カナダ「専門留学」特集(2018)
一見、複雑そうな「看護師への道」、整理して夢に近づける!
ここ数年、日本で看護師だった方のカナダ留学が、とても増えています。
そんな中よく聞かれるようになった
「日本の資格を活かし、カナダで看護師になりたい!」
「カナダで看護師になって移民したい!」
という皆さんの声に応え、一見複雑そうに見えるその手順を、わかりやすくご案内します。看護師の経験を海外で活かしたいと思われる方は、今なにをすべきなのかがきっと見えてくると思います。
看護師は、永住権へ大ジャンプできる一つの手段でもあります。まずは手順を理解して、夢に近づきましょう!
【注意】 以下の記事は、日本で正看護師資格と経験を持っている方向けの内容となっております。
【成功者インタビュー】カナダの看護師の資格を取得!
元々は、どのような計画でカナダに来られましたか?
カナダに着いてから、実際に資格を取るまではどのような道のりでしたか?
入学後は、看護の勉強と英語の勉強を一緒にやっていかなければならず、Omni Collegeの授業が終わった後、夕方からテスト対策の学校に通った時期もありました。目標を見失わないよう、自分の気持ちを前に向かせながらの両立は簡単なことではありませんでしたが、Omni Collegeのコースが終わる頃には英語の基準も無事満たすことができました!こんな経験からも、英語力は早い段階でしっかり鍛えておくことをお勧めします。
その後は、まずBC州の看護協会(CRNBC)に申請をしました。半年後の9月にNCAS(旧称SEC)というアセスメントテストを受け、最終的にカナダの看護師試験(NCLEX[旧称CRNE])を受けました。
またCRNE受験後、250時間の実務を私立の病院で行いました。実務終了と同じくらいにCRNEの結果が来て、結果は合格!ようやくライセンスを取得できました!今は就職活動中です。ビザの問題も含め大変ですが、がんばっています。』
日本とカナダの現場では、どんな違いを感じられましたか?
また、日本に比べていろいろな仕事が細分化されていている点が違いますね。日本では受け持ちの看護師が朝のケア、投薬、処置などすべてこなさなければなりませんでしたが、カナダではCare AidやLicensed Practical Nurseがそのほとんどを担当します。その分、一見仕事量は少ないように見えますが、ひとつひとつの仕事の責任が大きいなと感じています。 』
将来は、どのような計画をされていますか?
これからカナダへ来る看護師の方へ、何かアドバイスがあればよろしくお願いします。
カナダで看護師になるのは努力が要ります。英語力の条件も高いので、英語の勉強もしっかりされることをお勧めします。また今のカナダは、経験が多いほうが有利な傾向があります。ですから日本での経験を積むことも大切だと思います。』
カナダで看護師になるためのQ&A(BC州の場合)
ではここで、カナダで看護師になるための基本知識を見ていきましょう。
Q:日本で看護師の資格を持っています。カナダでも看護師になれますか?
A:日本で看護師だった方は、カナダで看護師になるための条件の一部をクリアしています。ただ、カナダの看護師資格を取得するには、資格テストに合格する必要があります。またこの試験を受けるには、看護師になるための条件(一部除く)を満たした上でないと、受験が出来ません。
BC州で正看護師(Registered Nurse:RN)になるための条件は下記のとおりです。
外国人がRNになるための条件
・母国で看護師教育を受けていること
・母国で正看護師の資格があること
・過去5年間で、看護師として1,125時間の就労経験があること
・規定の英語力があること(IELTSまたはCELBANのスコア)
・健康であること
・犯罪歴がないこと
・RN試験(NCLEX)に合格すること
など(注:州によって異なる点もございます。)
Q:英語力はどのくらい必要ですか?
A:高い英語力が求められます。2011年7月に改定された基準では、IELTS4教科平均が7.0 など、高い英語力が要求されています。IELTSのほかCELBANと呼ばれる、看護師のエリアを中心に問題が作られた試験(実技あり)も選択可能です。いずれの場合も、リスニングに関しては高いスコアが求められます。
Q:条件がそろったら?
A:上記の条件をクリアしたら、必要書類をそろえて看護協会に提出し、試験を受けます。ライセンスを受け取るまでの全体的な流れは以下のとおりです。
ライセンス取得までの流れ
■必要書類をそろえて、National Nursing Assessment Service(NNAS)に提出
NNASにて看護協会(CRNBC)に提出するレポートを作成する
↓
■看護協会(CRNBC)に申請
↓
■NCAS(Nursing Community Assessment Service)アセスメント試験を受ける
↓
■RN試験(NCLEX)を受け、合格する
Q:RN試験とはどんな試験ですか?どのように勉強したらいいのですか?
A:RN試験は看護の仕事ができるかどうかを判定するための試験です。午前と午後 合計6時間に及び、265問前後の問題を解かなければなりません。この試験対策を独学することは並大抵のことではありません。そこで、RN試験準備コースがある医療専門学校などに通学するのが、カナダでは一般的です。このような学校では、RN試験の対策授業以外にも、CELBAN対策、医療英語の授業も用意されています。
Q:やっぱり英語力が心配なのですが・・・。
A:外国人ナースにとって、資格を得るためにもっとも苦労するのが、英語力です。
人の命を預かる職業として現場に参加しますので、コミュニケーションに問題があっては看護師になれない、という考え方はもっともな話ですよね。ただ、日本人でも、英語を鍛えるところから始めて、看護師になった方もいます。
まずは、一般の語学学校、医療系専門学校で、しっかりと基礎を鍛えることをお勧めします。
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OMNI Collegeのご紹介
1999年に開校し、看護師試験合格率は95%以上を誇るOMNI Collegeは看護師歴40年以上の校長先生を筆頭に、教師陣は現役の看護師や医療従事経験者が多数在籍。常に医療の最先端で働く現場の新鮮な知識が学べ、それでいて大変アットホームな学校です。
プログラムについて
Canadian Nursing Review Program For Internatioinally Educated Nurses
このコースの中には、6か月間の医療英語プログラムも準備されており、医療に関する用語を勉強するのみならず、患者や医者や同僚に理解してもらえるような発音やイントネーションにも注意して学ぶことができます。
もし、規定の英語力をクリアしていれば、英語プログラムの6ヶ月を省くこともできますが、留学生はほぼ間違いなく英語力の上達が必要なため、この18ヶ月コースを中心に選ばれています。
受付の様子
授業の様子
細かな作業も丁寧に訓練を受けます
英語で看護学の復習をします
医療機材のそろった教室
CELBANクラスの生徒さん達
OMNI College
所在地: 3180 - 8788 McKim Way, Richmond BC V6X 4E2
連絡先:TEL (604) 279-1800 (英語) FAX (604) 279-1896
開校: 1999年
加盟教育団体:PTIB、EQA
生徒数: 年間約100名
日本人の割合:25%
クラス編成:平均12〜15名、最高24名
入学条件:看護師の学位保持・資格登録があり、過去4年間に1125時間かつ過去6年間で2年以上の実務経験があること。
英語力(OMNIカレッジの面接試験 IELTS 5.5) ※プログラムによっても異なります。
コース開始日: 年2回(詳しくはお問い合わせ下さい)