2001.10.3
Vancouver Premier College English Language
『カナディアンと夢を熱く語ろう。そして、きみの意欲を燃やし、目標にあったコースで自分の夢を目指せ!』
ここは、新しいアイディアにあふれ、専門学校と姉妹校なのでカナディアンと出会うチャンスが多いと聞き、どんな学校なのか早速のぞいてきました。
★うちの学校は真剣に勉強している学生ばかりです。ホテル科と同じ敷地内ということもあって、目標を持ったもの同士、張り合いを持って勉強しているのでしょう。
(ジューさん Marketing executive・・・韓国語、日本語、英語を堪能に話す。)
−学校の概要を教えてください。
「このVancouver Premier College English Language(以後VPCEL) は、初級から上級と、8つにクラスが別かれています。初級の学生は基礎的なコミュニケーション術を、中級、上級の学生はより専門的な英語を学ぶ事が出来ます。
午前の授業内容は、全レベルとも一貫した、総合的なプログラムです。文法、作文、発音、リスニング、読解力、そして読みなどになります。
また午後の内容ですが、初級から中級は学問的な内容だけでは無く、楽しく文化的な英語を中心となっています。そして中級、上級は大学進路準備、ビジネス英語、観光、ホテル産業に関する英語のクラスなどから選択する仕組みになっています。パートタイムを希望の学生は午前または
午後の授業を選択することが出来ます。」
−日本人の割り合いはどのようなものでしょうか?
「日本人は少ないですね。10%くらいです。またVPCELは国際種豊かです。 今現在では台湾、韓国、中国、イタリア、チリ、イスラエルなどからも来られています。」
−上級クラスまで入って勉強された方は、とても英語力は向上していると考えても良いのでしょうか?
「上級クラスを終わられた生徒さんは、どこの大学にも、うちのホテル科にも、どこにでも進学ができるレベルの英語力が実につくのは確かです。」
−こちらの学校にはホテル科もありますけども、そちらへの編入も可能なのでしょうか?
「はい。学生の60%は、ホテル科に進むつもりでこのESLを受講しています。上級クラスを終わられた方は、ご志望でしたら、そのままホテル科に入校できます。」
−では上級クラスを終わると卒業と考えても良いのですね。
「そうですね。そう考えてゴールを目指して頑張って欲しいです。ホテル科の学生や、ホテル科に進もうと考えている学生は、これからの目標がはっきりしているので、他の学生にも良い張り合いになってる事だと思います。」
−上級クラスを終えるにはどれくらいの期間が必要でしょう?
「もちろん個人差は有りますが、フルタイムで8ヶ月ほどでしょう。」
−ホテル科に進む予定のない学生にはどんなメリットが有りますか?
「実践英語を学べるコースを作っていますので、その英語力が確実に伸びます。またカナダの専門学校を見るチャンスにもなります。ホテル科との関係で講演があったり、敷地がホテル科と一緒ですので、カナディアンと話せるチャンスは他のESLよりかなりたくさんあります。
また、先ほども述べましたが、ホテル科の学生や、大学受験やホテル科に進もうと考えている学生は、懸命に勉強しているので、良い張り合いを受けますと思いますよ。」
−中級、上級クラスでは、なにか特別な授業が有るのでしょうか?
「もちろん。英語を実践で使えるようになるよう、訓練的に英語を使う練習をします。またホテル科ではすでに実施してるのですが、観光、ホテル産業界で、ボランティアとして働き、英語を実際に使ってみると言う授業も予定もしています。」
★この前は先生の家に泊まりに行きました。本当にとっても楽しい先生ばかりですよ。
(Student 美奈子さん・・・半年後くらいにはフィルムスクールに行きたいということ。ただいま、インターミディ
エートレベル)
−この学校に来たきっかけは?
「知り合いのお姉さんがJoy(下の先生)と知り合いだったんで、いろいろ話を聞いたところ、学生と仲がとても良く、授業以外にもいろいろと連れて行ってくれると聞いたので、興味が湧きました。
そして去年、バンクーバーに遊びに来た時に、一回授業に出席させてもらい、英語を学ぶにはここしかないな思い、決心しました。今で3ヶ月間ここに通っていますが、少しずつ、フレンズ(ノースアメリカの人気テレビ番組)が聞き取れるようになりましたよ!」
−カナダについてはどう思いますか?
「大きい国ーですね。自然がたくさん!広々とした気分です。留学にはカナダしかないなと断言できるくらいです。そしてカナダ人は良い人が多いです。のんびりとしていて私はとても好きです。」
−ここの先生はどうでしょう?
「とても大好きです!この前はJoyの家に泊まりに行きました。また、Sara(他の先生)は日本に3年間住んでたから、日本語の単語も少し知っているのです。すごくみんな楽しい人ばかりです。たまに一緒にお酒をのみに行ったりもします。酔うと英語が普通より自然に出てくるのにはおどろきしましたね。(笑)
もちろん、楽しいだけではないですよ。授業もとても分かりやすく、真剣に教えてくれます。私がここを決めた第一の理由は教え方が分かりやすかったからです。そして授業以外の時間には生活の中の悩みを聞いてくれたり、助けてくれたりするんです。」
−助けてくれたって、どんな話か聞かせてもらえますか?
「例えばですね、この前、お米や油を買いたいけど、重くて家に持って帰れないなー、とかを話していたんですよ。そしたら車で一緒について来てくれました。本当に助かりました。」
★校内風景、授業風景
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広々としたロビー。優しく、笑顔で出迎えてくれる。
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校内のホール。ホテル科と同じ敷地だからか、とてもセンスが良い。また生徒も、服装はカジュアルなのに、背筋をぴっと伸ばし、雰囲気に合っている。 |
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インターミディエートクラス。楽しげな授業。生徒もどんどん質問し、笑いがこぼれていた。生徒も先生もリラックスしていた。 |
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コンピューターを使った授業。
聞き取りをして文章を打ったり、作文を書いて先生がチェックする。 |
★日本人の学生は前向きで明るく、がんばることが出来る生徒さんが多いから私は大好きです。
(Joy先生・・・生徒さんから、とっても愛されている先生。)
−どのように生徒の英語が上達するように心掛けているでしょうか?
「まず、心地のいいエリアを作る必要があると考えています。それには生徒との良い関係が大切ですね。また生徒同士の関係も非常に大切です。私は生徒同士が協力しあって学べるようにグループを組ませ、お互いに学ぶことも教えています。そうすると、人とのコミュ二ケーションも学べますし、学生同士良い刺激になるのです。」
−クラス構成はどのようなものでしょう?
「1クラス内の生徒が10人程と少なめです。というは学生1人ひとりをケア出来るように、そして自然に生徒との関係が強くなるように心掛けています。」
−どのように授業の工夫をされていますか?
「決まった量の宿題、テストはありますが、そこからどのように生徒が楽しんで勉強できるかをいつも念頭に置いています。英語は簡単に早く上達しません。ここには半年以上通っている生徒もたくさんいます。ですから、生徒が飽きないよう、ギブアップしないよう、楽しませる事にも気を使っています。また生徒が上達したと生徒自身に実感させる事も大切だと考えています。」
−会話には重点を置いて教えているのでしょうか?
「文法を知っていないと簡単な文章しか作れません。そこで会話だけに重点をおかず、文法に加え、作文、スピーキングなど、総合的にすべて教えています。」
−ホテル科に進学する学生に教える英語とはどのようなものでしょう?
「これは選択のクラスになりますが、観光、ホテル産業に関する英語というクラスがあります。そこではホテルの中で使うボキャブラリー、予約の受け方、お客さまへの接客などについての英語を勉強します。そして上級クラスになると、どのような状況で、どう使うか、などそれらを実践に使う練習をしていきます。」
★カナディアンと話をしていると、英語が簡単に盗めます。またジョークなどの英語を覚えるのも楽しい!
(Student 裕子さん・・・前はホテルで働いていたので、それについての英語を本格的に学びたいということ。現在はアドバンスレベル)
−この学校に来たきっかけは何ですか?
「前はホテルで働いていたので、英語もホテル関係のところで学べば、また新しく視野が開くかと考え、ここを選びました。」
−ここの学校の環境はどうでしょう?
「ホテル科と一緒に交流があることは良いですね。普通の語学学校にはない、カナディアンの人と触れあう機会が多いです。
というのもホテル科とラウンジも一緒で、そこには卓球やビリヤードもあるので、実際、名前も知らない生徒とプレイすることもあります。
そしてホテル科の人と話すと英語を簡単に盗めるのです。とても良い勉強になります。」 −校内アクティビティが毎週金曜日にありますね。
「はい。それもホテル科の生徒と一緒に行います。観光にいったり、キャンプしたり、映画を見たりと。学校がこの費用を半分だしてくれるのが嬉しいところです。この前はロッククライミングに行きました。筋肉痛になってしまいましたが、とても興奮しましたよ。」
−先生は好きですか?
「はい大好きです。この夏の5ヶ月間、バスや電車が動かなかったストライキの時も、わたしのホームステイ先まで、先生が毎日車で学校までピックアップしてくれました。あの時は本当に助かりました。」
−どのように英語を使う工夫をしていますか?
「主に先生と話して使っています。先生とは友達のように、今日あった事などいろんな事を話します。先生達の会話は飽きないですね。またジョークが面白いのです。男の先生、Kellyは特に面白いです! 人としても楽しい人だから、喋っていて楽しいです。そういう英語も覚えられるのも良いですね。」
−学校のいいところ
「 なぜか英語を喋るのにプレッシャーを感じないのです。そして生徒も国際豊か。また先ほど話したように、先生に英語以外の生活面でも相談できるのはとてもいい事ですね。」
★学校と学生には実際に教える教師が一番大切。その教師選びは、私は自信があります。
(校長先生 Julia Peters・・・ここの校長になる前は10年間ほど英語教師をしていた。)
−このVPCELの質をより高める、という事にあたって考えている事はありますか?
「実際に学生に教える教師は、学校の質という点で一番大切です。実は私は前に長い期間、英語の教師をしていました。ですから、様々な教師を知っていましたので、彼等に声をかける事が出来たのです。
そして新しく先生を雇う場合には、プラクティスレッスンというものをしています。これは実際私や他の教師を生徒とみなし、教師として教える、という面接です。これで、私とスタッフが、その教師がこの学校のやり方に、ふさわしいか見定めるわけです。そのようにして教師の質の高さを保っています。」
−先生と生徒同士がとても仲が良いですね。
「はい。ほんとうに喜ばしい事だと自負しています。教師全員がこの学校を気にいってくれているようで、学校を始めて以来教師で学校を辞めた人はいません。喜ばしい事です。」
<取材後記>
インタビューで数回、この学校を訪問させていただきましたが、すべての人が親切で、仲良し。笑顔があふれ、知れば知る程、学校の印象は暖かくなっていました。それでいて真剣な空気も漂っているのです。それは、ガリガリ勉強するという雰囲気では無く、きりっとした眼で目標に向かって輝いているように感じられました。
また、先生と生徒が、学校で出会った学生同士の友達関係と同じくらい、あるいはもっと強く、親しいのです。一般的には、生徒が先生の家に泊まりに行く程は親しくはなりませんので、これにはさすがに驚きました。このように、先生と生徒の距離が近い事も、この学校の特長の一つと言えます。
それから、ホテル科の生徒との交流によって、学内でカナディアンの生徒と話す機会が多いのは、他の語学学校には無い、大きなメリットです。
インタビューした生徒は、「この学校、この先生以外の語学留学なんて考えられない」と、100%の満足感を持っていました。その背景には、ここの先生が、生徒一人一人に関心を持とうとする努力を重ね、そこから自然に生まれる愛情を大切にし、本当の意味での人間関係を築いているからだと感じます。わたし自身が、そんな生徒をうらやましく思いました。
英語環境の中で本当の人間関係を築きたい、そこから生まれてくる強い自信を持ちたい、という願いがここは実現しているようです。 そして、カナディアンと将来について真剣に語ってみてください。きっと、自分の人生の目標をしっかり立てずにはいられない、そんな気持ちになる事でしょう。
レポート Jpcanada.com取材班(Masumi)
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