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2010.04.09

College of the Rockies

『自然の中で、勉強とアウトドア活動ができるカレッジ』
ロッキー山脈のリゾート地にあるCollege of the Rockies。年間を通じて美しい自然とアウトドア活動を満喫する事ができます。留学生の受け入れ態勢が整っていて、ESLから大学進学まで通して学べるのも魅力です。

「ESLから、高校、カレッジ、大学への進学もサポートします。」

Cherylさん(International Education Coordinator):クランブルック市に魅了され、オカナガンから移住し、College of the Rockiesで留学生のケアを受け持ち18年。明るく朗らかで、彼女がいれば安心!と思わせてくれます。

まず始めに、留学生にとってCollege of the Rockiesが勉強しやすい学校だと言われる理由を教えてください。

「はい。まず、この学校のサイズが理由の1つと言えるのではないでしょうか。当校は、BC州で最も小さな公立コミュニティーカレッジの1つです。一クラス300人近い学生がいる大学に比べ、ここでは、それらの大学と同じ単位が取れるアカデミック・コースでも、一クラス平均25-30人ぐらいです。そのため講師は全学生の名前を知っていますし、学生もすぐに打ち解け、授業中の質問も可能です。留学生の一人一人が、大きな学校では得られないサポートを受けています。国際学部チームには私を含め4人の留学生担当スタッフがいて、学生はいつでも予約なしに相談に来れるようになっています。留学生には毎日5分間、国際電話が無料でかけれるサービスも行っていますので、遠く離れたご両親にも安心していただけますよね。

それから、ここが留学生に対して友好的で、完全な英語環境であることも大きな利点と言えるでしょう。この街に住む約95%の人が英語を母国語とする人達です。バンクーバーの様に多文化に溢れた町ではなく、地元の人々もとても暖かくフレンドリーなので、留学生を見かけると興味をもって『どこから来たの?』などと気さくに声をかけてくれます。カレッジの学生も大部分がカナダ人です。異文化に触れる機会を得る事は、カナダ人学生の国際的視野を育てるために非常に価値のあることですから、当カレッジでは留学生の受け入れにとても積極的ですね。大学コースへも進みやすいと思います。ケニア、リビア、メキシコ、サウジアラビア、南アフリカ、ベトナム、トルコ、ドイツ、フランス、中国、インド、オーストラリア、カンボジア、台湾、ウクレイナ、日本、韓国等、実に26カ国からの留学生を受け入れているんですよ。国籍の偏りがないので、留学生同士が固まる事は無く、カナダ人学生と自然に友達になれる環境です。」

施設もとても充実していますね。

「はい。2007年にキャンパスを大幅に拡張しました。校内にはカフェテリアや図書室はもちろんのこと、本屋、無料のジム、室内ロック・クライミングや清潔な学生寮もあります。ESLの教室は新しくモダンで、窓からはゴルフコースのある美しい森を見下ろせるんですよ。マウンテンバイク用のトレールもあります。キャンパスからはロッキーマウンテンが望めますし、ロケーションも最高です!キャンパスの敷地内には鹿もいて、素晴しい環境です。」

ESLから大学へ進学するには、どの様なプロセスになっていますか?

「ESLの全てのレベルを修了すると、カナダ人学生と共に、高校レベルと大学レベルの英語の授業を受講することになります。それを終えると、カレッジプログラムを取ることができるようになります。

カレッジには、1年のサーテイフィケイト・プログラムと、2年のディプロマ・プログラムがあります。様々な専門分野のプログラムがありますが、University Transfer(大学編入)プログラムを取れば、最初の1-2年を当カレッジで、残りを大学で学び、4年大学卒業資格の学士号を取ることができます。当カレッジの大学レベルのアカデミック・コースは、BC州の公立4年生大学と同じカリキュラム内容で実地している為、UBCやSFU、ビクトリア大学等と同じ単位が取得できます。カナダ全国の大学と、オーストラリアの大学とも編入協定を結んでいるので、たくさんの大学の中から行きたい所を選ぶことができます。当カレッジで大学進学を目指す留学生には、Tourism and Recreation Management、Business Administration 、University Studies-SciencesとUniversity Studies-Artsのいずれかのプログラムをお勧めしています。この4つの大学編入プログラムについては、留学生の受け入れを保障していますので、他のプログラムより取りやすくなっています。

また、ESL以外のプログラムを6ヶ月以上受講すると、就労許可証を申請できます。在学中は週に20時間働ける、というものです。夏休み等の休み中はフルタイムでの仕事も許されています。ショッピングに行けば、お店やレストラン、カフェ等、あちこちで働いてる学生に会いますよ。学生カウンセラーが履歴書の書き方や仕事の探し方等もサポートしますし、就労許可証があればここで仕事を得るのは難しい事ではありません。さらに、2年のデイプロマ課程を修了すると、カナダ国内で3年間働ける就労許可証を申請できます。

気候はどうですか?

「日本と同じように四季がありますが、湿度は低く乾燥しています。雨は少なくバンクーバーよりは寒いですが、カルガリーやトロントよりは暖かいです。草原地帯特有の風が無く、寒さをあまり感じないことが特徴です。」

クランブルック市はバンクーバーに比べ物価が安いということですが、例をあげていただけますか?

「物価はかなり違うと思いますよ!学費もとてもリーズナブルです。1BRのアパートは月$600くらいから、当校のホームステイ料金は食事込みで一ヶ月$580です。バンクーバーより安いでしょう?しかもホームステイ手配料や空港出向え料金はかかりません。

ホストファミリーは英語を母国語とする方のみなので、英語を勉強するにはとても良い環境です。ここの人達は親切で面倒見が良く、異文化をもたらしてくれる留学生を歓迎します。留学生を対象にしたアンケートでは、この学校に来て良かった事の1つにホームステイの質の高さをあげる生徒がとても多く、『ホストファミリーのお陰で貴重な体験ができた。』というコメントが多いです。」


学校の様子 1

親切なホストファミリー キャンパスでくつろぐ学生達 キャンパスの鹿

「ESLのみを受講する生徒さんも大歓迎です!」

Erinさん(ESL講師):日本への留学経験もある親日家。日本語教師と英語教師の資格を合わせ持つ。
日本の文化や言語を学ばれた経験は、ESLを教える際にどの様に役立っていますか?

「ESLのクラスで日本語を使う事はありませんが、私の日本での留学経験は現在の私の授業に確実に活かされていると思いますよ。生徒が今経験していることを私自身も過去に経験しているので、彼らの現在の気持ちをとても良く理解できます。私は日本でホームステイをしていたのですが、当時はインターネットもメールもチャットもない時代でしたから、最初の3ヶ月はホームシックでよく泣いていました。クラスの初日に生徒達にそんな話をすると、彼らの緊張が解けるようです。また、私は日本語教師の資格ももっているのですが、日本語を教えるには私の母国語である英語をより深く理解する必要があり、それがESLを教えるのにとても役立っていますね。」

ESLプログラムの特徴を教えてください。

「春と夏の学期は7週間の短期コースで、秋と冬の学期は15週間コースになっています。文法、リーディング、ライティング、スピーキング、リスニングの全てをしっかり学びます。大学レベルのプログラムへの準備コースでもありますので、特にライティングとスピーキングに力を入れています。テーマとなるトピックの語彙リストを配り、どの授業にも会話を多く取り入れています。

宿題は、語学学校のESLプログラムに比べると多いでしょうね。小説を読む、エッセイを書く、リサーチの必要な課題等、内容もアカデミックです。進学を目指している生徒には、必要に応じて宿題を増やしたりして、一人一人のニーズに合わせて対応しています。ESLプログラムを受講する学生の約70%がアカデミック・プログラムに進みます。

学生は、19歳から65歳と、実に幅広い年齢層です。大学を休学して来ている人もいれば、既婚者や子供のいる人、移民もいます。皆それぞれ違う経歴を持っているので、お互いの人生経験から学ぶ事もたくさんあります。」

カナダ人学生とESLの学生が一緒に学べる授業があると伺いましたが、どんな授業ですか?

「はい。留学生にとって地元の人との交流が持てない、友達ができないという状況は、深刻な問題です。そこで当カレッジでは、ナース・プログラムとESLプログラムの講師が協力して、カナダ人学生とESLの学生が一緒に学べる独自のプロジェクトを考案しました。

『Practical Nursing プログラムを受講中のカナダ人学生一人に対してESLの学生一人をパートナーとして組ませ、一緒に課題に取り組ませる』というものです。双方のプログラム内容に合わせた別々の課題目標を設定してありますが、パートナーの協力がないと取り組めない課題になっています。例えばESLの生徒が欠席だと、その生徒と組んでいたナース・プログラムの生徒は与えられた課題ができず、採点がもらえません。ですから生徒は、お互いに自分と組むパートナーに対して責任があり、一緒に課題に取り組むうちに信頼や連帯感が生まれます。カナダ人と留学生を交流させるこのプロジェクトは、教育界でも注目を置かれています。今度ボストンで開かれる予定のInternational TESOL Conferenceにも招待されていて、このプロジェクトについて話す事になっています。」

ESLの授業で心掛けている事などあれば教えてください。

「私は、語学習得は楽しくなければいけないと思っています。ですから、いつも生徒達にとって楽しく面白い授業を心掛けています。たとえ文法の授業でも、工夫次第でいくらでも面白くできます。文法が大嫌いだった生徒が、私の授業を通して文法好きになってくれることがうれしいです。また、生徒達には授業中の質問を奨励しています。自分で質問して得た答えから学ぶ事はとても多いからです。分からない事は、そのままにしないですぐに聞くのが一番です。講師としても、生徒のつまずきを早い段階で知っておくと、すぐにフォローができますから。」


学校の様子 2

アウトドア・アクティビティー カナダで大学も夢じゃない! 校内の室内
ロック・クライミング

「長期の勉強にとてもいい環境だと思います。」

Ayumiさん(Business Administration Management&Marketingを受講。):ESLの全レベルを修了されてから、2年のアカデミック・プログラムに進学された努力家です。
この学校を選ばれた経由を教えてください。

「日本で通っていた大学がここの学校と提携を結んでいたので、夏に1ヶ月交換留学で来たのがきっかけです。その時ここの環境がとても気に入りました。日本の大学では英語コミュニケーションを専攻していたのですが、日本にいると勉強がおろそかになって、英語力が伸びてないなと思い、日本の大学を辞めてこちらにうつってきました。ここに来て今年で5年目になります。

最初に英語力をつける為にESLのプログラムをとり、2年かけて一番上のレベルまで取りました。大学のアカデミック・プログラムが受講可能になるレベルまでいった時に、自分が何をしたいのかはっきり分からなかったのですが、ビジネスなら幅広いので、勉強しておけば何かに繋がるかな、と思って選びました。」

この学校で勉強されてみて感想は?

「ESLは泣きながら勉強したこともありましたが、とても為になりました。精神的にも強くなったと思います。

その後に取ったビジネスのアカデミック・プログラムは本当に難しかったです。宿題も課題も毎週たくさん課されきつかったですね。カナダ人と一緒のクラスなので、みんなの2倍は勉強しないとパスできないんです。テストでは質問の意味すら分からず、クラスメートより遅れを取ってしまうこともありました。

でも本当に良い先生方ばかりで留学生への理解があり、クラスが終わってからも教えてくれたりしてサポートをしていただきました。周りの皆に支えられてここまでこれた、というのが感想です。」

この学校にして良かったと思う点は?

「留学生が少なくてカナダ人と接する機会が多く、アカデミック・クラスでも一クラスの生徒数が4人から30人と少人数なので、カナダ人の友達がたくさんできました。」

放課後や週末はどの様に過ごされていますか?

「ホテルのコーヒーショップで働いているので放課後はほとんど仕事ですが、週末はカナダ人の友達とキャンプや湖に行ったり、釣りやスキー、スノーボード、旅行をしたりして楽しんでいます。都会の様な遊び場はないですが、自然との遊び方を学べました。日本ではできない経験や、楽しい思い出がたくさんできました。」


<取材後記>

北米の、理想のカレッジ・ライフを思い描いてみると、「美しい自然の中でのゆったりとした生活」「優しいホストファミリーとたくさんのカナダ人の友達」「楽しいアウトドア・アクティビティ」といったイメージを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

College of the Rockiesは、まさにそんな理想的な勉強環境を提供してくれる学校です。世界的にも良く知られたアウトドア・レクリエーションのリゾート地にあり、絵葉書のような美しい景観に囲まれたキャンパスで、学生達はカレッジ・ライフをのびのびと楽しんでいます。留学生に対して友好的で受け入れ態勢も整っている為、ESLのみの短期留学はもちろんのこと、「せっかく留学するならとことん勉強して大学を出たい!」という目標を持っている方にもお勧めです。

カレッジのあるクランブルック市はフレンドリーで治安の良い小都市なので、留学生がコミュニティーに溶け込みやすく、カナダ人の友達が作りやすいのも魅力です。留学生や移民が少ないため、徹底した英語環境で勉強に打ち込めるでしょう。インタビューに応えてくださったAyumiさんは、「日本語を話さない覚悟と、強い意志を持って勉強する事が大切」と努力をして、大きな成果を出した学生さんの一人です。

大自然に囲まれて、一生の思い出に残る経験がしたい方にお勧めです。

レポート Jpcanada.com取材班(Mimi)
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