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2012.02.24

Canaglobe TESOL Centre

『6週間でディプロマがとれる、TESOL&TECの専門学校』
TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)とTEC(Teaching English to Children)の英語教師育成コース専門学校。新カリキュラムにより、6週間で大人への英語教授法と子供への英語教授法の違いや共通点を比較しながら学びます。
。プレゼンテーションを多く取り入れた実践的な授業で、大人から子供まで様々な年齢層やレベルの学生へ教えるノウハウを学べます。

「TESOLとTECが同時に学べる新プログラムがスタート!」

Asamiさん(日本人カウンセラー):TESOL&TEC両ディプロマ保持。日本では、学習塾勤務、児童英語教師として勤務経験あり。丁寧なカウンセリングに定評があります。
貴校のTESOLプログラムが新しくなったそうですね。

「はい。これまではTESOLとTECがそれぞれ4週間の別コースでしたが、今年からTESOLコースにTECの内容が組み込まれ、6週間でTESOLとTECの両方を同時に学べるようになりました。この新しいカリキュラムにより、大人から子供まで幅広い年齢層に教える事が出来るようになります。」

2コースでトータル8週間だったものが、1コース6週間に短縮されたわけですね。
その新しいプログラムの授業内容を簡単に教えていただけますか。

「もちろんです。TESOL Diploma Program (with TEC Component) (以下TESOLプログラム)は、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティング、発音、文法の教え方だけではなく、教育理論やクラスルーム・マネージメント(教室運営方法)などの、講師として必要な知識が学べるプログラムです。
毎日様々な年齢層を対象としたレッスン・プランやアクティビティを考え、教材を作り出していく練習をしますので、非常に実践的になっております。
また、午前は講義、午後は実践と授業内容を分けることにより、午前に習得した知識やスキルを午後の実践で更に深めていくことができ、教科書から知識を学ぶだけではなくて、実際に教えられる力を身につけることができます。

英語を学ぶ側から教える側へと、違った視点からの勉強ができるので、今までの英語学習の集大成をしたい人や、更にハイレベルな英語を身につけたい人にも最適なプログラムです。プレゼンテーションなどの実習を通して英語に磨きがかかり、自信が養えるでしょう。」

受講にはどれくらいの英語レベルが必要ですか。

「最低でも中級レベルで、日常会話に問題がない程度の英語力は必要です。
TOEIC:750、TOEFL:550という目安を設けてはいますが、受講にあたってはエッセイを含む筆記テストと面接があり、そちらに合格することが入学条件となります。」

みなさんプログラム終了後は、どの様な所に就職されていますか。

「TESOLは、ほとんどの受講生がすでに日本で教員免許を持っているか、これから免許を取るという方なので、帰国後は中学・高校で教えている方が多いですね。学習塾で教えている方もいらっしゃいます。児童英語講師を目指している方は、個人経営の子供向けお教室で働かれている方が多いです。
実践重視のディプロマ・コースですので、卒業後すぐに英語講師として活躍出来ますよ。」


学校の様子

ガスタウンにある校舎 校内の様子 受付
貸し出しOKの教材がずらり TESOLプログラムの教室 TESOLのベテラン講師による授業

「幅広い年齢層を対象とした、北米の教授法が学べます。」

Fionaさん(TESOL講師):大学では教育学を専攻。特に語学教育の分野で研究を重ね、TESOLには深い知識をお持ちです。
新TESOLプログラムではどんな事を学びますか。

「TECは、教える対象が3歳から12歳までの子供なので、主に成長心理学にフォーカスをおいたクラスルーム・マネージメントを学びます。幅広い年齢層ですが、その年齢ごとに適した教え方を学んでいきます。例えば幼児には、ゲームや歌や踊りなどのアクティビティーを与え、注意をこちらに引きながら英語を教えていくテクニックを学びます。小学生から上の子供には、やる気を起こさせることと、授業に集中させることがメイン・フォーカスになりますね。

教える対象が大人のTESOLでは、実践的に様々な状況下での授業の練習をします。大人はみんな違った理由で英語を学びに来るからです。旅行のために英語を学びたい人もいれば、海外の企業で働きたい人、医療関係などの特別な職業の語彙を学ぶ必要のある人、TOEFLやTOEIC等の試験対策がしたい人など、学生がそれぞれ違う目的を持っているので、そのニーズに対応できる知識と柔軟性を身につけなければなりません。そのため、できるだけたくさんのシナリオのロールプレイやケース・スタディーをして訓練をします。

たったの6週間でこれだけ多くのことをカバーするので大変ですが、コース終了後はESL 講師として、様々な年齢層やレベルの学生へ、効率的に英語を教える事が出来るようになりますよ。

プラクティカムではどんなことをするのですか。

「実習として、TESOLプログラムのクラスメートを生徒と見立てた、模擬授業を行います。教壇に立ち、前の週に習った教授法を使って実際に英語を教えるのです。グラマー、クラスルーム・マネージメント、スピーキング&リスニング、リーディング&ライティング、フォンクショナル・レッスンをテーマに、1人30分から45分ほどのプレゼンテーションを5回行います。

模擬授業の他にも、授業見学のプラクティカムが3回あります。1つ目は当校の姉妹校であるBritannia Collegeの英会話クラスの授業見学です。プロの講師がいかに教室をオーガナイズしているか、シャイな生徒を発言させるにはどうするか、逆に発言が多すぎる生徒にはどう対応するかなど、いろいろなテクニックを学ぶとても良い機会です。
2つ目は、図書館員による「読み聞かせ」の観察です。3歳から6歳の子供の注意を引き付けたまま学習させるテクニックを、バンクーバーでとても人気のある図書館員から学びます。
3つ目も同じく図書館で、幼児を対象とした歌のサークルを見学します。

TECのプラクティカムでは、コミュニティー・センターで子供達に読み聞かせをしてもらいます。実際に子供達に触れ合う機会になりますね。見学の後にはいつもレポートを書き、ディスカッションをするという課題を与えています。」

北米の教授法と日本の教授法の違いは何だと思われますか。

「日本では規律や礼儀、秩序などが重んじられていますが、北米では、個人の表現、問題解決力、ゴール目標達成のためのグループ・ワークが重要視されています。授業スタイルも生徒が中心でアクティブなので、日本の授業より少し騒がしいかもしれません。日常生活にあるものを使った実践的な授業が多く、例えば本物のパリの地図を持って、方角を聞いたり教えたりするような練習は、カナダで良く見る典型的な授業スタイルですね。「作法」より「結果」という考え方ですから、日本とは全く違うのではないでしょうか。
卒業後は当校で学んだ北米の教授法を日本に持ち帰り、日本と北米のそれぞれの良さをいかした授業をして欲しいですね。」

どんな学生がこのプログラムを受講していますか。

「ほとんどの学生が留学生ですが、外国で英語を教えたい、というカナディアンも受講していますよ。
留学生は自国で小・中学校の教師をしている人達が多いですが、将来的に何がしたいのか、明確な目的がないままに受講する学生もいます。私はそれでもいいと思うんです。このプログラムが、英語講師という職業に向き合い、自分に向いているかどうかを考える機会になるでしょう。実際に全く英語講師になることを考えていなかった学生が、プログラム受講中に素晴らしい才能を開花させて、講師の道に進むケースもあります。私も彼らの講師として、学生が教えることに喜びを見出してくれると、本当に嬉しいですね。」


学校の様子

授業で使う教材を手作り カラフルな教材で子供の
注意を引き付けます。
語彙を教えるための教材
放課後に習字クラスを開講 ゲームを取り入れた授業の様子。
なんだか楽しそう!
壁一面に張られた生徒からの
サンキュー・カード

「実践的な模擬授業のプレゼンテーションで鍛えられます!」

Mさん:TESOLプログラム受講中の日本人学生。女性。 

Yさん:TESOLプログラム受講中の日本人学生。男性。 

MMさん:TESOLプログラム受講中の日本人学生。女性。 
(写真左:TESOLプログラムの受講生の皆さん)

まず、みなさんがこのプログラムを受講した理由を教えてください。

Mさん:「私はTESOLには前から興味がありました。高校の英語教師志望なので、教員試験を受ける前に英語に自信をつけたくて、受講を決めました。」

Yさん:「僕は日本で小学校の先生をやっているんですが、こっちに来てちょっと時間が空いたので短期で何か取ってみようかなと、すぐに受講できるプログラムを探しました。この学校のTESOLは、TECも同時に学べて6週間で修了なので、取りやすいと思いました。」

MMさん:「私はワーホリで来ているんですが、何か資格が取りたいとエージェントに相談したら、このプログラムを紹介されました。特に英語講師になりたいとは考えていないです。」

実際にこのプログラムで学んでみていかがですか。

MMさん:「教えることはやっぱり難しいな、と実感してます。経験を積んで身につけていくものでもあるんだろうけど、先生としての立ち振る舞いが一番難しい。今日の授業ではちょうど、中学校で英語を教えるというシチュエーションでプレゼンテーションをしたんですけど、本当に大変でした。緊張するし、やることはたくさんあるし、予期できないことも起こるし。。。」

態度の悪い生徒もいました?

MM:「ええ、それはもう!そういう生徒にいかに臨機応変に対応するか、とういうのも実習の一環なので、わざとそういうことをやってもらうんですよ。例えば寝ている生徒とか、喋れない生徒とかの役割を予め決めておいて、一週間ぐらい前から準備するんです。」

ちなみにMMさんは、今日寝ている生徒にはどうやって対応されたんですか。

MMさん:「こう、『起きて、起きて!』って優しく(笑)。でもなかなか聞いてもらえませんでした。」

Mさん:「私も今日はもう、心が折れました!役とはわかっていても、授業を妨害されたりするとなんだかすごい怒りがこみ上げてきて(笑)。これが現実だったら、先生達の苦労ってすごいなと思いますね。」

MMさん:「わかる。終わった後は、もう話しもできないぐらい疲れたよね。」

Yさんはいかがでした?教師としての経験がある分、やりやすかったですか。

Yさん:「いや、役でやってるから、もうみんなやりたい放題で(苦笑)。」

Mさん:「しかも彼はクラスで男の子1人きりなので、女の子みんなにいじめられて、すごくかわいそうでした(笑)。」

Yさん:「実際の授業では、生徒も『ここまでならいけるかな』、と教師と駆け引きしながらいくじゃないですか。だけど今日のはみんな役でやっていることだから、とことん挑発してくるんですよね。現実の授業より大変でした。でも今回自分が生徒役をやってみて、生徒の立場で見たり考えたりすることができたのは、すごく良い経験になりましたね。生徒側の目線で見てみて、どう教えてもらえばわかりやすいのかがわかったので、次に自分が教鞭に立つときに生かせると思います。」

勉強の方は大変ですか。宿題なども出ますか。

Mさん:「宿題はほとんど出ないですが、週に一回のプレゼンテーションの準備には時間がかかりますね。プランを考えるだけで1〜2時間はかかるし、授業をきちんと準備しようとしたらいくらでも時間を使えます。
それから毎週月曜日は前の週に習ったことの小クイズがあるので、週末にはそのための勉強をしています。」

授業で学んだことの中で、将来最も役にたちそうな事は何ですか。

Mさん:「私はやっぱり毎週金曜日のプレゼンテーションですね。知識だけあっても良い教師にはなれないので、その週に学んだことをまとめて実践するプレゼンテーションは、大変だけどとても意味のあるものだと思います。
それから他の学生から学ぶことも多いですね。みんな教師としてそれぞれに違う考え方があって、それを英語で聞けるのがとても勉強になります。」

Yさん:「北米ではゲームなどのアクティビティーを通して語彙を学ばせたりしますよね。そんなふうに楽しみながら学ぶというスタイルは、日本でも取り入れていけたらいいですね。」

MMさん:「私は、注意欠陥障害とか自閉症などの学生のためのスペシャル・ニーズを学べたのがすごく良かったです。今まで知らなかったことをたくさん学べました。将来はできたらそういった人達との仕事がしたいと思っています。」


<取材後記>

ガスタウンにあるTESOL専門学校、Canaglobe TESOL Centreにお邪魔しました。
こじんまりとしたフレンドリーな雰囲気の中、カナディアン学生と一緒に英語教授法が学べる学校です。
TESOLとTECの両方を6週間で同時に学べるので、帰国前に短期で資格がとりたい人におすすめです。

取材のこの日はちょうど、模擬授業のプレゼンテーションがあったそうで、学生さん達は極度の緊張の後の疲れで、やや放心状態。。。それでも最後まで、一つ一つの質問に答えてくださいました。みなさん、ご協力どうもありがとうございました!

レポート Jpcanda.com取材班(Nicky)
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