留学エージェント
以前、比較的大手の留学エージェントが突然に倒産し、留学業界が騒然となったことがありました。
留学やワーキングホリデーをお考えの皆さんにとっては、身近に感じるニュースだったという方もいることでしょう。
それでも、自分で手続きをせずに、留学エージェントを通して手続きをした方がやっぱり安心、そしてその方が断然お得!!
それはなぜ?
そもそも留学エージェントって何でしょうか。
留学エージェントとは?
中には航空券の手配や、ホームステイ、海外旅行保険の手配などをしてくれるところもあります。
留学はするけれど、今現在は仕事中でなかなか準備に時間が裂けないという人は、費用がかかっても、全てお任せでやってくれるところが便利かもしれません。
旅行に行くときに、代理店に航空券やホテル、ツアーの手配を頼むのと同じですね。
ある程度自分でできるよ、という人も、世界中の膨大な学校の中から、本当に自分の希望や目的にぴったりの学校を探し出すというのは至難の業。
それこそ、莫大な時間がかかってもったいないですね。そんな時はやはりプロにお任せするのが一番。
「でも費用がかかる・・・」という方には、費用がかからない方法もあります!
2種類ある留学エージェントのタイプ
留学エージェントは、以下の2種類に大きくわかれます。
2.留学先となる現地に拠点を持つ「現地エージェント」
それぞれの特徴を見てみましょう。
1.国内エージェントの特徴
国内に拠点、サービス提供オフィスがあり、広告宣伝なども大々的に行っているので、ちゃんとした会社である安心感があるかもしれません。大手旅行代理店のイメージでしょうか。
そして、提供される留学サポートサービスには、一定のサポート料金が課されるのが一般的です。
ですから、国内エージェント選びで気をつけるべきは「サポート料に納得ができるか」がポイントとなります。
サポートが有料であることは、もちろん悪いことではありません。重要なことは、それらが内容に見合ったサービス料であるか、その内容や料金が納得できるものかをきちんと見極めることです。
料金だけでなく、自分にとって本当に必要なサービスなのか、本当は不要なサービスが含まれていないかということもしっかりチェックする必要がありますね。
留学サポートサービスというものは、提供されるサポートの多くが実際に現地に渡航した後に受けるサービスであることを念頭に置いてください。
空港送迎に始まり、ホームステイ、学校、すべては留学先でのことです。
国内でカウンセリングを受けていた時に聞いていた話と、渡航後の内容が合わず、残念なことに「出発前と話しが違う!」というトラブルをよく聞きます。
でも、現地オフィスのない国内エージェントだと渡航後のサービス変更が難しかったり、不可能だったり余計な手数料が増えかねません。
事前の評判をしっかりと調べておく必要がありますね。
2.現地エージェントの特徴
先にお話ししたように、「現地エージェント」というのは、メインオフィスが渡航先である“現地”にあるエージェントのことです。
◆特徴1「現地ならではのリアルな情報提供」
「たったそれだけ?」 いえいえ、これがとても重要なことなんです。
なんといっても現地の新鮮な生情報を豊富に持っています!
ですから、キレイなことがたくさん書いてある学校のパンフレットやホームページよりも、リアルな実情を知っているのがこの現地エージェントなのです。
◆特徴2「サポート料が無料、格安!」
現地エージェントのもう一つの大きな特徴は、サポート料が無料や格安であること。
なぜ無料や格安でサポートを提供できるかというと、広告宣伝に費用をかけていないところがほとんどだからです。
どんな分野でもそうだと思いますが、会社の経費が最もかかるのは人件費、そして広告宣伝費です。
テレビや新聞、雑誌、インターネットなどで広告をしようと思うと、莫大な費用がかかりますよね。この点は皆さんもご存知かと思います。
宣伝に力を入れれば、知名度は上がるかもしれませんが、それだけ費用がかかります。
そしてその費用は価格に上乗せされることになります。
その分、現地エージェントというのは国内エージェントに比べ知名度は低いかもしれません。ですが、サービスは満点!
例えば次のようなサービスがあります。
◆現地エージェントでよくある、無料/格安サービス
・学校紹介、相談、カウンセリング
・学校申込手続き代行
・日本への国際電話
・ネット接続PCやプリンターの利用
・書類のコピーやスキャン
・DVDレンタル
・地元イベントなどのボランティアの紹介
・TOEIC模擬テスト
・24時間緊急電話サポート
・デジカメ/ビデオ貸し出し
・カラオケ
・荷物一時預かり
・バイリンガルカナディアンとの英会話
・現役英語教師による英語学習アドバイス
・ビザ申請代行、相談
・空港出迎え、初日オリエンテーション
・ホームステイ紹介
なぜ「現地エージェント」は無料、格安サービスを提供できる?
上記のサービスが全部無料ないしは格安!・・・こう聞くと、かえってアヤシイ~と思うかもしれません。おいしい話ばかりだと、余計に不安になりますね。
なぜ無料、格安なのか。
「国内エージェント」のように広告宣伝費に莫大なお金をかけていないということが、サービス料金を下げられる理由です。
ではいったい、「現地エージェント」はどこから利益を得てビジネスをしているのでしょうか?
それは皆さんの留学先となる学校です。
学校には世界中から留学生が集まります。
英語の勉強に来るのですから英語ができなくて当然。
だからといって、
学校に全ての言語が話せるスタッフを用意できるはずもありません。
そのため、渡航前の学生のサポートをしてくれる留学エージェントは、学校にとって入学したい学生を集め、そして、入学したい学生の問合せ対応や手続きを手伝ってくれる存在なのです。
そのため、学生が入学したことに対して学校から謝礼が支払われ、これが現地エージェントの運営資金となるわけです。
旅行会社で手数料を払うことなくホテルやツアーの予約ができるのと同じですね!
自分で情報収集できるし、やっぱりエージェントっていらないんじゃない?
情報社会。なんでもインターネットで調べられる今は、パソコンやスマホがあるだけで情報が手に入ります。
エージェントがなくとも、自分一人で留学の準備ができる人はたくさんいるでしょう。
留学にはそもそもエージェントは必要でしょうか?
留学に必要な主な準備は、以下の6つです。
(1)パスポート申請
(2)学校決定・入学手続き
(3)ビザの申請
(4)住むところの手配
(5)航空券購入
(6)保険の準備
一番大変なのが(2)や(3)ではないかと思いますが、これらを一人でやり遂げた時の達成感はきっと大きいことでしょう。やるのは自分自身ですから、余計な手数料がかかりません。
では使わなかった場合のデメリットは何でしょう。
留学エージェントを使わなかったら?
一つ目は、一から調べなければならないので時間がかかるという点です。仕事をしながら留学の準備をしている人は大変かもしれませんね。
そしてもう一つは、「もし何かあった時」の対応も一人で行わなければならないという点です。
例えば、
‐ビザ申請をしてみたら一般的な例には当てはまらない特殊なケースだった、
‐ビザが却下されてしまった、
‐入学を予定していた学校が倒産をしてしまった、
‐聞いていた話と学校のプログラムの実際が違う、
‐ホームステイ先でトラブルに合った などなどなど・・・。
こういった時にもすべて自分で対応をしなければなりません。
それも、英語でのやりとりです。
トラブルも留学につきものだ!
と考える方にとってはそれも試練のひとつ、いいと思います。
ですがもし、こういうトラブルがあったら心配だな…と思う方は、エージェントの利用を検討してみてもいいのではないかと思います。
国内エージェントと現地エージェントの見分け方
どちらのタイプのエージェントか、見分ける方法はオフィスの場所です。
ウェブサイトの「お問い合わせ」や「会社概要」などのページから、オフィスがどこにあるか調べてみてください。
渡航先の住所が記載されていて、渡航先のスタッフの写真などが掲載しているところは、現地エージェントであることがほとんどです。
一方、日本国内のオフィスの場所は書いてあるものの、渡航先住所が明記されていないという場合は、国内エージェントである可能性が高いです。現地オフィスは提携先の別会社であり、自社ではないため住所を載せていないのです。
なおスタッフの写真と書きましたが、スタッフが短期間でよく入れ替わるようなところでは、スタッフの個別写真は掲載されていないかもしれません。
実際にエージェント会社に行って相談が受けられる「国内エージェント」は留学について何もわからない段階で魅力があるように思います。そのような場所で、ちょっと情報収集してみるのも良いかもしれません。
国内エージェント?現地エージェント?
留学エージェントを使わないと、「何かトラブルがあったとき」がなかなか大変そう、そう感じる方は、やはりエージェントを利用するのが安心です。
「国内エージェント」と「現地エージェント」はそれぞれのタイプで、サービス内容が大きく違う特徴があります。まずこのどちらのタイプを選ぶか、というのを決めると良いと思います。
国内エージェントは手数料がかかるかもしれませんが、「安心料」と考えられるかもしれません。直接会って話せますから、留学先の現地にある顔の見えないエージェントよりも、安心と感じるかもしれませんね。
また国内エージェントは、1つの国だけでなく、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアと複数の国の留学を取り扱っていることも少なくありません。どの国に行こうかな?と迷っている人には向いていると思います。
それに対して現地エージェントは1つの国に特化していることが多いですが、
何しろ直接会うことができない現地エージェント。怪しさ満点(!?)。不安はどう払拭したらいいでしょうか。
よくある質問&疑問・不安点
疑問1:日本にいる間は会って話をすることができないけど大丈夫?
→ ウェブサイトなどに掲載されている写真、情報を確認
→ 利用者の声を(口コミ情報)を見てみる
今はSNSが発達し、Facebookなどでいくらでも「生の声」を見ることができると思います。
気になるエージェントのホームページだけでなく、SNSもチェックしてみるといいでしょう。
また、日本で説明会を開いていることもあります。参加してみることで実際にスタッフに会うことが可能です。
疑問2: 学校手続き以外は自分でしなければならないのが不安
→ やり方はかなり丁寧に日本語で説明してもらえます
疑問3: 大手じゃないけどサービスは充実してるの?
→ いつでも現地からの最新情報でアドバイスがもらえる
→ 一つの国、地域に特化したサービスをしているため、情報量が豊富、最新である
そして見落としがちなのが「渡航後」のサポート!
留学生にとってサポートが本当に安心なのは留学出発前よりも、現地に行ってから。
「現地エージェント」は留学先で、何かあったら頼れる存在、
そしてトラブルがなかったとしても留学生活をより充実したものにするため、すぐそばでずっとサポートしてくれるサービスを提供してくれる場所です。
不安がいっぱい、やりたいこともいっぱいの留学先で、一人一人の留学生の立場に立って、豊富で最新の現地情報をもとにいつでも相談に乗ってくれる、留学先で会いに行けるエージェント、それが「現地エージェント」といえるでしょう。