「はい。私は、ESL留学生としてバンクーバーで英語を勉強していた時期があります。自分自身の経験からは、あまり良い教授法をもった学校は見つけられなかったので、移民や留学生にとって本当に良いESL学校を作ろうと決意しました。この学校は、1996年に4人の生徒と4人の教師でスタートしました。ロブソン・カレッジの名は、地元で最も高い山であるMt. Robsonに由来しています。そしてその名前は、学生に質の高い教育とサービスを提供する、という私たちの信念を表しています。」
「はい。当校では、スーパー・インテンシブの1日6時間の授業に対し、7時間以上の宿題を出しています。授業時間と家での宿題の時間を合わせると、1日約15時間勉強をすることになります。
リスニング・クラスでは、毎日2-3分のニュースのディクテーション(録音されたものを聴いて書き取る練習)の宿題が出ますが、これにはどれくらい時間がかかると思いますか?一般的に、たった3分のディクテーションが、ネイティブスピーカーでも1時間はかかると言われています。同じことを英語を勉強中の学生がするとしたら、4時間以上はかかりますね。この膨大な時間がかかる宿題を毎日毎日繰り返す、これがまさに当校の英語上達法です。学校で授業を受けるだけでは英語は習得できません。予習、復習、宿題にいかに力を入れるかで、上達する人としない人に分かれるのです。英語の勉強は楽しい事ではありません。真剣に取り組まなければ、永遠に上達はしないのです。英語力を2倍にするには、今の2倍3倍勉強すればいいんです。ミラクルはないんですよ。本気で英語を上達させたければ勉強あるのみ、これが当校の教育法です。」
「2002年に当校は、カナダ政府移民局長官の訪問を受け、『頑張って英語の勉強を続けてください』という生徒への励ましのスピーチをいただきました。移民局からの訪問を受けた、カナダで唯一のESLスクールであることを光栄に思うと同時に、当校の質の高い教育環境が認められたことを、非常に嬉しく思っています。今後も学生が留学生活で成功を修められる様、質の高い英語教育の場を提供し続けていくつもりです。」
「はい。スーパー・インテンシブは、3ヶ月のディプロマ・コースです。このコース受講にあたっては、授業を始める段階で中級の英語力が必要とされています。ESLの3倍の速さで進むプログラムで、1ヶ月に一冊の教科書を終えるカリキュラムです。3ヶ月で英語力を2倍にする事を目標としているので、大学進学などを目指している方や、就職前に短期間で英語力を伸ばしたい方にお勧めです。本校の校長が考案した独自の英語教育法で、聴く、話す、読む、書くの4スキルをバランスよくレベルアップできます。
1、2か月目の午前は集中基礎クラス2コマから成る授業で、主に、基礎文法力、構文力、ライティング、語彙やイディオムの暗記など基礎を徹底的に固めます。そして3か月目は、小説の読解やディスカッション、プレゼンテーションなどの実技トレーニングを行います。午後は、スピーキング、リスニング、発音、エッセイライティングから2コマ選んで頂く選択授業です。卒業時には生徒一人一人に、弱点や引き続き勉強の必要な点などを細かく書いた成績表をお渡ししています。」
「はい。本校では多くの学生のニーズに合うよう、様々なプログラムを用意しています。初級から中級の方には、ESL(セミフルタイム、フルタイムESL、コンビネーションフルタイムESL)が普通のスピードでちょうど良いプログラムです。また、スーパー・インテンシブの午後の選択科目だけを個別に取っていただく事も可能です。クラスは一回90分で、一日に同じクラスを数回開講するので、好きな時間帯のクラスを選択する事が出来ます。」
校舎は近代的に改築された 歴史ある建物 |
レセプション | 授業の様子 |
スピーキング・クラスは 嬉しい少人数制 |
ロフトをイメージさせる モダンな内装 |
真剣に授業を受ける学生達 |
「はい。様々なトピックのディベートやディスカッションを通じ、会話力や自己表現力を高めるクラスです。1クラス4名から8名の少人数クラスなので話す機会がたくさんあります。一般的にスピーキングというと、宿題や復習のないクラスというイメージがあると思うのですが、当校のパワー・スピーキングでは、前日のクラスの復習を行う事で、習ったことを確実に習得していきます。教師は各生徒の授業中の間違いをメモして一人一人にリストを作成しますので、生徒はそれをもとに家で復習をします。間違いは修正して覚えていくのです。
プレゼンテーションも同様です。毎週火曜日には、1分間のプレゼンテーション・スピーチを皆の前で発表します。これを録音したものを聞いて修正を重ね、木曜日に再度プレゼンテーションをし直します。
毎週金曜日に他クラスと合同で行われるディベートは、前日にトピックを決めておき、生徒は各自それについての自分の意見をある程度まとめておきます。ディベートではっきり自分の意見を発表できる様に用意しておくのです。先週のトピックは、”English as an International Language”でした。熱気を帯びて激しいディベートになることもありますよ。」
「私はリスニング・クラスをお勧めします。スーパー・インテンシブのプログラムにも含まれているクラスです。このクラスでは、毎日バンクーバーのラジオ・ニュース2-3分をテープに録音し、教材として使っています。これを家で聴いて書き取るディクテーションの宿題が毎日出されます。翌日クラスでそのニュースをもう一度聞き、穴埋め問題を埋めていき、その後、答え合わせを兼ねて教師は教材内に出てくる語彙やイディオム、ニュースの背景の解説をしていきます。そして最後にもう一度、同じニュースを聞きなおすのです。毎週金曜日はその週に学んだ語彙リストを配り、復習ミニテストをします。最初の2週間はとても難しく感じるものですが、だんだん頻繁にニュースで使われる言葉を聴き取れるようになり、最初は2分のニュースに4時間かかっていたのが、リスニング能力が伸びてくるに連れて少しずつ短時間に終えられるようになっていきます。この様に、自分で自分の上達が実感できるのもこのプログラムの魅力だと思います。」
「残念ながら発音は聞いただけでは直せないので、リスニングとは別に発音の練習をする必要があるでしょうね。けれどもリスニングのクラスをとることで、ネイティブスピーカーの発音やリンキングが聴き取りやすくなり、正しく理解ができる様になっていきます。目ではなく耳から全ての情報を得るラジオニュースは、テレビニュースに比べ聴き取りやすいうえ、口語表現を用いる為生きた英語を学ぶことができると思いますよ。語彙を増やしたい人、理解力を伸ばしたい人にうってつけのクラスです。日々のニュースが題材であるため、同じ内容の授業となることはありません。そのため、半年以上もこのクラスを取り続けている学生もいます。」
「宿題をしない生徒や遅刻する生徒、英語以外の言葉で話した生徒などに渡される警告カードです。当校では厳しいルールを設けて生徒が勉強に集中できる場所作りをしています。この学校は勉強する所であって、遊ぶ所ではありません。留学生は高いお金を払ってカナダまで来ているのですから、英語をきちんと学んで帰りたいはずです。学生が有意義な留学生活を送るためには、きちんとした授業システムと、環境作りが必要ですね。」
「厳しい学校だと聞いていたので、力がつくと思ってこの学校に決めました。総合的に勉強するよりも、自分の弱点を集中的に伸ばしたかったので、個別にとれる選択制の授業があるというのも決めてになりました。」
「スピーキング・クラスは毎日違ったイディオムを使った会話をします。その日のトピックがあってそれについて会話をしていくんですが、割と自由に会話を楽しめるクラスです。間違えてもその場で会話を止めてまで直される事はありませんが、先生は生徒のミスをノートに書きとめ、後でそれを各生徒に渡してくれるので、自分の弱点や癖が分かりとてもためになります。自分の話してるところをビデオに録画して、文法的な間違いや発音のチェックをしたりもします。最初はかなり抵抗がありましたが、話しなれた感じはしますね。
リスニングは、毎日ディクテーションの宿題がとにかく時間がかかり大変ですが、やりがいがあります。オリンピックの間などは、リアルタイムで今起こってる事が毎日その宿題を通して知れたので面白かったですね。宿題の時点では、何度聞いても内容の全ては把握できないので、次の日クラスでもう一度聞きなおし、先生からの解説がもらえるのは良いシステムだと思います。ニュースに関連する語彙やイディオムも授業で学べるので、それをまた家で復習すれば身についていくと思います。宿題の数をこなしていくうちに、リスニングが上達してきたのもありますけど、聞こえない音を推測できるようになってきました。はっきりとは聞き取れなくても、書き取りをしている間に『あ、これは文法的に成り立ってないから他の言葉が入るはずだな。』とか、『聞こえないけど、ここにはSがつくはずだな。』等と、前後の話からなんとなく見当がつくようになってきました。」
「僕は好きですよ。小さいのでがやがやしていないし、真面目に勉強する学生が多いです。学校帰りに図書館によると、よくこの学校の学生が勉強しているのを見かけます。平日の夜にどこかに飲みに行こうとか、そういう話もでないです。勉強をしに来ている人達の集まりなので、そういうノリはないんです。日本だと真面目に勉強している生徒が煙たがられる傾向があったりしますよね。この学校ではそういうのが一切なくて、すごく良いですね。ちゃんと勉強する空気があるのでモチベーションを高く保てる学校です。校長先生もいつも校舎を見回り、声をかけて生徒を気にかけてくれるし、日本人が少ないのも良いですね。」
留学期間はあっという間にすぎてしまうものです。カナダに着いたばかりの頃は英語を上達させる強い意志を持ち勉強していたはずなのに、カナダでの生活に慣れるにつれ勉強への姿勢も次第に甘くなり、気付けば帰国もせまっているのに英語は思ったより上達していない。。。そんな方も少なくはないでしょう。
Robson Collegeでは、校長のPeterさん自らがESLの生徒だった経験をもとに、本当に有意義な勉強の時間が持てる場を提供してくれています。ここに通う生徒さんは一生懸命勉強している方ばかりです。授業中の表情も真剣そのもの。自分の意思で勉強しに来ている学生、熱意のある先生方、そしていつも生徒を見守っている威厳のある校長先生に、本来学校があるべき姿を見たような気がしました。
Robson Collegeの厳しい校風の中で勉強に励めば、努力が報われる成果が出せそうです。