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毎週更新!カナダ留学・語学学校・専門学校『生』情報

2003.03.14

Tourism Training Institute


『アットホームで、フレキシブルなツーリズムの学校』

TTIは、どこから通うにも便利なブロードウェイと校外のサレー市に2つのキャンパスを持つツーリズムの学校です。今回バンクーバーキャンパスに伺って、日本人に人気の各プログラムと、地元の人に人気の各プログラムについて取材してきました。

★先生は素晴らしく、生徒を気にかけてくれて、何でも分かりやすく教えてくれるの。
(Amandaさん:生徒/若い!高校を卒業したばかりの地元バンクーバー生まれ。)

−どうしてこの学校に入学を決めたのですか?
「バンクーバーの、ツーリズムの学校をいろいろ見て回っていたの。で、友達の一人にトラベルエージェントの知り合いがいて、その彼女はこの学校を卒業したばかりだったのね。彼女に聞いたら、素晴らしい学校だったって。それでこの学校のプログラムをよく調べて、学校にも来てみて、決めたのよ。」

―現在どのプログラムを取っているのですか?
「トラベル&エアラインの2ヶ月目よ。妙なことに、昔から街角の旅行会社でコンピュータを操っているところを見て、なぜか分からないけれど、いいなと思ってたの。彼らがやっていること全てがCOOL!って思ってたのね。それがいつも頭にあって、自分は多分トラベルエージェントになるんだって気がしてたの。それで、よし、学校に行くぞ!と決めて、勉強を始めたわけ。」

―クラスには留学生はいますか?
「ええ、いるわよ。小学校から高校までの学生時代は、私は自分のグループの中にいて、誰とも新しく知り合うということがなかったのよね。この学校に来て、皆始めて会う人たちばかりで、スペインの人や日本の人達ともクラスメイトだから、素晴らしいわ。皆仲がいいわよ。」

―現在のクラスと、その先生について聞かせてください。
「先生はKeiといって、素晴らしいの。彼女は信じられないくらい生徒に打ち込んでくれて、生徒を気にかけてくれて、何でも分かりやすく教えてくれるの。私は数学は得意じゃないんだけど、今やっていることは会計なのね。でも彼女が分かりやすく教えてくれるから、大丈夫みたいだわ。彼女はホントに良い先生!」

―留学生は授業についていけているようですか?宿題は?
「Yeah!彼らは私と同じくらい良くやっているわよ(笑)。2日に一回は授業の中で練習問題があるわね。あと、今プロジェクトがあって、旅行日程を一通り組むというものなの。学校にずっと居残ってやるようなハードさではないにしろ、授業のなかでもらう情報量というのは結構あって、2週間もしたらバインダーがこーんなに膨れるのよ!(←10センチくらい?)たくさん学ぶけれど、それを知識として覚えていくわ。Keiがホントに良く教えてくれるから。彼女は、私達が勉強したように錯覚させるんではなく、知識を吸収させてくれるのよ(笑)。」


プログラムの期間が1年以内と比較的短いということが決め手でした。
(Takeshiさん:生徒/プラクティカムで、宴会営業の仕事を経験したばかり。)

―なぜカナダを留学先に選んだのですか?
「高校3年のときに、地元の人材派遣育成協議会を通してバンクーバーに1週間の研修旅行に来ることができました。そのときにいい所だなと思って、もともと英語を使った仕事をしたいという気持ちがあったのが固まりました。卒業後、まずESLから始めて、同時に自分のやりたいことについてリサーチもしていました。そうするうち、ホテルに焦点が絞られて来ました。、他の学校の1年半のプログラムと比べて一年以内で終えることのできるこちらを選びました。」

―今は勉強し始めてどれくらいですか?
「6月に入学し、10月にホスピタリティ・オペレーションを終え、ブランクの後、1月からビジネス・マネジメントを勉強しています。これが終わると、ツーリズム・マネジメントのホテル専攻のディプロマが取れます。最初の1,2ヶ月は勉強の仕方が分からなくて、実は単位を落とし、取り直しました。そこではクラスメイトにかなり助けられました。宿題は、全体的には少なかったですが、一回にやることが多かったです。今のマネジメントはもっと少ないですが、その分ビジネス英語なので大変です。今は簿記をやっています。希望の部署であるフロントオフィスマネジメントは、最初のホテルオペレーションに含まれていました。」

―日本人の学生さんがクラスにいたのですね。
英語のハンディキャップは自分だけではなかったので、嬉しかったですね。今のビジネスのクラスでは日本人は自分だけなので、周りの生徒は何でも聞いていいよと言ってくれますが、大変です。英語が大好きで、帰るまでにはものにしようと思っていたので、今はチャンスですが、少し疲れますね。」


★生徒と教師のコミュニケーションが多く取れ、アットホームな雰囲気です。
(Yukiさん:日本語対応スタッフ/誕生日をケーキでお祝いするというスタッフ同士の仲が良いTTI。) 

「TTIでは、就職の際に役立つように、コンピューターにも力を入れています。Integrated Computer Application:ICAといって、5週間のワード、エクセル、パワーポイント、アクセスのオフィスソフトウエアを学びます。フロントオフィスマネジメントとフライトアテンダント以外の、全てのディプロマプログラムに含まれます。ICAは、生徒が各自スケジュールを組み、コンピューターラボで自習します。ビギナーからアドバンスレベルまで、各自のレベルが全く違うから、各自のベースで勉強することができます。

ICAは、5週間を1週間づつに区切って、自分でスケジュールを組むことが出来ます。例えば、朝8時から1時まで授業を受けた後、1時半から5時半までをコンピューターに当てていきます。希望により、プログラムの最後にまとめて取ることも可能です。その場合は主要3科目を終えた後、コンピューターコース、そして企業研修という流れになります。留学生は企業研修が必須ではないので、企業研修期間をコンピューターに充てることも可能です。

トラベル&エアラインプログラムを例に取ると、35週間のうち、4週間の実習時間を差し引き、ICAを授業と平行して取り、さらに5週間のコンピューターエアライン予約システム(APOLLO,SABRE)も授業と平行して取ることによって、9週間短くなり、26週間で卒業することが出来ます。私立の学校で、しかも単位制なので、フレキシブルなスケジュールを組むことが可能です。

―ツーリズムマネジメントプログラムは、期間の短縮ができますか。
「ツーリズムマネジメント・プログラムの『トラベル専攻』は、上記のトラベル&エアラインに3ヶ月のビジネスマネジメントを合わせたものです。『ホテル専攻』は、ホスピタリティオペレーションにビジネスマネジメントを合わせたものです。トラベル専攻は、上記の通り9週間短縮が可能ですが、ホテル専攻の場合は、33週間のうち企業研修の3週間のみ短縮が可能ですので、最短で30週間のプログラムになります。」

―留学生の場合、期間というのがかなり重要な要素になってきますから、嬉しいことですね。
「生徒さん達の自主性を育てる事も、目的のひとつです。積極的に、自分で責任を持ってやっていただければと思いますね。すでに就業経験のある方など、カスタマイズプログラムを希望される方にも個別に対応しています。」

―夜のコースもあるのですね。
「地元の生徒さんが多いので、比較的ペースが速いですね。私自身もイベント&コンファレンスマネジメントを以前受講しましたが、おもしろかったですよ。自分でテーマを決めて、イベントの予算から冊子から全てを企画していきます。1週間に一度なのですが、課題が多く、きつかったですけどね。結構高度な事をやっていましたよ。がんばる生徒さんは、TTIのスケジュールを上手く利用して、手話や英会話クラブなど、他の学校にも通ってスキルアップしたりしています。なにかイベントがあれば学校に張り出したりと、ボランティアも勧めていますよ。」

―クルーズホスピタリティですが、私達を含め、日本人はクルーズ船に馴染みがないのですが・・。
「こちらでの一般的な勤務形態は、6ヶ月の契約制です。その間行ったり来たりを繰り返し、3ヶ月間休み、また6ヶ月間働く、というパターンです。職種は、パーサー(一般乗務員)、フロントデスク、事務、小売、エンターテイメントセクション、子供達を相手にするユースプログラムセクションなど様々です。このコースがお勧めな点は、そういった不規則な勤務形態のため、長期間働く人が少なく、その分求人が多いからです。結婚したりして、長く家を空けられない、そういう人たちはホテルに転職する人も多いです。6ヶ月間拘束されるのを厭わない、若くて、いろいろなところを見てみたいという日本人の皆さんにはお勧めの仕事です。日本では、契約でなく会社に雇用される形が多いようです。もう一つの利点は、TTIがロイヤル・カリビアン(マイアミに本社を置く最大手のクルーズ会社)とコネクションがあり、ロイヤルカリビアンがバンクーバーで求人をする際、必ずTTIの施設を使います。情報が真っ先に入ってくるため、生徒にも前もって準備してもらうことができます。次は17日にあるんですよ。生徒達にはすでに通知され、レジメを作ったり、アドバイスしたりしています。

―クルーズのプログラムの授業内容は、ホテルと似ているのでしょうか。
「まずクルーズ産業についての知識、そしてクルーズ船上での生活、特に海上で起こる問題に対処するケーススタディ、クルーズ船上での仕事内容、そして海上での安全管理、税関や地理、フロントオフィスの知識、これは就職の際役立ちます。3週間の企業研修はホテルで行われます。ICA、アルコールサービスのための資格、BC州のサービス標準資格、ファーストエイドなども授業に含まれます。クルーズに的を絞った就職ガイドブックもあって、クルーズ会社の情報が全て掲載されています。これを参考に就職先を絞ります。」

―クルーズというと夢のように豪華なイメージが浮かびますが、そこで働くのも楽しそうですね!
「さらに、保証はないのですが、一般的にワークビザの取得は難しいですが、クルーズの場合はSea Menビザが取れます。これは留学生に対して下りやすいビザで、会社が雇うと決めたらほとんど下りるビザです。アメリカの会社だったらアメリカのビザになるでしょうね。」

―他にユニークなコースはありますか?
「日本人はいままで一人(女性)しか受けたことがないというアドベンチャー&エコツーリズムのプログラムがあります。ハイキング、カヤッキング、ロッククライミング、リバーラフティングなどのアウトドアアクティビティをプロフェッショナルにエスコートできる人間を育てるプログラムです。夏に自然の中で10日間ほどのサバイバルスキルを学ぶ研修を含め、その前後にビジネスマネジメントも取ります。そういうことが好きで、経験があって、英語も話せ将来その方面でビジネスを考えている方にお勧めです。仕事に入ったら、自分が楽しむよりお客さんを安全に楽しませるることが大事です。英語は生死に関わりますから、周りとコミュニケーションを取れるレベルが必要ですが、そこは経験と各自の資質である程度カバーできますね。」

-その他に、この学校が特に優れている点を教えてください。
「各インストラクターとディレクターが業界に強いコネを持っていますので、業界の最新情報が入ってくるということ。それをクラスに応用しているということです。インストラクターはここで教える以外にも、別の場所で活躍しています。例えばホテルとフライトアテンダントのプログラムを教えているインストラクターは、ずっとホテル業界で働き、総支配人も努めたほどですから、人脈は広いですよ。フルタイムの就職担当者がおりますが、インストラクターのコネクションも役立てています。そのうちインターネット上で、生徒のレジメと求人情報を双方向に見ることができるようになります。それから、それほど大きな学校ではないので生徒と教師のコミュニケーションが多く取れ、アットホームな雰囲気です。」


★学校と授業の風景
クラス風景1.アットホームな雰囲気。日がさんさんと差し込んで、とても気持ちの良い教室。
ホールに置かれた椅子は航空機用のもの。
この学校のフライトアテンダントのコースは日本人にも大人気。
ファーストエイド(初期手当て)の練習を、本格的に学校のパティオで行っていました。
パティオから北を望む。フォールスクリークの向こうにダウンタウン、その後ろにノースショアの山々が見える。
Grad Wall:就職が決まった生徒達の名前と就職先を万里の長城のようにデコレーションしています。
ライトグリーンを基調にした校内は清潔感があり、外に出ればおしゃれなお店がたくさんある立地です。


申し込む前に他の学校も行ってみることを勧めます。これも自信があるから言えることよ。
(Tanjaさん:Registrar/教室のあるフロアの一階上のオフィスで申し込み手続きを担当しています。)

-日本人の生徒の割合について。
「一言で言うのは、すごく難しいわ。フライトアテンダントは60%くらいが日本から、エコツーリズムやクルーズはほとんどいないし、トラベル&エアラインは地元の人と留学生が丁度良い具合に半々です。もし、地元の人に囲まれたければサレーのキャンパスに行けば、99%がカナダ人よ。日本人がクラスメイトにいることの利点は、卒業しても日本の同じ業界で働くことができ、就職してからも情報交換ができることだと思います。」

「ディプロマ、サーティフィケイト合わせて15のプログラムの他に、複合プログラムがあります。これはディプロマとサーティフィケイトプログラムを組み合わせたもので、料金も少し安くなります。例えばホテルオペレーションのディプロマに、イベント&コンファレンス・マネジメントのサーティフィケイトの組み合わせはお勧めです。というのも、ホテルでは必ずコンファレンスが開かれますから、そのマネジメントもできるといいですよね。

それから、留学生のために、現在2つのESLと提携していて、TTIでそれらESLのフルタイムのコースも一括で申し込みができます。さらに今後選択できるESLを増やしていく予定です。これはEnglish & Tourism コースといって、申し込み金にはESLスクールとTTIの両方が含まれ、支払いや書類関係といった、煩雑な申し込みの手順を一回で済ませられるところに利点があります。TTIの入学試験では、一般知識と英語力を見ます。海外からも、オンラインでこのテストを受けられます。オンラインで手続するとき、$50ドルかかりますが、これは申込金に含まれます。もしバンクーバーにいるなら、直接オフィスに来てテストを受ければ料金は全くかかりません。」

-気になる英語力の基準は?
「英語力は、プログラムによりますね。テストで高い点を取れても、こちらに来て面接をしてから入学が認められます。というのもテストのスコアが高くて、コミュニケーション能力がない人もたまにいるからです。その逆もありますね。それで、めったにありませんが、TTIの前にESLを取ることを勧める場合もあります。でも日本からの生徒さんは大抵ESLを先に取っていて、2-3ヶ月して自身が付いたところでTTIのプログラムを取っています。」



<取材後記>

プログラムによっては、2つのキャンパスで「日本人率」が選べるとのことですので、そこにこだわる方は希望を言ってみるといいでしょう。単位制なので、クラスメイトが最初から最後まで全く一緒というわけでもなく、新しい生徒の出入りがあります。Tanjaさんによると、これはツーリズムの勉強をする人には理想的な環境だそう。ツーリズム産業自体がたくさんの人と接する産業だからです。

またスケジュールもそれほど過密でなく、勉強ばかりでなくボランティアやダブルスクールにも時間を当てることができます。働きながら学校に通いたい、というワーキングホリデ-の人にもお勧めです。人気のトラベル&エアラインなどは、自分で単位を上手く組むことで、6ヶ月程度でディプロマを取ることも不可能ではないとのことです。ディプロマを取って旅行会社や空港で仕事を見つけたい新移民の人にもお勧めと言えるのではないでしょうか。

今回初めて知りましたが、カナダではクルーズ船の求人が多いとの事。冬の間、南へ向かうクルーズに乗って、太陽の下で働く、というカナダ人も多いそうです。カナダ人のフレンドリーさ、2ヶ国語を話す人材が米国のクルーズ会社にも歓迎されています。2000年には333のクルーズ船がバンクーバーの港に入港、100万人がそれを利用したと統計が出ています。SeaMenビザをもらって働ける可能性は、意外と夢ではないかもしれませんね。

気になる英語力ですが、プログラムごとに一率の英語力の目安をTOEICのスコアなどで示していません。というのも、ツーリズムは「人」の職業ですから、「資質」が大きく左右します。やる気とか、ポジティブな気持ちをもってがんばる生徒を、インストラクターやクラスメイトが応援してくれるアットホームさがTTIにはあります。

レポート Jpcanada.com取材班(kiri)



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