2005.07.22
Sprott Shaw International Language College
『バンクーバーの老舗、Sprott
Shaw Community College のESL学校。』
TESOL, TEC, Business のディプロマコースを提供。
単なるESL学校と違って、学生の目的がはっきりしているから、向上心、やる気のある学生が多いのが特徴
★ 革新的で、統一されたESLレベル設定、総合的な言語習得アプローチをとっている点が、他のESL学校と大きく異なるところでしょう。(Denisさん:Director)
−経歴を教えてください。
「私は、もともとマニトバ州で小学校、プレスクールの先生をしていました。その後、自分で教材作成のビジネスを立ち上げ、Open
University (現Thompson Rivers University)で、現在可能となっている、オンライン上での科目履修のカリキュラム作成をしたりしました。ここ4年間は、Sprott
Shaw Community Collegeのヘッドオフィスで勤務し、ESL部門の立ち上げに携わり、現在に至ります。」
−Sprott Shaw International Language Collegeは、バンクーバーの他のESL学校と、どう違うのでしょうか?
「まず、当校の第一の特徴は、Sprott Shaw Community Collegeとの提携です。このコミュニティカレッジに、簡単にトランスファーできますし、また当校から、カレッジや学位のプログラムにご登録の際には、留学生向けのスカラーシップ制度もあります。
次の特徴は、当校のESLレベル設定です。あるESL学校でレベル3の学生が、他の学校だと、レベル5だったりします。実際のところ、ESL学校のレベルというのは、統一性に欠け、その学校でしか通用せず、あまり意味がないんです。 というわけで、当校では、Canadian
Language Benchmarksという連邦政府が作成したESLのレベル設定モデルをそのまま使用しています。これは、全12ESLレベルから成っていて、カナダへの移民の英語レベル判定に用いられているものです。よって、当校で、レベル何と判定されたら、どのレベルなのかはっきりわかります。
もう1つの特徴は、当校のESLでは、総合的学習アプローチをとってる点です。言語を習得する上で、1つ1つのスキル(リスニング、リーディングなど)を別々に勉強する方法がありますが、それより言語の習得の目的はコミュニケーション力の向上と捉え、全部を1度にまとめて総合的に勉強するアプローチが大切だと考えています。そこで、当校の学生は、そのような学習ができるように、色々な課題に取り組んでます。例えば、現在、学生は学校新聞作成という課題にとりかかっています。この新聞作成には、広告主を探したり、記事を書いたりという課題が含まれています。広告主を探すのには、スピーキング力、リスニング力が必要ですし、記事を書くには、取材に出かけないといけないので、リスニング力、スピーキング力、ライティング力というように、色々なスキルを必要とします。このように、総合的に学習ができるように、色々工夫がされています。また。今月新聞作成を終えた後は、ビデオを使って、テレビ番組作成を手がけます。最終的には、オンラインで放映するのが目標です。
というわけで、当校は、革新的で、統一されたESLレベル設定、そして、総合的な言語習得アプローチをとっている点が、他のESL学校と大きく異なるところでしょう。」
★約90%のプログラム修了者が、自分の出身国に戻って、子供に英語を教える職に就いています。
(Lucia先生:TECプログラム担当、コース終了時には、先生宅でBBQパーティー、そして趣味はバイクという、肝っ玉母さん的な先生です。)
−経歴を教えてください。
「私は、SFUで英語、言語学、そしてカナダ学の学位を持っています。その後、TESOLの資格をとってから、教育学の修士課程を修了しました。その後、移民に英語を教えて10年、TESOLを教えて10年になります。」
−TECプログラムについて教えてください。
「TECプログラムは、3ヶ月のプログラムで、1週間のプラクティカムが含まれています。
クラスの授業では、理論を学んだ上で、実践に対応できるような勉強をします。やはり、TECのプログラムでは、何でも自分で実際にやってみなくてはなりません。例えば、アクティビィティーを考える際に、考えるだけでなく、実際に教材を作成し、自分でやってみる必要があります。自分でやってみることなしに、生徒がどう感じるかわからないからです。1週間のプラクティカムは、プログラム終了3週間前に、小学校、デイケアー(保育所)などで行っています。学生は皆準備に大変のようですが、プラクティカムをしてみて初めて納得する部分が多々あるようですね。あーそうだったのかーって、やっと頭の中で今まで勉強したことがつながっていくようです。また、初めは、英語力向上の一環として、TECをとってみたという学生も、プラクティカム終了後は、児童英語教師になりたいと強く思うようです。」
−このプログラムを通して、どのようなことを学生に伝えたいですか?
「まず、児童英語教師は、仕事というよりも、子供に教えることを心から愛していないと続かないということを、強調したいです。もし、子供と接することに情熱をもてないのなら、他の仕事を探すべきと、いつも学生に言っています。実際に、今現在、約90%のプログラム修了者が、自分の出身国に戻って、子供に英語を教える職に就いています。」
★学生は、2ヶ月もすると、自信、場慣れ、そして英語力の向上から別人のように生まれ変わります!
(Anthea:ESL&TOEICクラス担当)
−経歴を教えてください。
「UBCで、言語の学位を取得し、イタリア語、ドイツ語、フランス語を勉強しました。その後、UBCのTESOLのディプロマプログラムを修了しました。もう、7年程、ESLを教えています。バンクーバーの某ESL学校、移民対象の学校、また台湾とイタリアにも行き、英語を教えた経験があります。」
−ESL教育に携わっていて、気に入っている点は何ですか?
「まず、ほとんどの学生が、ここに到着した当初は、シャイで静かなんです。でも、授業をはじめて2ヶ月もすると、別人のように生まれ変わるんです。それは、2ヶ月の間に、英語力の向上、場慣れなどから自信がものすごくつくからです。同じ学生とは思えないくらい変わります。そんな、成長、変化の過程に実際に携われるのがこの仕事の魅力ですね。私も、実際に外国に住んだ経験があるので、自分の昔を見ているようでもあります。」
−今日の授業内容を教えてください。
「まず、午前中のESLクラスにおいては、今週はINVENTION(発明)というテーマでやっています。金曜のプレゼンテーションを目標に、1週間かけて準備に励んでいます。発明というテーマなので、歴史や、1つ1つの発明品が将来的にどのように有効か、そうでないかについてリスニングをして、話し合い、発表という形にまとめていきます。英語の文法という面においては、主に過去形や未来形を勉強します。
午後のTOEICのクラスでは、CONTRACT(契約)について勉強しました。穴埋めやリスニングをした後、昨日宿題として渡しておいた契約書の復習をしました。この宿題はインターネット上で手に入れた本物の契約書を皆にわたし、一人一人が契約書の一部分を家で読んできて、クラスの皆に説明するというものです。TOEICの本だけでなく、実物を使うことで、実践力を養います。その後は、リーディングをし、TOEICのリーディングで押さえるべき4つの点について、話し合いました。最後の1時間はSELF-STUDYといって自習時間です。この時間は、授業で学んだことを各自復習する時間です。もちろん、質問がある学生は質問をしたり、また宿題をやりたい人は、やってもいい、自分のための勉強時間です。」
★学校と授業の風景
★TESOLをとって、私自身の英語力がすごく伸びたと思います。
(Mikaさん:TEC&TESOL受講者)
−どうしてTEC,TESOLプログラムを受講されようと思われましたか?
「私は、以前、Sprott Shaw Community Collegeで6ヶ月間のビジネスのコースをとっていたのですが、そこのカウンセラーさんがTESOLを薦めてくれたのがきっかけです。TESOLは、非常に評判の良い、経験豊富な方でした。先生の奥様が韓国人だということもあり、どう英語を教えたらいいのか、本当によく知っていると思いました。プラクティカムには、某ESL学校に1週間行き、すごくいい経験ができたと思っています。また、このプログラムをとって、私自身の英語力がすごく伸びたと思いました。
TECも受講しようと思ったのは、TESOLプログラムの最後にTECのモジュールをやる時間があって、興味を持ったのと、日本で小さい子に英語を教えることになるかも知れないと思ったからです。また、この学校は皆仲良しなので、TECをとっている友達の話から、だいぶやり方が違うことがわかっていたので、是非やってみようと思いました。実際に、TECをとってみて、子供と大人に教えるのでは、こんなに違うんだと実感させられました。先日、プリスクールに1週間実習に行ってきましたが、ここはイタリア系の移民の子供が多いエリアだったこともあって、楽しかったです。今まで、教室で理論として習ったことが、実習の場で、あーそうだったのかと納得の連続でした。」
−今日の授業では、どんなことを学ばれましたか?
「今日のテーマは、リーディングでした。自分が子供の頃のことを考えると、リーディングをして、質問に答えたり、主人公がどう思ったのか、作者はどのようなことを言いたいのかなどをやりました。このようなアプローチとはかなり異なって、まず、生徒が楽しめるもの、レベルや年齢によって、本の長さを決定したり。内容から、何が得られるかをまず、考えたりします。小さい子対象なら、絵が大きくてカラフルなものを選択する方が良いとか。言われてみるとそうだなーと思いますが、実際習ってみると頭に残りますね。クラスは、講義の形式なのですが、学生がよく発言したり、質問したり、ディスカッションしたり、皆で横道にずれたりと、和気藹々と仲良く楽しくやっています。」
★今は、学校の新聞作成に励んでいます。使い捨て水着についての記事を書いています。
(Mikaさん:ESLプログラム修了後は、Sprott
Shaw Community CollegeでTourism/Hospitalityのプログラム受講予定。)
−どうしてSprott
Shaw International Language Collegeを選ばれたのですか?
「ます、ESLの学校を選ぶ際に、エージェンシーの方と相談していたのですが、単なる語学学校ではなく、何か将来に直結するような学校に行きたいと思っていました。そういった時に、まずSprott
Shaw Community Collegeを知り、通いたいと思いました。ただ、まだ語学力が不足しているので、ESLを3ヶ月やることにしました。色々な学校にトライアルで行ってはみたのですが、ここは、まずフレンドリーな雰囲気が気に入りました。また、コミュニティーカレッジと提携校なので、何か困った時にサポートしてくれそうと様々な理由からここに決めました。」
−今日の授業では、どんなことをされましたか?
「午前中は、文法のクラスで、接続詞について勉強しました。お互いにインタビューをして、相手が言った事を、他の人に説明するというのをやり、難しかったですね。後は、ディスカッションをしました。テーマは、人口妊娠中絶とマリファナは合法か違法かという、重い内容でしたね。午後は、将来的に、他の学校や、各所に配布予定の学校新聞の記事を作っていました。私の役目は、Unusual Newsといって何か変わったニュースを提供することで、使い捨て水着($12くらいでインターネットで販売中)について、調べて記事を書いています。」
★カリキュラムがしっかりしているのと、経験豊富で優秀な講師陣から、プログラムの内容、質で入学を決める学生さんが多いです。(Kazuyoさん:Marketing
Coordinator/Japanese Counselor)
−貴校について教えてください。
「当校は、Sprott Shaw Community Collegeを母体とした語学学校です。ESLのみならず、TEC(児童英語)、TESOL、ビジネスのディプロマプログラムを提供させていただいています。現在、日本人の学生が多いのですが、カリキュラムがしっかりしているのと、経験豊富で優秀な講師陣から、プログラムの内容、質で入学を決める学生さんが多いです。ESLに関しては、ほとんどの学生がESLだけでなく、ESLとビジネス、ESLとTEC、ESLとTESOLのようにしてお申し込みを頂くので、学習意欲、向上心が高いのが当校の学生の特徴です。」
<取材後記>
こちらの学校は、2004年12月に開校し、まだ新しい学校だというにもかかわらず、教室が満杯になるほど、学生がいらっしゃったのには、びっくりさせられました。これから、もっと教室を増やしていく予定だそうです。校舎も明るくきれいで、学生用の大きなラウンジ、コンピューターラボなど、設備もよく整っています。また、ダウンタウンでも中心地の交通の便の良いところにあります。(Jpcanadaの事務所とは、徒歩1分以内という近さです。)
学校としては、学生総数60名前後と中規模ですが、学生同士が仲良く、皆友達というようなアットホームな感じでした。やはり、将来的には、コミュニティーカレッジに編入したり、ESL以上のこと(例えばTEC,
TESOL, ビジネスなど)を目指している学生がほとんどということもあって、皆さん真剣に勉強されている様子で、まじめにしっかり勉強して、英語力をアップさせたい学生さんには、ぴったりの学校だと思いました。
レポート Jpcanada.com取材班(Kiki)
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