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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2003.01.31

Zoni Pacific-Global Language Centre (旧PGLC)


『図書館の目の前!小規模の学校で、コミュニケーション力を養う。』

ダウンタウン中心部に学校はたくさんありますが、ここの学校は全クラスから中央図書館が見えます。
加えてユニークな学校ポリシーをもつこの学校におじゃまして、お話をうかがってきました。


★私達の先生はすごく面白く教えてくれる!!
(香港から来たDebbieさん(14歳)・メキシコから来たCitlalyさん・日本から来たKatsuoさん/ Intermediate2のクラスメイト。以下イニシャル。)

―皆さんカナダに来てどのくらい?
「D:4、5ヶ月くらいです。C:5ヶ月です。K:6ヶ月です。」

―なぜカナダで英語を勉強しているのですか?
「D:ここの高校(グレード9)に行くことになっているから。申し込みをしたものの、9月からの1学期には入れず、ここで英語力をつけて2学期から入るためです。
C:来年からメキシコの大学に入学が決まっていて、国際的なビジネスを勉強するために英語を勉強しなくてはならないからです。大学の講義は、スペイン語はもちろん英語とフランス語での予定です。
K:高校を卒業して来ました。今18歳で特に何も将来のことを決めてないんですが、英語を話せるようになりたかったんです。カナダのビジネスの学校に6ヶ月行って、ディプロマを取ることも考えています。」

―なぜこの学校を選んだのですか?
「D:実は、両親は香港にいますが、ここにいる親戚に学校を選んでもらったんです。
C:バンクーバーに来たとき、他の学校で勉強を始めましたが、1ヶ月前にこの学校に移ってきました。友人の一人がここを教えてくれて、自分でも学校のホームページを始めいろいろチェックして。
K:カナダに来るまで英語は全く話せませんでしたが、小さい学校を探していて。最初の予定では数ヶ月の予定でしたが、先生方の授業はとても楽しいし、僕自身も英語が上達してたんで、滞在を延ばしましたごくクラスメイトと友達になりやすい環境なんです!生徒も少人数で、いっつもしゃべっていますよ。生徒にとってはすごく良い学校です。」

―担当の先生についておしえてください。
「C:Jody!! 彼女はとっても面白い!クレイジー!(笑)
K:(笑)先生は年配で、他の多くの学校でも経験があるらしく、言い回しや発音の教え方がすごく上手なんです。もちろん文法も。すっごく面白い、良い先生です。
D:彼女はすごい面白いやり方で教えてくれますね。」

―この学校の特徴として、校外で活動する機会があるらしいですね。どのくらいの頻度で?
「K:前のクラス(Intermediate1)の時は、会話力が無かったので、今よりもっと多く外に出かけました。外に出て、実際に目で見たらその名前も覚えられるからです。地理も、例えばスタジアムがどこにあるのかといったことも実際に行って学びました。」

―皆さん英語の上達を実感しているようですが、実際に上達度が目で見えますか?
「D:毎月末テストがありますが、その結果次第でレベルも上がります。レベルが上がったということが、上達の証だと思います。K:テストはペーパーテストと、口頭テストです。口頭テストは先生と1対1の会話で、それがテープレコーダーに録音され、先生にチェックされ、スコアが出ます。録音されたテープは実際に自分で何度も聞くことができるんです。]


★この学校で教えるのを心から楽しんでいます。
(Jody先生/午前は Intermediate2のクラスを教えている。生徒から大人気!)

―どのくらい教師をしてらっしゃいますか?
「1984年からESLを教えていますので、もう19年近くね。1984年から日本の東京に1年、岡山の呉に3年いて、英語を教えていました。帰ってきて、Vancouver Community Collegeでさらに教授法を勉強したの。この学校ではここ2年間教えています。朝は Intermediate2のクラスを教えているわ。先ほどインタビューしていた生徒たちは、私のクラスの生徒たちよ。」

―皆さんとても積極的によくお話をしてくださって、感心しました。
「(笑)私達の学校の信念は、生徒たちにコミュニケーションを教えること、生徒がクラスを飛び出して英語を使うことなのね。校外に出て、人と触れ合うということを奨励しています。」

―校外活動のとき、何か紙を配布して、それに記入したりするんですか?
「いいえ、焦点は会話そのものです。もちろんそういった紙はありますけれど、自然に会話をするべきですからね。生徒たちにとってクラスの中での教師との会話は大丈夫でも、クラスの外や、学校の外で英語を使うとき、少し緊張しますよね。だからそれに慣れるためです。」

―どうやって、生徒たちに全く知らない人に話し掛けさせるのでしょうか?
「(笑)会話の内容は、クラスの中ですでに学んでいることで、ある程度知識がある状態に持っていきますので、全く知らない人との会話ではないんですよ!例えば、博物館に行って、その博物館について質問をしたりね。だからどのような質問になるかはあらかじめ予想がつくし、それに対する答えもね。もちろん人によっては生徒たちの発音を理解するのが大変であることを、皆で話しあったりするわね。」

―校外活動には、先生も同行されて、サポートされるのですね。
「はい。サポートは、生徒が必要ならね!(笑)私達は、とにかく生徒に会話力をつけてもらいたいの。初めは全く話せなかった生徒が話せるようになるのはすごくエキサイティングね。私の信念でもあるけど、座って勉強するためだけの語学でなく、リラックスして、会話として使える語学を教えたいの。間違ってもいいと教えることはすごく大事なことだと思います。間違っても、大した事じゃない、使い続けなさいとね。」

―先生のクラスの構成は?
「7−8人で、金曜は少し少ないわ。生徒たちの国籍は韓国、メキシコ、香港、日本などです。年齢の比較的高い生徒も、溶け込んでいます。年齢は問題ではないですね。」


★小さな家庭的な学校だから、職員全員が生徒さんの顔と名前を覚えるし、学生さん同士もすぐ打ち解ける雰囲気があるんですよ。
(Masumiさん:日本語対応スタッフ/日本語を話す生徒さんの頼りになる存在です。)


―プログラムについて詳しく教えてください。
「一般ESLにはフルタイムのインテンシブ、セミ・インテンシブ、パートタイム(午前・午後)があります。
学校の哲学が「実際に経験を通して学ぶ」というもので、コミュニケーション力を重視していますので、日本のような講義スタイルでなく、授業中にクラスメイトと活動する中で会話や単語を覚え、それを日常生活で使い、さらにクラスで復習や応用をし、最終的に「今やっているのは文法的に解釈するとこういうことだったんだ」と理解してもらうというアプローチをとっています。

また授業の中で扱った内容を実際に練習する場が教室だけだと、相手もクラスメイトだけですが、外に出かけていって、地元の人たちに応用するといったことを授業の一部に取り入れています。これをContact Assignmentと呼んでいます。
上級のクラスではカナダの法律がテーマになると、こういうケースのときはこういった裁判が行われる、ということをあらかじめ下調べして、裁判所に実際に皆で行ったり、ラジオやテレビ番組の現場に行って観覧するときは、そこで使われる単語はあらかじめ授業で勉強しますので現場ではリスニングに集中できますよね。

午前のクラスは3ヶ月で1レベルのカリキュラムが終わります。基本的に7レベルですが、人数に応じてレベル数を調整します。今現在は4レベルあります。見学に来た生徒さんたちは、他の学校の同じ名前のレベルに比べて、この学校の生徒さんのレベルが高いと驚く方が多いようですが、その理由は、生徒たちがとにかく積極的で、クラスで黙っていられない(笑)からなんですよ。先生も生徒たちを黙らせない(笑)というか、とにかく生徒たちに話してもらおうと努めています。
そういうわけで、毎週新しい生徒さんが入ってきますが、生徒たちのなかに初めて会う人でも受け入れる雰囲気ができているせいか、見学をしに来た学生さんが授業が終わった後そのままクラスメイトと友達になって話しつづけているといった場面も多く見受けられます。

午後のクラスは、月曜に会話、火曜にリーディング、水曜にライティング、木曜にリスニングと日ごとに学び、金曜日にそれを総合させたCanadian Studies(カナダに関する、月ごとのテーマに沿った授業)を行います。せっかくカナダにいるので、カナダのことを知る良い機会になっています。

レベル分けですが、この学校がスピーキングとコミュニケーション能力を重視しているため、グラマーが中級レベルであってもスピーキングがビギナーレベルといった方には、午前のクラスはビギナーレベルから始めていただく可能性が高いです。午後のクラスでは、リーディング、ライティング、リスニングといったある特定分野のレベルが高い人を、その分野の中・上級クラスに組み込むといった調整が可能です。

―年齢層はどういった感じですか?
20代前半から半ばまでが圧倒的に多いですが、ブリッジプログラムが2月から始まると10代の生徒さんが増えますね。また、熟年層の方からのお問い合わせもあって、この間もスウェーデンから会社をリタイアして来た60代の生徒さんがいました。

ブリッジプログラムは、外国からカナダの小・中・高校に進学する10歳から18歳までの生徒さんを対象にしたもので、カナダは9月の入学月に合わせて毎年2月から8月まで開催されます。これには学校への送り迎えもつきますのでお子さんは8歳から18歳まで大丈夫です。年々アジア方面からのお問い合わせがかなり増えていますよ。

親子プログラムというのもあります。お母さんと子供さんの組み合わせが多いですが、内容は親子で同じ家にホームステイに滞在し、親御さんはフルタイムの授業を受け、子供さんは朝授業を受けて午後はアクティビティに参加し、アクティビティが終わった後学校に戻って、授業を終えた親御さんと合流するというものです。

スタート日は全てのプログラムが毎週月曜日、一週間から週単位でお申し込み可能です。5月31日までのお申し込みには3ヶ月のお申し込みいただくと4ヶ月目が無料になるというプロモーションをしているので、ご利用いただいています。お申し込みが5月いっぱいまでなら、スタートする月は例えば9月でもかまいませんよ。」


★学校と授業の風景
授業風景1.
授業風景2.背後に見える図書館。
PCラボには5台のPCがある。
あらゆるところにソファが置かれ、壁はシックな色に塗り分けられている。
ラウンジから大きなパティオを望む。
ラウンジ脇のキッチン。左手にはドリンクとスナックの自動販売機がある。
ロビーにある噴水は、風水にちなんだもの。
carolineのオフィスはいつもドアが開いていて、中にはソファも置かれている。
図書館側から撮影した教室。階下にはスタバと天丼屋、生ジュース屋さんが並ぶ。



生徒が安心して勉強に集中できるような学校を作りたいと思ったんです
(Carolineさん:Director/ 2歳のときにご両親に連れられてカナダに移民してきたそうです。)

―なぜこの学校を作ったのですか?
「私はサイモン・フレーザー大学で言語に関する心理学を学び、教師の資格も取りました。口頭言語の病理学者になろうかと思ったからです。でも最終的にTESLコースをとり、ESLの教師になろうと決め、教育実習をしている間、バンクーバーのいくつかの学校で教えましたが、そのとき自分でもできると思ったんですね。約1年、学校を開くためのリサーチをするかたわら、無料クリニックで働いていたんですが、そのとき留学生の若者が多くの問題を抱えていることを知りました。彼らは学校に行ってその問題をスタッフに話すことができないでいました。多くの人が異国の地で、母国では考えもしなかったような問題に直面していていたんです。その時に、よし、私が、生徒が安心して勉強に集中できるような学校を作ろう、とそう思ったんです。」

―では生徒さんはCarolineさんのオフィスに来て直接抱えている問題について相談ができるのですね?
「それは絶対です。できるだけ手助けをしたいと思っています。私のオフィスのドアはいつも開いているし、スタッフ皆、生徒達に問題があれば何をおいても手助けする心構えです。何か問題があったら勉強どころではなくなりますものね。」

―この学校のロケーションについてですが。
「ええ、最初は他の場所を考えていたんですが、この場所を紹介されたとき、壁が全く無い状態だったのですけど、窓をみて決めました。大きくて、目の前に図書館が見えますでしょう。天井は高さが17フィートもあるんですよ。

授業については、先生方にはいつも、創意工夫を凝らすように指示しています。この前はある先生が生徒をビデオに写して、生徒はそれを分析したりして、みんな楽しんでやっていました。また毎月ペーパーテストと共に会話テストを行いますが、生徒と教師との会話内容はテープに録音され、生徒は自分のテープを家に持って帰って教師からもらった判定を見ながらそれをまた聞くことができます。また3ヶ月ごとに上のレベルに上がるためのテストがあります。この学校では1レベル上がるのに通常3ヶ月かかりますが、良く勉強する生徒さんは実際には2ヶ月ということもあります。」


時には習慣を変えて、自分を試さなくてはいけないわ。
(Debbie先生/朝 Intermediate1クラス担当。この学校は2001年9月から教えています。)


―この学校で教えられていてどうですか?
「この学校は、生徒に英語を話させることを目的とした授業が信念で、さらにたくさんのアクティビティで生徒同士がより会話能力を高め、異文化と触れ合うことができます。もちろん私自身もそれを楽しんでいるわ。あとは、Carolineがすばらしい上司で、彼女が学校の信念を支えていて生徒の為になる学校作りをしているし、スタッフ同士でも意見交換が簡単にできることがすばらしいわ。」

―教えていて、喜びや大変なことはありますか。
「そうね・・なんていったらいいかしら・・生徒はみんな、自分の個性に従って語学を習得することができます。TV、雑誌、音楽や本などね。そこで、教師としても、そういった教材を全て使って、文法や単語を関連させて覚えてもらいたいわ。テキスト以外のものを使うことで、教えることも楽しいものになるし、個人の興味や体験と関連させて語学を習得することが大事だと思いますね。

例えば、先週は、communityがテーマでしたが、人々が地域のためにどんな仕事をしているかとか、ボランティアワークなどについてまず記事を読み、そこに出てきた英語の文法を勉強し、最終的にコミュニティーセンターに行って、そこで働く人々に質問をする時、勉強した内容を使いました。帰ってきてからクラスでそれについてさらに話し合います。そういうふうに生徒たちが会話力やコミュニケーション力をつけているのを見るとき、ただ前に立って講義をするだけより教師としてやりがいを感じますね。」

―教室にばかりいたら、退屈ですよね。
「もちろん最初は、生徒たちは臆病で、外に出かけることに否定的な反応が帰ってくることもあります。その気持ちはすごく分かります。だって、初めて会う人たちに話し掛けるのは大変なことだもの。だから外に出かけるばかりでなくクラスでの授業もしっかりやっています。先ほど言ったように、生徒は各自のやり方で学ぶことができます。本を読むことだけで勉強している人もいることでしょう。ただ、時には習慣を変えて、自分を試さなくてはいけないわ。もしNative Speakerのようにしゃべりたかったら彼らのように行動しなくてはね。クラスにいるだけでは、ESLの生徒のままだから。だから外に出かけて、何か知りたいことがあったら、質問をしてみることよね。それが私達Native Speaker!人に話し掛けるのは全然平気なのよ。」



<取材後記>

今回は授業が終わられたばかりの生徒さんたちにランチの前に直撃取材となりましたが、クラスメイト3人そろっての取材で、仲の良さを証明してくれました。皆さんとても積極性があって、明るくて、コミュニケーション力に長けていたわけを後から知って、なるほどと納得。学校のポリシーと、プログラムに秘密があったんですね。そして先生方、ディレクター、カウンセラーの方、今回お会いしたのが全員女性の方でした。この学校の家庭的な雰囲気は彼女達の懐の深さから来ているようです。

写真を見ていただいても分かるように、この学校は少人数の学校の割に施設が充実しているのが特徴です。キッチンとほぼ専用のトイレ、パティオ、いたるところに置かれたソファ、さらにシックな色に塗り分けられた壁のそばには、ちょっとしたCarolineさんの趣味の焼き物など、女性らしい気配りが随所に見られる校内でした。ロビーなどは間接照明などで良い感じが出ていたのが印象的です。実はこの日は一日中雨が降っていたにもかかわらず、大きな窓と高い天井のせいで各教室は明るく、録音された音声を聞いてはじめて気がつく程度なのですが、教室のひとつをお借りしての会話は全てエコーがかかっていたのでした。

ご存知のとおり、バンクーバー中央図書館は施設が充実しています。英語図書はもちろん、勉強机、テーブル、インターネットや日本語図書も豊富にあり、またESLコーナーには教材やテープレコーダー、ビデオも無料で使えます。学校帰りにこれを利用しない手はありませんよね。

レポート Jpcanada.com取材班(kiri)



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