毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

学校一覧ページに戻る

2011.12.09

Vancouver Community College

『歴史ある公立コミュニティー・カレッジで学ぶ、
手に職系プログラム』
BC州で最も歴史のある、キャリア系公立コミュニティー・カレッジ。飲食業界、医療業界、車の技師、ビジネスなど、仕事に直結する多彩な職業訓練プログラムを提供しています。
Post-Graduate Work Permitの申請ができ、長期滞在/就労をしたい方にもおすすめ。

「これからは手に職を持った人が強い!」

Norikoさん(インターナショナル・マーケティング&リクルートメント・マネージャー):留学業界での長年の経験をいかし、VCCでマーケターとして活躍されているNorikoさん。明るくさばさばしたキャラで、とても親しみやすいスタッフです。
公立校であるVCCで学ぶ利点とは?

「やっぱり質ですね。政府の管理のもとで運営をしているので、教師やプログラムの質はかなりしっかりしています。VCCは各業界でも認知度が高いので、当校で学ぶと就職の際に有利だと思いますよ。また、ESLプログラムやカレッジ準備プログラム、大学編入プログラムもあり、留学生が英語力に応じてステップアップしてゆけるシステムがあることも魅力ではないでしょうか。」

VCCの学生には、カナダで長期滞在や移民申請をされる方が多いそうですね。

「はい。ESLを学ばれる方もいますが、ほとんどの方が専門キャリア系のプログラムを受講し、ポスグラに申請されています。もともと長期間こちらに居ることを踏まえて、当校でプログラムを受講されているようです。ポスグラの後は雇用主からワーク・パーミットをもらい、働きながら移民申請をする、という将来設計をされている方が多いです。

そういった学生さんには特に、「ここで生きていきたいのなら、手に職をつけることが一番!」とすすめています。私自身、留学生が通過する道は一通り通ってきたので、海外での就職が簡単ではないことを身をもって知っているからです。移民は言葉の面ですでに地元の人から遅れをとっているわけですし、人脈もなく、頼れる両親もいない土地で、自分の足で立って生きていくしかないとなると、一番確実に収入が得られる方法は、やはり手に職なんです。

日本人は未だに職業訓練と言うとブルーカラー(Blue-collar :青い襟のこと。現場の作業員や技能系の職種で、業務内容が主に肉体労働である者を指す。)を連想し、稼ぎが低いとか汚いとか思いがちですが、今はほとんどの分野でコンピューター化が進んでいます。カナダでは専門技術をもった人材は高く評価され、すでにブルーカラーのコンセプトはシフトしてきています。

今後定年退職をするスキルド・ワーカー(技術労働者)はどんどん増えていき、新しいスキルド・ワーカーは不足していきます。ITもいいけれど、働く時間とオフの時間がはっきりしていて、コミュニケーションのある職場・・・そんな手に職系の仕事の良さを、見直す時が来ているんじゃないかなと思います。プログラムを受講されている学生さん達も、皆さん生き生きしてますよ!現地の人達と一緒に勉強することで英語力がアップするだけではなく、ネットワークも広がっていきますし、これがまさに"Establishment"、新しい土地に根付くということなのではないでしょうか。」

Continuing Studies(生涯教育)の、パートタイム・コースもおすすめだそうですね。

「そうなんです。面白い短期コースがたくさんあります!メークアップ、ジュエリー制作、ベーキング、語学など、趣味の範囲で興味のあることを勉強するのも良いですし、キャリア・アップのために会計やブックキーピング、コンピューター・スキルなどを学ぶのも良いでしょう。授業料も1コース$200ぐらいからと良心的なので、気楽に単発で受講できるのが魅力だと思います。授業料は、変動いたしますので随時ご確認ください。

時間帯も夕方から始まるものが多いですし、週1回の6週間コースなどだと、学生や昼間は働いている方でも、空いた時間を利用して通えます。土曜日の1日コース(9時から4時まで)の中には、「チョコレート作り」なんていうのもありますよ。

Continuing Studiesの単発のコースでは学生ビザへの申請はできませんが、移民の方やすでに学生ビザをお持ちの方は、ぜひ楽しんで学んでいただきたいです。」


校内の様子

ブロードウエイ・キャンパス ブロードウエイ・キャンパス内 ダウンタウン・キャンパス
図書室 実践重視の職業訓練
授業風景

「一流シェフに学ぶ、本格的な料理のプログラム

Mihoさん:Culinary Arts(料理)を受講中。
カナダに来られた経緯と、VCCを選ばれた理由を教えてください。

「9年前に初めてバンクーバーに留学した際に、当時のESLの先生に「英語を上達させたかったら、英語を使って何かを学ぶのがいいわよ」と言われたのがきっかけです。その時から、興味のある料理を現地の人たちと共に学びたい、と思うようになりました。公立校であるVCCは、他の私立の料理学校と異なり、就学6ヶ月以降と卒業後に働けるワーク・ビザ(オフ・キャンパス・パーミットとポスト・グラジュエート・ワーク・パーミット)を申請できるのが魅力で選びました。」

クラスではどんなことを学びますか? 

「プログラムは全部で11のブロックで構成されていて、基礎からテクニカルな料理まで、幅広い特訓を受けます。授業内容は各ブロックによって異なりますが、料理全般の知識から始まり、ストックの作り方、スープ、ソースなどの基本事項、朝食サービス、ランチ、ディナー、ベーキング、給仕を学ぶブロックなどがあります。朝食であればオムレツやサンドイッチ、マフィン、ランチであればハンバーガーやホットサンドイッチ、またお肉、お魚などプロテインの調理方法、付け合せの野菜の調理方法、ご飯やパスタなどの炭水化物の調理方法など、それぞれのサービスに合わせて学んでいきます。
理論も学びますが、75パーセントが実技なので、日々実践、実践です。先生に指導を受けながらチーム単位で料理をしています。私達が授業で作る料理は、校内のカフェテリアやレストランで一般の方に食べていただいています。ケーキ類もベーカリー・ショップで販売されてます!

ブロックごとに1回から3回のテストもあります。ブロック9ではメニュー作りの課題が出ました。自分のレストラン名とテーマを決めて、実際にレストランにおかれているようなメニューを作成しました。」

今まで学んできたことの中で、最も面白かったことと、最も難しかったことをそれぞれ教えてください。

他の学校にはないユニークな講義といえば、肉の精製の授業です。牛、豚、羊を丸ごと一頭解体するのですが、存分に楽しませていただきました(笑)。
難しかったことといえば、やはり言葉です。ネイティブの人たちの中で学ぶわけですから、なれるまでは英語のスピードについていくのが大変でした。最初の数ヶ月はテープレコーダーに講義を録音し、それを再度聞く、それでも聞き取れない時は先生やクラスメイトに質問し、なんとか理解する・・・というふうに対応しました。」

レストランでの実習も経験されましたか。

「はい。給仕ブロックと、ランチを作るブロック、ディナーを作るブロックには、校内レストランでの実習が含まれます。今はランチを作ってレストランに出していますが、実際にお客様にお料理を出すことを通して、現場の臨場感を存分に味わうことができますね。その日のスペシャル・メニューを自分たちで考え、実際に作って出すことができるのも楽しみの一つです。ここでの経験は、卒業後に現場で働く際に役立つと思います。」

学校の授業以外でも、スキルを磨く為に何か努力されていることはありますか。

「授業で習ったものを実際に家でも作ってみます。インターネットの動画や、フード・ネットワーク・チャンネルなどを見ながら、いろいろなテクニックを研究したりもしています。」

将来はどこでどんな仕事がしたいですか。

「日本でウエスト・コースト・スタイルのカフェか、お料理教室を開くのが夢です。カナダでは日本食の家庭料理教室を開いて、二国間を行ったり来たりできるような生活ができたらいいなぁ〜と、夢はまだまだ膨らまし中です(笑)。」


料理プログラムの様子

本格的なキッチンで、レストランで
働くように実践を積みます。
料理の基礎から学べます。 外部からオーダーを受けて
ケーキを作ることも。
チームワーク抜群の学生達 校内レストランで研修 学生が作った料理は、
カフェテリアでもいただけます。

ポスグラが取れる、留学生向けのキャリア・プログラム!」

Yokoさん(アドミッション・アドバイザー):主にキャリア・プログラムへの入学、編入、履修についての相談やアドバイスを担当されています。
VCCの歴史と特徴を教えてください。

「バンクーバー・コミュニティー・カレッジ(VCC)は、1965年に創立された、BC州で最も古い公立カレッジです。2校あるキャンパスの年間総生徒数は25000で、州内最大規模と言われています。プログラム数は140近くもあり、長年にわたり産業界と密接に提携した職業訓練教育を行ってきました。学生は各業界で数々のアワードを受賞している講師陣から実践的なスキルを学び、学士号、ディプロマ、サーティフィケートを取得後は、ポスト・グラデュエート・ワークパーミットで働き、各分野で活躍しています。」

留学生向けのキャリア・プログラムには、どんなものがありますか。

「当校にはインターナショナル・コホートと題した、留学生向けのさまざまなキャリア専門プログラムがあります。現在提供しているプログラムは、カリナリー・アート(料理), べイキング&ペイストリー・アート(Baking & Pastry)、ヘアデザイン ESL、オートモーティブサービステクニシャン。 2012年3月からは、グローバル・ビジネス・マネージメント&リーダーシップと、グローバル・ビジネス・プロジェクト・マネージメントも開講されます。

有名シェフによる授業が大人気のカリナリー・アート(料理)は、VCCが誇るプログラムです。インストラクター達は、カリナリー・オリンピックをはじめ、世界の大舞台でたくさんのメダルを受賞しているんですよ。カリキュラムには校内のレストランでの実習が組み込まれ、とても実践的なプログラムになっています。

べイキング&ペイストリー・アートも人気のプログラムで、次セッションはすでに満席です。学生が作ったパンやケーキは、校内のベーカリー・ショップで販売しています。毎日焼いているのでフレッシュですし、どれもお安くて美味しいですよ。

オートモーティブ・サービス・テクニシャンは、自動車修理のメカニック養成プログラムで、学生の就職率が素晴らしいのが特徴です。

12ヶ月間のヘアデザインESL・サーティフィケート・プログラムは、その後7ヶ月間のエステティック・サーティフィケート・プログラムを続けて受講すると、コスメトロジー(Cosmetology)のディプロマを取得することができます。その2つのプログラムをあわせてポスト・グラデュエート・ワークパーミットを申請できます。

これらのプログラムには、英語がそれほど高いレベルではなくても入れるものもあり、大変受講しやすくなっています。
また全てポスト・グラデュエート・ワークパーミット対象なので、卒業後はプログラムと同期間カナダで働くことができます。

インターナショナル・コホート以外にも、留学生の申し込みを受け付けているプログラムはありますか。

「そうですね、留学生にはTESOLのディプロマ・プログラムが人気です。10ヶ月間のフルタイム・コースなのですが、授業が夕方から始まるスケジュールなので、ワークパーミットを取得後は、昼間はお仕事をしながら受講できます。

それから看護師になるためのヘルス・ケア・アシスタントESLもおすすめです。このプログラムは非常に人気があり、お申し込みの数があまりにも多かったので、一時期は留学生を受け入れていなかったのですが、2013年1月からまた受講が可能になります。英語力もIELTSで4.5、またはTOEFLで52ほどあれば受講できますので、留学生にも無理のないプログラムです。

英語上級者に一番人気なのは、ホスピタリティー・マネージメントです。2年間のディプロマ・プログラムと、さらにプラス2年で学士がとれるディグリー(学位)プログラムとがあります。

他にも面白いところではダンスなどもあるんですよ。グランビル・アイランドにあるアート・アンブレラというアートの専門学校と提携していて、バレエ、モダン・ダンス、ジャズなど様々なジャンルのトレーニングを受けることができます。このプログラムは、バレーダンスの基礎がある方が対象です。

その他にも音楽やデザイン系、アート系、デンタル系のプログラムがありますが、お申し込みにはポートフォリオなどの提出が必要となり、優れた芸術性ならびに技術性が認められた学生だけが入学を認められます。こういったCompetitive Selection Basis(選考制度)のプログラムは非常に難関で狭き門なので、First come First served Basis(先着順)のプログラムとの違いにご注意ください。」

オフ・キャンパス・パーミットについて詳しく教えてください。

オフ・キャンパス・パーミットとは、8ヶ月以上のフルタイム・プログラムを受講中に発行される、アルバイト用の労働許可書のことです。当校のインターナショナル・コホートのプログラムは全てこの対象となっています。授業が始まって6ヶ月たつと申請でき、許可が下り次第、授業を受けながらアルバイトをすることが可能になります。職種はプログラムに関係のない分野でも大丈夫ですが、あくまでも勉強に支障のない形で働くことが前提であり、就業時間は週20時間までと限定されています。ホリデー中は、フルタイムで働けます。」

キャリア・プログラムを受講するには英語力が足りない・・・という学生にはどんなプログラムがありますか。

「当校ではESLプログラムも提供していますので、ビギナーから英語を学んでいただくことができます。カレッジ準備プログラム大学編入プログラムもあり、しっかり語学力を上げていけます。」


授業の様子

自動車技師のプログラム ファッション・アーツ・プログラム 設計図士のプログラム
ヘルス・ケア・プログラム ヘア・デザイン・プログラム 校内のヘアサロンで実習も。

「2012年3月スタート!グローバル・ビジネス・プログラム」

Jenniferさん(プログラム・コーディネーター):ビジネス英語とライティングの講師でもあり、VCCではなんと30クラスも教えています!
新しく開講されるグローバル・ビジネスとは、どんな学生層をターゲットとしたプログラムですか。

「はい。これは大学卒業資格を持つ方を対象としたビジネス・プログラムです。当校では、カレッジや大学を卒業していても仕事がない、という昨今の就職事情に着眼し、大学より高いレベルのディプロマを取得できるプログラムが必要だと考えました。企業を引っ張るリーダーやマネージャー・レベルの役職を目指す方には、このディプロマが大きなプラスになるはずです。ブリティッシュ・コロンビア州のビジネス協会によると、近い将来、経営/管理の分野で人材が不足するだろうと予測されています。私達はこのプログラムを通して、そういった業界のニーズに答えられる有能な人材を養っていきたいと考えています。

また最近では、ポスト・グラデュエート・ワーク・パーミットを使ってなるべく長くカナダで働きたい、という留学生が増えているので、プログラム期間を2年に設定し、その需要にも応じられるようにしました。オフ・キャンパス・パーミットとポスト・グラデュエート・ワーク・パーミットの両方に申請すれば、在学中と卒業後にカナダで働くことができますよ。

(2年以上の就業経験があれば短大卒も認められます。詳しい入学条件についてはお問い合わせください。)

どんなことが学べますか。

「このプログラムには、リーダーシップ・コースマネージメント・コースの2つがあり、学生はどちらか1つの専門を選んで学んでいきます。

リーダーシップ・コース(正式名:グローバル・ビジネス・マネージメント&リーダーシップ)は、その名前のとおり、企業のリーダーとして国際市場で活躍する人材を養うカリキュラムです。

マネージメント・コース(正式名:グローバル・ビジネス・プロジェクト・マネージメント)の方は、予算、ファイナンス、ソフトウエアなどを学び、プロジェクトの立ち上げとマネージメントに重点を置いています。

どちらのコースもコンセプトはグローバル・マーケティングで、国際ビジネスで成功するための知識と就業経験を得たい人のためにデザインされています。世界中のどこででも通用する実践的なスキルを学べますよ。カリキュラムにはプラクテイカムも組み込まれているので、業界での人脈を得る機会もあります。卒業後の就職に繋がることもあり、貴重な経験になることでしょう。」


<取材後記>

地元の人はみんな知ってる、バンクーバー・コミュニティー・カレッジ。
その歴史と確かな質から、安心感のあるカレッジとして多くの人々に親しまれています。

このVCC、留学生には敷居が高いと思われがちですが、けっしてそんなことはありません!留学生が受講しやすい内容のプログラムを揃え、オフ・キャンパス・パーミットとポスグラの両方に対応してくれているあたり、じつはかなり留学生フレンドリーなのです。
ビザの心配をせずになるべく長くカナダに居たい、働きたい、という最近の留学生のニーズにしっかり答えてくれています。

「手に職と言えば日本人ですよ!日本人は真面目で丁寧な仕事をするので、一度働くチャンスさえもらえればきっと気に入ってもらえて、その後の仕事に繋がるはずです!」と言うNorikoさんの言葉も、とても説得力がありました。「これからは手に職系」・・・なんだか妙に頷けて、今すぐにでも何かを学びたい気分です。

夜のパートタイム・プログラムも、興味を引かれるものがいくつもあり、パンフレットを見ているだけでもワクワクしました。お友達と誘い合って受講してみるのも楽しそうです。

手に職系で専門技術を身につけるも良し、地元の人に混じって生涯教育を楽しむのも良し、バンクーバー・コミュニティー・カレッジは、学びたいことがきっと見つかる学校です。

レポート Jpcanda.com取材班(Mimi)
Vancouver Community College へ日本語でのお問合せ
お名前
E-mail
現住所
電話 自宅: ※よろしけばご記入ください。
携帯: ※よろしけばご記入ください。
FAX ※よろしけばご記入ください。
質問など