw Community Collegeは、カナダでも100年以上の歴史を持つ長い実績を誇る私立のビジネスカレッジです。ダウンタウンキャンパスは、留学生に人気のコースが多く提供されていることから、留学生向けの学生サポートも充実しているので知られています。日本人スタッフのTAKAKOさんは、学生を明るく温かく迎えてくれ、プログラム選択やカウンセリングなどとても丁寧だと評判です。
今回の取材では、今までのインターンシッププログラムに加え、新しく開講された有給のCo-opプログラムについてご紹介しました。ホスピタリティー、国際貿易、ビジネスプログラムで、実践的な知識とスキルを習得、AH&LAやFITTなどのディプロマ取得、更にインターンシップやCo-opプログラムを通して実務経験を得ることで、日本やカナダでの次の就職に上手くつなげることができるでしょう。留学経験に加え、海外勤務経験を得たい方には、お勧めのプログラムです。
レポート Jpcanada.com取材班(Kiki)
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