(A)「ESLで英語を勉強してからこのプログラムをとったんですけど、それでも授業には知らない単語が沢山出てきて、美容用語なので辞書にも載っていないことが多くて大変でした。遅刻したり休んだりしたら絶対についていけなくなるので、皆勤賞でした(笑)。」
(Y)「毎日30ページテキストを読まないといけないクラスがあって最初の1〜2ヶ月はついて行くのが本当に大変でした。でも先生がとても親切な方で、いつ聞きに来てくれても良いよ、と言って頂いていたので、毎日お昼休みと放課後は質問をしに行っていて、そうとう長い時間を費やしていただきました。クラスメート達も良く助けてくれました。あとは、授業で使う道具や消耗品を随時買い足していくのも大変でした。」
(A)「テストも大変でした。クラス毎に実技と筆記のテストがあって、75点以上取れないと落第なので、教科書を丸暗記で挑みました。」
(Y)「私も!テスト問題の意味すらわからないことがありました。文章で答えられないので、解答用紙に絵を描いて答えを説明したこともあります(笑)。」
(A)「スペシャルエフェクトのクラスは本当に面白かったです!ずっと特殊メイクがやりたかったので、先生が目の前で作って見せてくれる傷や痣を夢中になって見てました。自分でそれを作れるようになるなんて、すごく嬉しい。」
(Y)「スペシャルエフェクトのクラスをとってからは、映画を見る度に、これはどういう風に作ってるのかな、とか考えながら見る様になりました。先生方は実際に映画の現場で働いていて、週の半分を学校で教えている方がほとんどだったので、今撮っている作品のコールシートを持ってきて下さったり、現場の話をして下さったりしました。楽しかったなぁ!」
(A)「私は美容学校に通うのはここで8つ目なんですが、日本の学校ではどこへいっても同じことしか学べませんでした。でもここでは日本と全く違う教え方をしていてびっくりすることが沢山ありました。例えば日本ではメイクアップアーティストがモデルさんの顔に手で触れたり、手をパレットにして、ファンデーションや口紅の色合いを乗せて見たりするのは当たり前なんですけど、ここでは衛生面がすごく厳しいので、絶対に直接手で触れてはいけないんです。そういうことが日本よりかなり進んでいて、とても勉強になりました。
それから日本の場合、美容関係の先生は学校で与えられたマニュアルに書いてあることは教えるけれど、絶対にそれ以外のことや自分の持っているテクニック等は教えてくれないんです。だから自分で先生のしている事を見て盗まなければ、いくら学校に行って勉強しても技術はうまくなりません。
でもここの先生方は、みんな教えてくれちゃうんです。自分の得意な事も、ピンチの時はこういう風に切り抜けられるという秘訣も、何でも具体的に教えてくれます。本当に、そんな事まで教えていいの〜?というほどです。」
(Y)「現場で好かれるためにどんな事に気をつければいいかとか、現場でながすならラジオはこのチャンネルが良いよ、等具体的に教えてくれるのですごくためになります。
それから、Blanche Macdonald Centreでは映画関係のボランティアの募集が沢山あって、校内の掲示板にはいつもそういった情報が張られています。そういったボランティアに参加すると、現場でまた別のボランティアの話を受けることもあり、人脈もどんどん増えていくので、すごくチャンスがある気がします。」
学校の外観と授業の様子 | |
ファッションショーも行います | エステティックの授業風景 |
「Fashion Merchandising Programはファッション業界の様々な分野を学べるコースです。ビジネス中心のコースなので、Advertising, Marketing, Business Entrepreneurship等の授業があります。もちろんデザイナーについての授業やイベント企画、スタイリングや購買を学べる授業もあります。個人の創造性をとても尊重してくれる環境にいるので、どの授業もクラスメイトと刺激しあいながら学んでいます。課題は難しいというより時間がかかります。スタイルやプレゼンテーションに関するこだわりはみんな持ってるので、プロフェッショナルな課題を提出できるよう常に心がけてます。」
「みなさんとてもスタイリッシュでフレンドリーです。中でもPeggy先生はとても知的で貫禄があるので、学校でも一目置かれてる存在です。」
カナダもしくはアメリカでバイヤーのお仕事をやらせて頂けたらと思ってます。」
「英語もファッションも昔から好きで興味がありました。ただ漠然と大学でビジネスを学ぶよりも、自分の本当にやりたい事を勉強したかったので。去年この学校のファッションショー(ファイナルプロジェクトとして生徒の作った洋服を披露するもの)を見る機会があって、それが感動する程良かったので入学を決めました。どうしてカナダなのかとよく聞かれるんですけど、英語で勉強することによって開かれるドアがあると思うんですよ。せっかく英語をものにしたからには、やっぱり英語を使って何かがしたいです。」
「ファッションの歴史や布地の勉強、スケッチ、パターンやポケットを作る練習とか、実際に洋服を作ったりもします。日本語で学んだことのないことを英語で学ぶのは大変ですが、やはり将来必要になってくることばかりだと思うのでがんばって覚えます。授業中に終えられなかったことは必ず家で終わらせないといけないし、その日習ったことも応用課題を出されます。テストもあるし、遊ぶ時間がないほど忙しいです。でも僕はクラスでただ一人の日本人で男性なので、そういう部分でPotentialみたいなのを見せていけたらいいな、と思ってます。」
カナディアンにボランティアで日本語を教えています。それを通してカナディアンの友達も沢山できました。それから将来はモントリオールやパリに行く事も考えているので、仏語を独学しています。ファッション誌も沢山見ます。
学校で勉強することも大事だけど、業界に入って経験した方が良いこともたくさんあるので、できればインターン等を利用して経験を積んでみたいです。知り合いのメイクアップアーティストと一緒に組んで、服や髪型等をトータルでデザインしていく仕事ができればなあと思っています。
メイクの授業と仕上がり | ||
メイクのクラスで使う エアーブラシ |
ポートフォリオの作成もします | 作品の撮影も行われる City Square キャンパス |
Global Makeup Artistryは11ヶ月間のフルタイムプログラムで、テレビや映画界で働きたい人に適したプログラムです。メイクの基本に加え、ブライダルやファッションショーにも対応出来る様にヘアースタイリングなどメイク全般を習得します。また、メイクに関する歴史や理論も学び、他にも血や埃、汗、涙の作り方、男性を女性に変身させる特殊メイク等のスペシャルエフェクト、エアーブラッシング、型から人工の顔パーツを造る技術など幅広く学べます。映画界やテレビ業界にはにはいろいろな基準や規定がありますので、論理も授業の重要なウエイトを占めています。そのため、授業を受けるにあたっては、ある程度の英語力が必要です。
対するInternational Makeup Artistryは、英語が母国語ではない方向けの6ヶ月プログラムで実践的なトレーニングが中心になっています。テストは実技のみで筆記テストはありません。その為、余計なストレスのない環境で実技を集中して学べる上、メイクの勉強をしながら英語力の向上も期待できます。 このプログラムで自信をつけ、メイクの道を極めるためにGlobal Makeup Artistryプログラムに編入する学生もいます。留学生は全く新しいものを作り上げる柔軟性と、ユニークで素晴らしい創造性を持っています。
その他にもFreelance Makeup Artistryという6ヶ月のパートタイムプログラムもあります。
化粧品会社や、カウンター、ファッション関係の撮影現場、イベント、ファッションショー、メイクを教える講師や、ブライダル関係、自国に帰ってテレビや映画界で働いている人もいます。
メイクは世界中で使われている技術ですから、どこに行っても需要はあります。
また当校では、メイクプログラム専門のコーディネーター2人が常勤していて、常に生徒のために業界の求人情報を集めています。業界一と認められる当校の学生を雇うために大手の化粧品会社が面接に来ることがありますし、日本人の卒業生を雇いたいという会社もあります。
ボランティアのできる生徒を求めてコンタクトをとってくる映画関係者も、後を絶ちません。プログラム修了後も、卒業生は学校と密に連絡を取り合ってコーディネーターからのサポートを受けられます。
カナダ各地からはもちろんのこと、アメリカ、メキシコ、台湾、日本、韓国、香港、中国、イギリス、スウエーデン等ヨーロッパ諸国、アラブ首長国連邦UAEからも来ています。約85%がカナダ人で、15%が留学生です。 留学生は異文化をクラスに持ち込んでくれるので、ローカルの生徒にもとても良いインスピレーションを与えてくれるようです。英語のハンディを乗り越えようと、人一倍努力するので、ずば抜けて優秀な作品を作りあげる事も多いそうです。
スタッフや講師の多くが卒業生であるのを見ても分かるように、Blanche Macdonald Centreは卒業生との繋がりをとても大切にする学校です。在校生も卒業生も、スタッフも講師も、皆が人脈として繋がる事でお互いのキャリアをサポートし合っているのです。まさにすべてのネットワークはここから始まる、と言っても過言ではないでしょう。
この学校で取材をさせて頂いた皆さんは、大好きな事をしているから楽しくてしょうがない!というエネルギーに溢れていました。夢と可能性に溢れた生徒さん方が、それぞれの業界でご活躍されることを応援したいと思います。