◆語学学校で学ぶ英語資格
語学学校で学べること
語学学校といえば、ベーシックに英語を学ぶところ!という感じですが、それ以外にもたくさんコースがあるのをご存知ですか??
留学で身に付けた英語力をきちんと証明するため、または英語を学ぶモチベーションアップのために、各種の英語検定をカナダで受験して、英語スコアを得てから帰国する、という人がたくさんいます。
確かに、英語にどっぷり浸っているカナダ留学中に自分のベストスコアを獲得して、日本に帰国したいですね。
カナダで受験できる英語検定はたくさんあります。
得られたスコアを何に利用したいかの目的によって選びましょう!
TOEIC Test of English for International Communication
日本で最も知られている英語検定資格で、カナダでも受験できるのはこのTOEIC(トーイック)試験です。
就職活動の時に英語力をアピールするスコアとして一般的に活用されていますね。
TOEICの概要・特徴
リスニング100問(パート1~4)とリーディング100問(パート5~7)からなる試験で、結果は「合格・不合格」ではなく、10点から990点のスコアで表されます。
ビジネスの様々なシーンを想定した問題となっていて、ボキャブラリー、表現などもビジネスで使われるものが頻出するため企業でもTOEICの高いスコアを持つ人材を求めるというわけですね。
日本ではとても有名なこのTOEIC、ところが海外ではあまり知られていません。
そのため、語学学校でTOEICコースを持つ学校は非常に少ないです。
ただ全くないわけではなく、選択科目の一つとしてTOEICクラスを設けている語学学校もあります。
日本人留学生に人気のTOEIC専門学校
TOEICの受験対策だけをする専門学校もあり、帰国後の就職活動のためにぜひTOEICのハイスコアが欲しい!!という日本人留学生などにとても人気です。
とにかくフルタイムでみっちりとTOEICの勉強ができるので、1か月で100点以上アップ、そして数か月間通学して800点~900点台の上級者スコアを獲得する人が続出します。
自分が留学中にがんばった英語を、就職活動の履歴書に加えたいという方は、留学の総仕上げにTOEIC受験の計画を入れておくといいですね。
TOEFL Test of English as a Foreign Language
次にご紹介する英語の資格試験は、、TOEFL(トーフル)と呼ばれるものです。日本で最も知られているTOEICとは、どのように違うのでしょうか。
北米の大学進学のスコア証明
TOEFLはアメリカのNPO団体が主催している試験で、主に、北米を中心とする大学・大学院に留学生が入学を希望する場合の英語力の証明として使われています。もちろん、カナダでも多くの大学がTOEFLを採用しています。
アカデミックな試験内容
一般の英語試験と大きく異なるのは、TOEFLが非常にアカデミックな内容となっている点です。例えば、みなさんが中学生・高校生の時に理科や社会科の教科書で見聞きした言葉の中には、日常生活の中では全く使わない言葉も含まれていましたよね。そういった単語も覚えなくてはなりませんし、テーマ自体がアカデミックな文章を読み書きしなければなりません。
リスニング、リーディング、スピーキング、ライティング、各セクションが30点の配分となり、120点満点のテストです。
IELTS International English Language Testing System
次にご紹介するのは、IELTS(アイエルツ)という英語の資格試験です。
TOEFLはアメリカの団体が実施しているのに対し、IELTSはイギリス、ケンブリッジ大学の試験機構が実施している試験です。TOEFLのイギリス版とでもいったらいいでしょうか。
とはいえ、IELTSはヨーロッパの大学だけでなく、北米、オーストラリアなどの大学でも、入学スコアの証明として広く採用されています。
IELTSの場合は、
- Academic(アカデミック英語)
- General(一般英語)
の二種類の試験があります。
大学・大学院入学のスコア証明用にはAcademicを受験しなければなりません。
Generalは一般的な英語力の判定のほか、カナダに移民をする際の英語力の証明として使われていることが良く知られています。
読む、聞く、書く、話す、4つの試験区分にわかれ、結果は各項目0.5点刻みで、満点は9.0点です。
TOEFLとIELTS、どちらの試験がやりやすいかは人それぞれですが、傾向として、IELTSの人気が上昇しつつあるようです。
ケンブリッジ検定
英語の検定というと、5級から1級まである「英検」を先に思い浮かべる方が多いと思いますが、「ケンブリッジ検定」という英語資格試験もあります。
日本ではまだ知名度が低いですが、実は世界150か国以上の国で行われている英語検定で、ケンブリッジ大学の試験機構が監督しているものです。
基礎レベルのKET(Key English Test)から順に、PET (Preliminary English Test)、FCE(First Certificate in English)、CAE(Certificate in Advanced English)と続き、最上級レベルのCPE(Certificate of Proficiency in English)ではネイティブと同等のレベルと言われています。
CPE (ネイティブレベル)
↑
CAE
↑
FCE (中~上級レベル)
↑
PET
↑
KET (初級レベル)
カナダの語学学校では、中級~中上級レベルのFCEや、上級レベル(大学入学レベル)のCAEの受験対策クラスが開講されていることが多いです。
IELTSよりもずっと日常生活に密着している内容が多いため、英語力を試すために多くの人が受験をしているというわけです。
この試験は、単純な4択問題などではなく、記述式部分も多くあるため、ごまかしがきかず、試験の対策をすることによって、真の英語力が身につくという点も、人気の要素となっています。
ケンブリッジビジネス
ケンブリッジ検定には、5段階ある一般英語の初級~上級検定の他に、もうひとつBEC(ベック)と呼ばれる試験があります。
これはBusiness English Certificatesという試験のことで、その名の通り、ケンブリッジが行っているビジネスシーンにおける英語力を図るための試験です。
BEC Preliminary
BEC Vantage
BEC Higher
この3段階のレベル試験が用意されています。
この試験自体の認知度は、残念ながら日本ではまだあまり高くありませんが、帰国後仕事で英語を活かしたいと思っている人にはぜひお勧めしたい検定のひとつで、最近多くの学校がBEC対策コースを設定するようになってきました。
ビジネスで通用する英語力を、BECで試してみてはいかがでしょうか?